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ボーダーライン ~人為と怪異の狭間~  作者: 迷探偵
第二章 学校編
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ソロプレイ

「名無しとミイラのサブ【MISSION】は最悪ね。学校に出るだろう殺人鬼に攻撃しないとだし、片方は見つかったとしても攻撃するのも駄目なんだから」


 ラビは煽るつもりはなくとも、そんな風に聞こえるかもしれない。確かにこの二人のサブ【MISSION】は対極であり、別行動を取った方が互いに良いのかもしれない。それもサブ【MISSION】を達成するつもりがあればだが……


「ふん……それよりも、全員が協力するつもりなら、ソロで行動しないと駄目な奴が出るぞ。そいつは誰にするんだ。全員が十二時間通しでするつもりはないだろ? 俺は無理だからな」


 ミイラはラビの言葉に嫌みな感じで切り返す。三人、五人での行動になれば、一人だけが余ってしまう。全員が十二時間ずっと行動すれば、明日の殺人鬼が登場するまでに達成出来るだろうが、ミイラがそれを拒否した。他のメンバーの中も流石にいるだろう。


「それもそうだね。現実の生活があるわけだし。でも、別に一人と決めなくてもいいよね。恐竜君は何処かへ行ったけど、全員が同じ時間にログインするとも限らないからさ」


 ピエロは明るく答えた。今回は全員参加する時間は決められていたが、明日からは時間の指定はない。最低三時間プレイすればいいからだ。


「一緒に行動するのも、同じメンバーでなければとも書かれていない。ラビと翁以外は人選を替えてもいいはず。敵に回すような発言は止めた方がいい。肉体を傷つけるだけが攻撃じゃない」


 ピエロの台詞を名無しが付け足す。台詞でも、人を傷つける事がある。それを攻撃と捉えられる可能性を示唆したのだが、場の雰囲気は悪くなる。


「お兄ちゃんは悪者なの? それだと魔法少女ミミがやっつけるよ?」


 その雰囲気を壊したのはミミ。ミイラの近付き、素朴な疑問を投げたからだ。


「ふ、ふん!! ……最初だけは従ってやるよ。VIP達の印象次第で辞めるから。奴等から依頼があるかもしれない。そっちの方が報酬は多そうだからな」


 流石にミイラも子供相手に大人げないと思ったのか、敵対心を無くしたようだ。


「VIPからの依頼。そんな事もあったのぅ」


【MISSION】の説明には、VIPからの依頼があるとも書かれていた。それもサブ【MISSION】の達成率で依頼数が変わるのか?


「Gは必要なものだから仕方がない。回復薬や麻酔薬は必須だからな。今回は体験版とは違う。怪我が反映されるんだ」


 俺は全員に注意を促した。スパチャ、Gが必要なのはそうだが、回復する手段が一番重要。体験版とは違い、回復して現実に戻るわけではないのだから。


「ですね。もしかしたら、殺人鬼はいなくても、罠がないとも限りません。一人で行動するのであれば、先に私が」


「それは駄目ね。探偵君と刑事さんはどちらかに分かれて欲しいぐらいなんだから」


 隠見が自身が一人行動すると立候補するのを、ラビが止めた。


「何故ですか? 一人になるのは危険かもしれないんですよ。それにま……探偵も駄目というのは……私達で貴方達をどうこうするなんて」


 隠見がプレイヤー達を心配しているのは確かだろう。逆にプレイヤー達からすれば、守ってくれる存在とでも思っているのか?


「それも当然だと思うぞ。二人のサブ【MISSION】の毛色が違うからな。事件を追っているというのもある。・・とやらがクリア達成に必要なものだったら、どうだ?」


 ・・が本当にクリア達成に必要であるなら、それを一人で調べようとするのは協力どころか、裏切りでしかない。暗野はラビの考えを代弁するかのよう言ってきた。

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