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【完結】Re:LIGHT  作者: アレテマス
第二幕
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28話【憧れた女子会】


7月某日 AM11:00 十本木ヒルズ


 多くの記者が集まる中、ステージの上に4人の女性がドレス姿で登場する。彼女達は世間から【TOP4】と呼ばれる現代の人気モデル


春香、姫川、RABi、難波の四人である。


 先日、Star Collection運営より正式にスタコレの再開の告知が人々に発表された。本来は直ぐにでも開催をする予定であったが、リハーサルの事故の件によって、スタコレを辞退するモデルが続出。


 それに対して運営は、辞退したモデルを対象外にして再度ファン投票を実行。期間は10月までの3ヶ月で発表は11月、開催日は来年の2月となる。


 この期間、少しでも多くのファンを喜ばせようとスタコレの運営はプロモーションとしてこの四人を正式に【TOP4】として任命。彼女達はスタコレ開催日まで宣伝係として共に活動していく事となり、四大事務所の協力によるプロジェクトの始動でもあった。


 この夢のプロジェクトに多くの記者が集まり、美しいドレスを身に纏う彼女達を収めようとカメラのフラッシュが何度も焚かれる。日本中で注目されている四人なだけに、彼女達が集合して映った写真は【奇跡の世代】と評されるのであった。



PM14:12 街中



 メディアへの大々的な宣伝も終えて四人は変装用の衣装に着替えて街へ出る。四人は大人気モデル、普段のファッションで街に出れば(たちま)ち人々に囲まれてまともに歩けなくなるだろう。


 大阪ではそんな事も気にせず堂々と歩く難波も、今は周りに合わせるのであった。久々の難波の再会を1番喜んでいたのはRABiである。


RABi

「本当に久しぶりだね難波さん!こうしてまた一緒に仕事が出来るの嬉しいよ!」


難波

「ホンマにな。こんなに(はよ)う再会するとは思わんかったわ」


RABi

「私も私も!関西での話をまた聞かせてよ!」


難波

「えぇー?しゃーないなぁー」


二人が仲良さそうに話す中、後ろからついてくる春香と姫川は何やらぎこちなかった。難波はそんな二人に直ぐに気付いて振り返る。


難波「なんや自分ら?せっかくこうして集まったちゅーのに、さっきからテンション低いな?」


春香

「え?…そ、そうですか!?ワ、ワタシ、チョウゲンキデスヨー!?」


難波

「いやめっちゃ片言やん」


姫川

「すみません…最近ずっと忙しくて疲れが溜まってたのかもしれません…」


春香

「は、恥ずかしながら私も…」


RABi

「まー、そうだよねー。今日の会見も急遽決まったわけだしスケジュールに無理やり詰め込んだ感じで私も疲れちゃったなー」


春香はその通りで最近多忙で疲れが溜まっているようだ。しかし姫川は違った。彼女は例の写真に取り憑かれてから精神的に疲労が溜まっているのだった。


 元気のない二人を見兼ねた難波は溜息を吐いて立ち止まって体ごと振り返る。突然立ち止まるものだから春香は難波にぶつかりそうになり、RABiは数歩先進んで難波が止まったことに気付いて足早に戻ってきた。


難波

「アンタら、一応聞くけどこの後予定はないよな?」


春香

「え?それは…まぁ…」


姫川

「十本木ヒルズのイベントが長引くのを予想して、午後の部も空けておくように言われてましたので…まさか本当に挨拶だけして終わるとは思ってませんでしたが…」


難波

「まぁ、それはそうやな。ウチら一応スターのはずなんやけど…って、それは今はええねん。RABi、アンタの家ってここから近いんか?」


RABi

「え?まぁ…遠くはない…けど?」


難波

「よっしゃ、決まりやな」


三人

「?」


………


PM14:40 秋葉原駅前広場


「マコマコ、一旦休憩にしよう」


黒木

「ハァ…ハァ…っ…わかりました」


高田

「ヒィー…真夏にぶっ続けで踊り続けるのはヤバイって…」


ギラギラと暑い太陽の下で、ライブに向けてオタ芸を踊り続ける三人組。


 熱心になることを覚えた黒木は大量の汗を流し息を切らしながらも、踊りへ真剣に取り組んでいた。その姿勢は橘も気に入ったようで、すっかり彼に心を開いていた。


 三人は建物の日陰の場所へと移り、高田は自販機で買ってきた人数分のスポーツ飲料を手渡して飲み、熱った体を冷ます。橘はタオルで何度も顔を拭きながら黒木に話し掛けた。


「どうだね、マコマコ。楽しいか?」


黒木

「はい、楽しいと思います。…いえ、楽しんでます」


「うむ、それは良い事だ。全力で楽しみつつ踊れるなら、きっとPP⭐︎STARにも我々の思いは届くだろう」


黒木

「はい。頑張ります」


「良い返事だ…っと、失礼」


橘のスマホから着信音が聞こえてくると、彼は耳に当てて黒木の元から離れていく。


「はい、お疲れ様です。橘です。…あー!お世話になっております!はい、はい…あーその件ですが…」


先程まで王のような振る舞いをしていた橘は、まるで人が変わったように陽気な返事で返す。彼も一人の社会人なんだなと改めて黒木は感じた。彼を待つ間、一人立ったままストレッチをしている高田が声を掛けてくる。


高田

「悪いな黒木。プランBの内容としてはタッちゃんからライブを楽しむ方法を教授してもらうだけのはずだったのに…こんなことになってしまってさ」


黒木

「いや、楽しいよ。それに橘さんも良い人だからやりやすいしね」


高田

「癖が凄いけどな。……でも、どうしてそんな急にやる気になったんだ?正直俺にはタッちゃんが急に怒鳴ったのがよくわからんかったんだが」


黒木

「…橘さんが怒ったのは俺にはわかるよ」


高田

「?」


黒木は余っている分を飲み干すと立ち上がって、近くの自販機のゴミ箱へ入れ込む。


黒木

「俺は昔から何か思う事があっても、それが顔に出なくて皆んなからつまらない人間だって言われてた…覚えてる?」


高田

「勿論。あいつらもひでーよな。黒木は楽しんでるのに、反応が薄いからって直ぐにどっか行ってよ」


黒木

「仕方ないさ。実際に俺が顔に出さないのが悪いことなんだ。…でもそれって、きっと俺の中で一つのことに対して【全力で楽しもう】と思わず、何処かで抑えていたのも原因なんじゃないかなって思う」


黒木は自販機でもう二本とスポーツ飲料を購入して、高田の元へ戻ってきて一本渡す。高田の感謝の印に差し出したグーに、黒木はグータッチで返して隣に座った。


黒木

「橘さんはきっと全力で楽しむ事で、俺が新しい趣味を見つける事が出来るんだと思っている。この踊りを通して自分を抑えず、感情的になれって言いたいんじゃないかな」


高田

「…成る程な」


黒木はペットボトルを開けて一口飲み、俯いて呟く。


黒木

「…双葉さんと趣味探しをしている時も感情を見せていたら…あの人はもっと喜んでくれたのかな」


彼が双葉と居た時間を振り返って後悔する思いがヒシヒシと高田にも伝わる。


 しかし彼は黒木の心より信頼出来る友。落ち込む姿を見て黙っているわけがない。彼は黒木の肩に手を乗せニカッと笑った。


高田

「双葉ちゃんの思いを叶えたいんだろ?だったら今はオタ芸をしっかりと身に付けて、当日のライブを楽しもうぜ、黒木!」


黒木

「…ありがとう、高田」


高田

「気にすんなって。学生の頃の黒木を見てるからこそ、成長したんだなってつくづくと…」


「貴様等ァ!!いつまで休んでいるのだ!?そんなに怠けていたら当日に間に合わんゾォ!!」


高田

「いやタッちゃん待ちだったからね!?」


黒木

「…フフッ」


橘の喝に高田はツッコミを入れ、黒木はこのやり取りが面白く笑ってしまう。人前で笑った表情を殆ど見せない彼は、これが徐々に感情の表現が上手く出来てきている成長だと気付かなかった。休憩を終え三人は橘の指導の元、再び踊りの練習を再開するのであった。


………


PM16:55


RABi

「どーぞ!入って!」


春香

「お邪魔します!」


四人はRABiが住むマンションへとやってきた。


 流石は今大人気アイドルモデルである彼女が住む場所は、高層マンションでセキュリティもバッチリ。部屋に到着するまでの廊下は、派手な装飾で飾られていた。


 部屋の中は女性らしい可愛いグッズまみれ。高級感ある建物に先程からずっとビビっていた春香も、この光景に少し安心したようだ。


 何故彼女達がRABiの部屋に来たのか。それは難波の一つの提案からである。


難波

『アンタ等見てると、こっちも疲れてくるわ。ウチが美味いもん食わせたる境、元気になってもらうで』


そう言った彼女は都内のスーパーに直行して食材をどんどんと購入。途中でホームセンターにも立ち寄り【たこ焼き器】も購入。そう、難波は関西名物料理【たこ焼き】を振る舞おうとしているのである。


 難波は初めて来たとは思えない動きで、テキパキと夕飯の準備を始めた。テーブルに買ったばかりのたこ焼き器を設置して、キッチンからは人数分の皿を取り出す。あまりにキビキビと動くものだから姫川は疑問に思う。


姫川

「え?あの…初めて来たんですよね?」


難波

「せやな。初めてやで。でもまぁ大体何処に何があるかぐらいはわかるやろ。冷蔵庫開けんで」


春香

「いや…それはそれでRABiちゃんはいいの?」


RABi

「大丈夫大丈夫!触られて困るものなんてないから!二人は疲れてるんでしょ?ここは私と難波さんに任せて適当に寛いでて〜」


RABiは気にすることなく難波と一緒に支度を進めていく。


姫川

「いえ、そんな訳には…何か手伝える事は…」


難波

「家主が寛げ言うとるんや。アンタ等二人は座っときーな」


難波に邪魔者のように払われて、仕方なく春香と姫川は椅子に座って待つことになる。ただ待っていても仕方ない。春香は姫川に話し掛ける。


春香

「えと…姫川さん。最近は忙しいですか?」


姫川

「ま、まぁ…そうですね…やっぱり双葉さんが居なくなった事で仕事が増えたというか…あっ」


【双葉】のワードが口から出ると思わずハッとする。


 今双葉が居なくなって一番大変なのは春香なのだ。誰よりも彼女を尊敬していた春香に、双葉についての話題を触れてはならない、姫川は直ぐに頭を下げて謝る。


姫川

「ご、ごめんなさい…!そんなつもりじゃなくって…!」


突然謝るものだからこれには春香も驚き、全力で返す。


春香

「え!?いやいやいや!!だ、大丈夫です!べ、別に双葉さんの事を話してくれても気にしませんから!…あ、あは…は…」


姫川

「……」


二人は余計に気不味くなり目を合わせれられずにいた。


 この二人、TOP5というグループを作成しておきながらスタコレ以降まともに連絡を取れずにいたので良好だった関係もリセットしてしまっているのだ。


 困った、どうしよう。何か話題を振らなくては。いつもならどんな話題でも直ぐに引き出せる春香も、この気不味い状況には頭が回らずにいた。二人が座るテーブル席は、絶望的に暗いままである。


 そんな空気をぶち壊すかの様に、難波がドカドカと隣からたこ焼きの具材をテーブルに広げた。彼女はたこ焼き器のプレートに手慣れた動きで油を引いていく。


難波

「ほら!用意出来たで!ぼーっとしてへんで手伝ってや!」


春香

「あっ、は、はい!……って、たこ焼き作ったことないんですけど…」


難波

「何や知らんのか!?」


RABi

「私達関東人だからねー。たこ焼きなんて家でやらないよ」


RABiは人数分のジュースが入ったグラスをトレーに乗せて運んでくる。


RABi

「だーかーらー、難波さん私達に見本を見せてよ!超上手いんだよね?」


難波

「はぁーん?…しゃーないなぁ!よー見とけよ!ほら、姫ちゃんも辛気臭い顔してへんでよー見ときや!」


姫川

「…!は、はい…!」



 三人は難波のたこ焼きの作り方を見て覚えていく。難波の手つきはそれは正にプロであり、一つ一つの動きに無駄などなかった。一度目の完成で出されたたこ焼きはまんまるの超綺麗なフォルム。


姫川

「…!!お、美味しい…」


春香

「難波さん超上手ですね!」


難波

「せやろ?これがたこ焼きっちゅうもんや!」


RABi

「これは食べる前に撮っとこ〜♫」


三人から絶賛され難波は腕を組みドヤ顔で天狗になっていた。


難波

「ほな二巡目は自分らもやりや〜!」


 油を引いて二度目。三人も難波の指導の元たこ焼きを作ろうとするも、見るとやるとは全然違い苦戦をしていた。上手く丸めることも出来ず、焼きが甘く形が崩れたり…三人が作った人生初のたこ焼きは不細工な形となった。


春香

「うーん、何がダメだったんでしょうか」


姫川

「恐らく丸める段階で、上手くくり抜けなかったところですね…焼き加減は問題なく出来てると思うので、次はそこを意識すれば…」


難波

「ちょいちょいちょい!めっちゃ分析してるやん自分!真面目にやるんもええけど、もっと気楽にやりや!!」


春香

「そ、そうですよ姫川さん!そんな固くならなくても…!」


姫川

「そ、そうですか?」


RABi

「ハハ!おもしろーい!」


姫川の真面目っぷりに難波が突っ込む。それがおかしくて笑ってる春香と見てRABiはコッソリとスマホでこの場を撮影する。たこ焼きを通して一同は段々と盛り上がってくる。


 三巡目になると姫川はコツを掴み綺麗に仕上げ、春香とRABiはまだ不細工ではあるが確実に上達はしていた。慣れて来た頃にRABiは提案する。


RABi

「みんなでたこ焼き作ってるところをショートに載せようよ!絶対良い宣伝になるよ!」


そう言って彼女は立ち上がりスマホを自撮りとして向ける。


RABi

「ほらほらみんなも笑ってー!ピース!♫」


春香

「ピース!ほら、姫川さんも!」


姫川

「え?あっ…ピー…ス?」


姫川はぎこちなく笑いピースを見せる。RABiが撮影した一部始終は直ぐに彼女のアカウントよりつぶグラに載せられ、一瞬にしてバズっていく。宣伝としても大成功だ。



 たこ焼きを通して会話は弾み、気が付けば気不味かった空気も消えて、スタコレの時の様な仲を取り戻していた。一同は満足するまで食べ終え、難波とRABiは食器を片付ける。その間春香と姫川は濡れタオルでテーブルを拭いて綺麗にしていき、連携も上手く出来ていた。


 四人はテーブルに集まり再び座るとお互いの近況を話したり、最近出来たスイーツの店の話など会話が弾む。所謂女子として盛り上がる話題に彼女達も会話を楽しむのであった。


姫川

「…フフッ」


すると、この楽しい空間に姫川が思わず笑みを溢す。さっきまでずっと表情が固く、上手く笑えてなかった彼女の自然の笑みに三人も会話を止めて姫川の方へと振り向いた。


難波

「なんや?今の部分に面白いところあったか?」


姫川

「あっ、ち、違うんです……その……」


姫川

「…私、グッド・スターに入っても歳が近い人達が周りにはいなくて、こんな風に集まってお喋りをする機会もなかったんです。それにずっと忙しくて、中々他の事務所のモデルさんとも仲良くなる機会がなかったというか…」


姫川

「でもこうして仕事も忘れてお話が出来る場所というのが本当に楽しくて…難波さん、このような機会を作ってくれてありがとうございます」


姫川は難波に向けて頭を下げる。


難波

「何言うとんねん。これからスタコレまで協力する関係やっちゃうのに、ずっと固かったらこっちがやりづらいだけや。もっとフレンドリーにやっていこうや」


姫川

「…はい」


姫川の思いにRABiは閃き提案をする。


RABi

「ねぇ、それだったらこれから定期的にこうして女子会開こうよ!」


姫川

「女子会…?」


RABi

「うん!TOP5なんてグループを作成しておいてさ、私達あまり交流出来てなかったもんね。でも今回の女子会すっごく楽しかったし、こういう場でどんどん仲良くやっていけるかなって!私の家ならいつでもOKだよ!」


春香

「成る程…!それは良いアイデアですね!」


姫川

「い、いいんですか?」


難波

「アホ。せっかくRABiが誘ってくれとるんや。こういうのは甘えてええもんやで。…それにアンタも面白かったんやろ?」


姫川

「…はい」


姫川の返事にRABiは張り切って笑顔で立ち上がる。


RABi

「はい!決定!!TOP4ここに再始動だよー!!」


春香

「おー!!」


RABiの元気の良い掛け声に春香もニコニコと立ち上がり腕を上げる。スタコレの時に出会った元気の良い彼女の姿に戻り、難波も姫川も安心するように見守るのであった。



 …すっかり日も落ちて外は暗くなり、春香と姫川は明日の仕事に備えて帰ってしまった。難波はソファに座り、自宅のように寛いでテレビを見ている。RABiは冷蔵庫から缶ジュースを二本取り出して難波に一本渡して隣に座った。


RABi

「いやー!久々に楽しかったー!最近ずっと忙しかったから丁度いい息抜きになったよー!」


難波

「そりゃあよかったわ」


難波は悠々と缶コーラを開けて飲む。


RABi

「やっぱり難波さんは頼れるなぁ。TOP4のリーダーって感じがする!」


難波

「ほなリーダーになろか?」


RABi

「え!?なるの!?」


難波

「アホ()かせ。TOP4は四人が其々の個性があるから意味があるんや。そんなんにリーダーなんていらんわ」


RABi

「あっ、はい、すいませんでした。…でも、本当に今日は楽しかったなー」


RABiも自分の手に持つソーダ缶を開けて飲む。お互いに顔を見合わせる事なく、テレビに流れるバラエティ番組を呆然と見続ける。


RABi

「私さ。もう少しでPP⭐︎STARのファン感謝ライブが近付いてきててね。ここ最近ずーっと忙しくて、メンバーもピリピリしてるから疲れてたんだ。でも難波さんやハルちゃんとかなら気楽に出来るから、とっても楽しかった」


RABi

「ありがとうね、難波さん」


ずっと笑顔を見せるRABiの表情は少し暗い。難波は一瞬だけ彼女の方を横目で見たが、直ぐにバラエティ番組に目を移した。


難波

「…ふんっ、忘れたらあかんで。ウチらはモデルの頂点を争うライバルや。今は休戦中とは言え、必要以上に馴れ合うつもりはないんやからな」


RABi

「わ、わかってるって!私の最強可愛いテクで難波さんも圧倒しちゃうから!」


ドヤ顔でピースを見せるRABi。それを横目で見つめニヤリと難波は笑った。


難波

「…ところでRABi。一つ頼み聞いてくれへんか?」


RABi

「え?なになに?今日は難波さんに助けられたし何でも聞いちゃうよ!!」


難波

「ウチ、今回のTOP4結集を機に、暫く関西に戻らへんことになってん」


RABi

「まぁそうなるよね。今後は私達一緒に仕事する機会が増えるだろうし」


難波

「と、まぁそんなわけで住む家を探すことになってやけど……それがまぁめんどうでめんどうで……」


RABi

「ふんふん。あっ、家探しの手伝いってこと?」


難波

「……RABiの家、住ませてくれへんか?」


RABi

「いーよ!一緒に良い家を……って、ええぇぇえええ!?」


予想外の提案に、まるでドッキリを受けたリアクションのようにRABiは驚く。


RABi

「なんで!?」


難波

「いやもうここ居心地めっちゃええねん!今から家探すの余計に無理になってもうたんや!家賃半分払うし家事もする!だから住ませてくれや!」


RABi

「必要以上に馴れ合うつもりはないって言ったよね!?」


難波

「もれなくウチの関西料理を存分に堪能出来るんやで!?悪くない話やろ!?」


RABi

「しかもめっちゃ必死じゃん!!」


頼れる難波もこの時ばかりは土下座をしてRABiを困惑させるのであった。


 結局、難波の関西料理の魅力に負けてしまったRABiは、難波を暫く同居させる事となった。前言通り、彼女が留守の間は家事を全て済まして料理を振る舞い、RABiは快適な生活を過ごせるのであった。


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