第8話
「素振り100回!」
「はい!」
誕生日の翌日、待ちに待った訓練が始まった!
素振りをしているんだけど、お母様がスパルタだ。
さっきまで、ランニングと筋トレやってたのに・・・。
簡単に剣の振り方を教えるとすぐに、素振り開始である。
ちなみに、休憩時間は無し!
・・・頑張ります。
なんでお母様が訓練の教師をしているのかって?
・・・お母様、元騎士だったんだよ。
お父様が王立騎士団に勤めてた時の同期なんだって!
すごいよねぇ。
剣をふるうお母様に一目ぼれしたお父様が婚約を申し込んだんだよ。
身分?
お母様、元伯爵令嬢だからダイジョーブ。
まあ、そんなこんなで、ニコニコしてるお母様にスパルタ訓練をされてます。
・・・エリナー、お姉様、頑張るよー。
♢♢♢
お母様の特訓によって、毎日筋肉痛。
そんな1週間が過ぎ、今日はフェリクスの家に遊びに行く日である。
現在は筋肉痛の腕をさすりながら馬車に揺られている。
ううー。
痛いよぉ・・・。
「ほら、背筋を伸ばして。騎士は姿勢も大事なのよ?」
「はい!」
まったく、穏やかなおかあさまはどこへやら。
馬車の中でも訓練だ。
・・・まあ、いいけどね。
私が騎士になるって言ったんだし。
そこから、何度か姿勢を正され、馬車に揺られていると、アルヴェイン子爵家に到着した。
馬車を下りると、フェリクスと、彼によく似た女性に出迎えられる。
「お越しくださり、ありがとうございます、セレナ様。」
「フェリクス様、本日はよろしくお願いいたします。」
堅苦しい挨拶をかわし、こっそり笑いあう。
フェリクスの隣に立っている女性は、アルヴェイン子爵婦人。
少しくすんだ金髪に、フェリクスと同じ、アッシュブルーの瞳。
優し気な女性だ。
「セレナ様、フェリクスとお友達になってくださって、ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそ。フェリクス様とお友達になれて、とっても嬉しいです!」
そんな言葉を交わす私たちの隣で、フェリクスが顔を真っ赤に染めていた。
お母様は鬼でした。
そして、フェリクスが幼くてかわいい!




