第4話
・・・そう言えば、騎士ってどうなるんだろ。
私、セレナを騎士にしたことないんだよなぁ。
騎士は全キャラに関われる立場だが、なかなかエリナの手助けに入るのが難しい立ち位置。
だから、私はセレナをその職につけたことがなかったのだ。
思わぬ点で躓き、私は再び天を仰ぐ。
「とりあえず、エマに聞いてみよ。」
私は部屋のドレッサーのすぐそばに置いてあるベルを鳴らした。
「それなら、旦那様にご相談するのがよろしいかと。」
エマに尋ねると、そんな答えが返ってくる。
・・・一応、まだ5歳だから迷ったりすると思ったんだけどなぁ。
「アルヴェイン家は騎士の家柄ですからね。」
彼女は私を考えを呼んだように、そう言って笑う。
そして、「ご相談、しに行きますか?」と首を傾げた。
「うん!」
私は勢いをつけて椅子から立ち上がり、そのままの勢いで扉を出る。
そのまま走りだそうとして――ぴたりと立ち止まった。
「・・・ねぇ、エマ。おとーさまってどこにいるの?」
♢♢♢
「おとーさまー!」
飛びつくと、お父様に受け止められた。
「どうしたんだい?セレナ。」
私は抱き着いたまま上を見上げる。
「あのね、わたし、騎士になりたいの!どうしたらなれる?」
「ふむ。」と言い、お父様はどこか考え込むように視線を遠くへ向けた。
お父様は私に視線を合わせるようにしゃがむ。
「本当に、騎士になりたいのかい?」
私は「うん!」と頷いた。
お父様は少し眉を寄せてじっとこちらを見つめる。
「厳しい道だよ。たとえ、わが家が代々騎士を輩出している家柄であっても。」
「知ってるよ!でも、わたし、みんなのこと護りたいの!」
・・・嘘は言ってないよ!
私が目指すのはエリナが笑顔でいられる世界。
つまり、不幸になる予定の人を護るってことなんだから!
「そうか。じゃあ、まずはお勉強して、身体づくりをしなきゃな。」
お父様は立ち上がり、私の頭をなでる。
「どれくらい?」
「うーん。セレナが8歳になるまで、かな。」
「わかった!じゃあ明日から始める!・・・約束、だからね?」
「ああ。もちろんだよ。」
お父様は私を抱き上げ、頭をなでた。
♢♢♢
――その後。
「セレナが、いつの間にか大きくなっていってる気がするんだが・・・。」
「あの子が騎士になりたい、だなんて意外でした。」
「ああ。おとなしい子だったからなぁ・・・。」
「まあ、それなら、私の腕がなるというものですね!」
頭を抱えるお父様と何やら生き生きとしているお母様。
その光景を多くの使用人たちが目撃したのであった。
お母様、やばい・・・?




