炎上
「優先順位は水、食料、住居、トイレ・・・」
私は、紙に計画を書いていた。
「ん?」
焦げ臭い匂い。
「え?!」
(すっごい嫌な予感するんだけど!!!!)
私は辺りを見回す。
「あぁ!!」
青い炎が入っていた箱から
煙が出ている。
「消えろ!消えろ!」
着ていた服で火に風をおくる。
もっと火が強くなる。
(強くしてどうすんだ私!?!)
火はみるみるうちに大きくなっていく。
「あっ!!」
(そうだ、私、魔法使えるじゃん!!!)
右手を火の方に構える。
自然に言葉が出る。
「テペロケ・ポッパー」
(え?!テペロケ・ポッパーってなに?!テペロケだけじゃダメなの?!ポッパーも必要なのこれ?テペロケがあっての、テペロケ・ポッパーなの?!それともポッパーありきの、テペロケ・ポッパーなの?!本体はどっち?!)
右手から冷気。
(え!?冷た!!大丈夫これ?!私の手、凍らないこれ?!大丈夫だよね?ちゃんと動作確認した上でリリースされた魔法だよね?!)
ヒュオオオオオ
「おぉおおおお!」
(うわっ!すごっ!炎が凍ってる!!現実じゃ絶対ありえないけど!!物理法則ガン無視の!アイ◯シュタイン激怒案件!!)
炎は全て凍った。
シーン。
静寂。
わたしはひとことだけ。
「さむっ、、、」
その夜。
部屋の片隅で毛布にくるまる、私。
「あったなこんなこと・・・」
思い出す。
真冬の深夜の研究室。
外は豪雨。
研究室には誰もいない。
「今日も泊まりかなぁ・・・』
デスクの足元にセラミックファンヒーター。
突然の暗闇。
そして停電。
(異世界に来ても・・・何も変わってないじゃん私)
外は満月。
薄明かりに照らされた魔女の顔は。
哀しみに満ちていた。
(いや、良い感じに締めるな!!何も変わってないから!!!私目線、何も変わってないんだから!!)
「てか、炎の魔法使って氷溶かせばよくない?」
目の前に女が立っていた。
「たしかに!」
「え・・・」
白装束の髪の長い女。
女が一瞬で消える。
「え・・・」
周りを見渡す。
誰もいない。
わたしはひとこと。
「こわっ!!」
(リ◯グ!?貞◯?!◯子なの?!どっち!?外に一応井戸あったから、貞◯だよね!?あれ、リ◯グはタイトルで◯子は登場人物じゃない!?)
「リ◯グの貞◯・・・リン◯はタイトルの方・・・」
外の井戸から、ささやき声が聞こえる。
「優しいスタッフの方でした!!」
(お化け屋敷でたまにあるやつ!!進路教えてくれるやつ!?)
異世界に来て初めて、人の温かさに触れた。
(寒いけどね!!シチュエーションも、実温度も、寒いですけどね!?)




