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二流作家の感想講座  作者: 白河夜舟


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51/51

その51「パクりと感想」

編集「はい、始まりました企画もの第51弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」

白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」

編集「『来々軒繫盛記』、サイドメニューも含めての完結、お疲れさまでした」

白河「あ、どうも。おれが“小説家になろう”に投稿を始めて、1年が過ぎるんですよ。目標というか、目的にしていた“過去に書いた作品の完結”を、達成できて良かったです」

編集「そうですね。作品は、やはり完結させないとねぇ」

白河「作者にも、読者にもよろしくないですからね」

編集「で、本題。これ、なんですか?」

白河「他の作品を読んで、インスピレーションというか、自分なりの“オリジナル”でなんか書けそうだな、と」

編集「オリジナル、ですか」

白河「まあ、ヒントを貰って、という感じなので、使用料は払えませんけどね」

編集「まあ、パクリと感想、なんて考えるのは白河さんしかいないでしょうからね」

白河「ええ。ネタを貰えると即書けるのは、ありがたいことです」

編集「で、説明を頂いても?」

白河「おれが作品への感想を書く場合、結構な頻度で“あらすじ化”するんですよね。読んでいる作品を、そのまま自分が追体験しながら説明している感じです。これって“パクリ”に近いものかなぁ、という意味です」

編集「うーん、どうでしょうね。白河さん、単に“あらすじ”にしちゃうだけじゃないですよね?」

白河「はい。感じたこと、強調する所、上手いなと思った所など、ちょくちょく手入れというか、書きこんでいきますからね」

編集「まあ、ものすごくひん曲げて解釈すれば、パクリと言えなくも、ない、とか?」

白河「まあ、ものすごくひん曲がった人からすれば、パクリだろうと言われちゃうかも、とか?」

編集「言われたんですか?」

白河「うんにゃ。さすがにそれは、無理があり過ぎでしょ」

編集「ですよね?」

白河「まあ、感動してないのに、感想を書くなんてケシカラン! とか言われたことはありますけどね。結構、ひん曲がってるなぁ、とは思いますけどね」

編集「(自分だって割とひん曲がってるくせに)そうなんですね」

白河「感動しなければ感想を書いてはいけない、だなんて規則はございません」

編集「まあ、そうですよね」

白河「無くても何とか書いちゃう。それでこそプロの技というものです」

編集「(感想のプロ?)そうなんですね」

白河「物書きなので、大きな事柄を小さく要約したり、小さな事柄を大きく見せたりというテクニックは、持っているものでしょう。単にそれを、感想に応用しているだけですね」

編集「まあ、確かにそうですね。何にもなくても、感想は書こうと思えば書けるという事ですね?」

白河「うーん、さすがに何もないときは、無理かなぁ?」

編集「(無理なんだ)そうですか?」

白河「作品という太陽があるからこそ、月のように輝く感想が書ける。(その12参照)作品というオリジナルがあるからこそ、感想というオマージュのような文章が書けるんですよ」

編集「感想は、文章ですか。作品ではない?」

白河「はい。作品のように書きますが、作品ではないですね。(その15とか、その23参照)なので、あらすじ化するのは、パクリにはならないと思っております。だって作品じゃないんだし」

編集「まあ、感想欄に書いたものは、作品です、とは、言えないですからね」

白河「そういう事ですね」

編集「パクリとオマージュの違いについて、もう少し語って頂いても?」

白河「パクリはそのまま使用して、自分が書いたと言い張る事。オマージュは、そのオリジナル作品に尊敬を示しつつ、自分ならこう書くよ、という表現方法。全く違いますね」

編集「ですね。その辺、勘違いすると、論争が生じちゃうんでしょうね」

白河「どこまでがパクリで、どこまでがオマージュなのか、その境界線って割と微妙ですからね。はっきり、これはオマージュですと宣言しちゃったとしても、読んでいる方や作者自身が、それはパクリだろうと言い出す場合がありますから」

編集「どうしたらいいんでしょうね」

白河「作品の質と、作者のオリジナリティ、でしょうかね」

編集「作品の質、とは?」

白河「模倣でもオマージュでも、真似た結果がそれかよ? な質の悪い作品は、やはり叩かれちゃいますね。ただでさえ、オリジナルでも言われるんですから」

編集「なるほど。作者のオリジナリティについては?」

白河「オマージュしても、作者自身のオリジナルが入っていないなら、真似る必要とかないですよね。原作をそのまま読めばいいんですから。オマージュしてでも伝えたいこと、書きたいことがあるからこその二次作品というか、その作者自身の作品になるんじゃないでしょうかね」

編集「それがないなら、最初から書かない方がいい、という事ですか」

白河「そうなりますね。後は、共通認識されているテーマや世界観については、自由に作者が描く物語を紡いで構いませんし、それをパクリとは、誰も言わないですよね」

編集「例えば?」

白河「なーろっぱとか、SFとか、異世界転移転生とか、ざまぁ系恋愛ものとか」

編集「いわゆる“ジャンルもの”ですね」

白河「はい。まあこの辺は、説明するまでも無いんですけどね」

編集「分かりました。最後に、まとめて頂いても?」

白河「


 パクリは、そのまま横取りして自分が書いたことにしてしまう事。

 オマージュは、原作を尊重しながらも自分のオリジナリティを表現する事。

 感想は、作品っぽく書いてるけど、作品じゃないよ。


編集「……最後の一文、必要ですか?」

白河「ええ。それが白河の、オリジナリティですから」



編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」

白河「また聴いてくださいね。ではまた―」



                         (続く)

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