その47「デカい武器への感想」
編集「はい、始まりました企画もの第47弾。皆様いかがお過ごしでしょうか?」
白河「どうも、二流作家の白河夜舟です。よろしくお願いします」
編集「デカい武器。ロマンの塊ですね」
白河「そうなんですよ。作中で出されると、とにかく萌えますね」
編集「白河さんは、デカい武器を描いたことは?」
白河「拙作Sweet Bombで、グレートソードを出してますね。かなり重要な、そして実戦的な武器として描いています」
編集「使える武器として、ということですね」
白河「その通りです。中世の歴史的に見ても、主要武器として採用した国や帝国もありますね」
編集「詳しく伺いましょう」
白河「まず、銃が登場する以前の話というのが前提です」
編集「まあ、そうでしょうね」
白河「古代文明では、金属を作る技術が発達していなかったので、あまり大きな武器というのは使われにくかったわけです」
編集「でしょうね」
白河「金属が作れるようになっても、大量生産が難しいわけですから、大型の金属製武器というのは、権威や権力の象徴という意味合いもありますね」
編集「短剣や、槍なんかは普及品としてありそうですね」
白河「あと、矢じりにも用いられますね」
編集「金属の生産量が増えないと、ロマンの塊であるデカい武器というのは、作れなかったというわけですね?」
白河「そうなりますね。なので、こういう武器は文明が進んだ中世後半に登場する事になります」
編集「たまに、そういう設定をすっ飛ばして、大剣を持ち歩く主人公とか、いそうですね」
白河「それはそれで、華があっていいんじゃないでしょうかね。人々からの注目度も高いですし。余所者なのか、高貴な生まれなのか、歴戦の勇士なのか、色々ありますね」
編集「まさに、ロマンの塊が服を着て歩いているようなものですね」
白河「デカい武器、いいんですよねぇ(恍惚)」
編集「ですよねぇ(恍惚)」
白河「話を戻して。デカい武器が流通されて、しかも実戦で使えるという理由」
編集「はい」
白河「ズバリ、相手の重装甲に対する対抗措置ですね」
編集「なるほど。相手は人間も、大型の魔物も含まれるという事でしょうか?」
白河「魔物関係は、また別の話になりそうかな。全く関連性がないわけじゃありませんが」
編集「了解しました。対人間に絞っての話ですね」
白河「はい。で、金属の大量生産が出来るという事は、金属製の鎧の生産が可能になるという事になります」
編集「まあ、確かに。でもそれって、実戦的にどうなんですかね」
白河「いや、金属鎧はとても有用です。皮鎧では防げない斬撃も、普通に弾き返せますね」
編集「まあ、分かります」
白河「皮鎧では刺さってしまう矢でも、金属だと貫けない。チャチな武器では全然通用しない。そういう完全武装の兵士たちが隊列を組んで襲ってくるのは、脅威でしかないですね」
編集「うんうん」
白河「機動力だけは、どうにもなりませんが、馬を使えば補えます。馬に乗った重騎士は、中世における一つの完成形なんですよね」
編集「ナーロッパでも、そういう認識ですよね」
白河「こういう、金属鎧という重厚な防御力を上回れるのが、デカい武器というわけです」
編集「なるほど」
白河「金属鎧を着ているので、動きは鈍くなる。デカい武器でも、振るえば当たるんですよね。お互い、そうやってデカい武器を振るいあうのが、まさにロマンですねぇ」
編集「ボクシングでいう所の、重量級の殴り合いという所でしょうか」
白河「ん-あれは、重量があっても結構かわしてますよね」
編集「まあ、確かに」
白河「中世の戦士たちの防御手段は、鎧の他に盾があります」
編集「ありますね」
白河「デカイ武器は、そういう盾とかも関係なく粉砕しますね」
編集「そうですね」
白河「当たりさえすれば、防御不能なんですから、自分は盾を持たなくてもいい。それは相手も同じ。なので、同じスタイルで重量級同士が殴り合う構図が出来るわけです」
編集「前衛は全員、デカい武器を持てば良い、ということになりそうですね」
白河「でもまあ、そうはいかない事情がありますね」
編集「伺いましょう」
白河「個人所有でも、軍隊に所有させるにしても、費用の問題がありますね」
編集「確かに」
白河「オールメタルですから、材料集めも、精製も、手間と費用が掛かるわけです」
編集「でしょうねえ。相場は、その作品の概念次第でしょうか」
白河「ずらっと揃えられると、迫力があるので、王族直下の近衛騎士団とかに持たせたいですな」
編集「いいですねぇ(恍惚)」
白河「あと、振り回る筋力と、技術力がどうしても必要」
編集「ですよね。大剣を自在に振るえるというだけで、相当強そうに思えますね」
白河「しかも完全金属甲冑で身を覆う訳ですから、相当な偉丈夫ですよね」
編集「それが、軍団として整列する。うん、ロマンですね」
白河「まさに、王家の威信を身にまとう訳です。こういう場合はマントが欠かせませんね」
編集「それは、デカい武器からそれてる気もします」
白河「ですね…」
編集「他には?」
白河「持ち運び問題がありますね」
編集「普通に、腰に差しちゃダメなんですか?」
白河「得物が長いんで、地面をズルズルと擦る事になりますね」
編集「バランスを取れば、なんとかなりませんか? 天秤棒みたく」
白河「見た目、変過ぎませんか?」
編集「…(確かに)」
白河「武具持ちに持たせるのが確実でしょうね。他にも必要なら大楯とか、槍とか、そういう大型武具の運用は、専門の小姓を連れ歩くのが自然ですね」
編集「まあ、そうなんですけどね。個人の場合は?」
白河「手に持って、肩に担ぐのが様になるんですよね」
編集「危ない奴に思われますけどね」
白河「その通りで、実際にその通りですからね」
編集「背中に背負うのは?」
白河「ありだと思います。鞘はあっても無くてもいいですが、剣を抜くというよりは、上部の留め金か紐を外して、身体の横から正面に構える感じ。背中に回した腕を上の方に掲げて、そのまま大剣がせり上がってくると、無茶苦茶なロマンになりますね」
編集「背中に回した手を?」
白河「肩の上から腕を回して、背中を掻いて、そのまま戻す動作ですが、バーベルとか持ってみると、分かりますよ」
編集「(持ってみて)うわ、重すぎる!」
白河「それを、大剣でやって見せると。相手は本当にびっくりするでしょうね」
編集「いや、その程度か、とニヤリとして貰わないと」
白河「そういう所も、ロマンを感じますね」
編集「さて、お時間が来たようです。また次回、お会い致しましょう」
白河「また聴いてくださいね。ではまた―」
(続く)




