召喚魔法
さて、妾たちはギルドの闘技場に来たぞ。
「じゃあさっそく、召喚魔法を頼むわコンちゃん」
「ええ、分かったわ」
魔法を唱え始める。
「~~~~~ ~~~~~」
「マスター殿、召喚魔法で選ばれる魔物ってランダムなのか?」
「そうね...普通は家系に関連した魔物が出るワ」
「家系に?」
「そう、祖先がドラゴンを倒したらドラゴンが出やすかったり、石細、金細工師がいたらゴーレムが出やすかったりするのヨ」
「ふむ...コンは何が出やすいとかあるのかのう?」
「私の見立てでは...そうねぇ...」
マスター殿は少し考えて口を開いた。
「狐型の魔物が出やすいと思うワ」
「それはなぜじゃ?」
「彼女は狐火が出せるでしょう?」
「ああ」
「とすれば彼女の家系をかなり遡れば神獣系の祖先がいる可能性が高い、だから狐型が出やすい...と思うのよ」
「神獣系?」
「妖術が使える獣よ」
「なるほど、魔法が使える動物か」
「そうネ、魔法が使えるからかなり賢い動物ってわけなの、だから神獣って呼ぶのヨ」
「しかし人と動物で子を成せるのか?」
「じゃなきゃ獣人が生まれた説明がつかないから、一応通説ではそういうことになっているけど、真相は謎ヨ」
少し獣と、人間のまぐわう光景を想像してしまった...ウーン...ケモノじゃな...
「~~~!!!」
パアアアアアア
地面に、光を放つ中サイズの白い魔法陣が現れ、グルグル回りだした。
そして何も起きずに魔法陣が消えた...
「...」
「...」
「...」
妾とマスター殿はあごを撫でて考え込み、コンはやはり悲しい顔を少しばかりして、静かに気を落としていた。
「どう思う? リリーちゃん」
「マスター殿...うぅむ...」
なんとも...うぅむ、なんともなのじゃ。
「なんともじゃな...」
「そうねぇ...慰めにいきましょ」
「…そうじゃな」
「大丈夫かの...コン」
「ぅ...ぅうぅうぅう...」
「コンちゃん...泣いてもいいのよ...」
「泣いて気を晴らすのじゃ...」
「うぇぇぇん」
妾たちはコンを慰めたのじゃった。




