ダンジョン探索
「ここがダンジョンなんじゃな」
「そうよ、イメージ通りでしょ」
「まったくイメージ通りじゃな」
通路が迷路のようになっており、壁と床が石造り。誰もが想像する迷宮じゃ。
そういえば...
「ダンジョンに使いそうな物を買い出しに行かなかったがいいのか?」
「ああ、一層だけの見学なら必要ないわ。帰還呪文を唱えればどこでもすぐ帰れるのよ」
「ちなみに2層からは?」
「帰還ポータルから帰還できるわ、マッピングは売られてるから、次回潜る前に買いに行きましょ」
そんな感じで歩いていると宝箱が出てきたのじゃ。
「おっ、ラッキー! 浅い層の宝箱! 結構美味しいのよ!」
「そうなのじゃな、どうやって開けるのじゃ?」
「浅い層の宝箱はまず罠なんてないから開け放題よ」
早速開けてみる。
「...金貨1枚じゃな」
「ええ! やった! アンティークコインじゃない! 今夜は焼肉行けるわよ!」
「え、そんなにレアなのか?」
「物好きなコレクターが高く買い取ってくれるのよ」
「ほほー」
「でもなぜそんなものが浅い層にあるのじゃ?」
「浅い層ほど、新米冒険者の遺品とか、過去潜った冒険者の遺品が出やすいのよ」
「遺品...」
「深い層ほど、ダンジョン産のレアアイテムが出るわ」
「つまりこれは...」
「多分、相当昔...今から一世紀前位に潜った冒険者の遺品ね」
「なんだか罪の意識に苛まれるのぉ...」
「ああ、潜ったばかりだけどお腹減っちゃった、朝ごはん食べれなかったしね」
「あ、ごめんなのじゃ」
妾がこの世界のサキュバスを知らず、朝ごはんを食べてしまったからのぅ...
「うむ! 早速コインを売って焼肉行こうかの!」
「そうね!」
そうして妾たちはギルドの商店に向かったのじゃ。
「ただいまマスター!」
「あら、おかえりなさい!」
「おや、マスター殿、商店にいていいのか? 窓口は...」
「さすがに窓口業務は若くてかわいい受付嬢に任せた方がいいのよネ、その代わり、私の魔眼でアイテム鑑定ができるからこっちメインで働いてるのよ」
「なるほどのぉ」
性別や能力でしっかり役割を弁えておる。 しっかりしたマスター殿じゃ。
「マスター! これ!」
「あら! アンティークコイン!」
「どうかな?」
「うんうん...80年くらい前の大金貨ね...状態もいいし、これなら二人で3日分の生活費になるわね」
「やったあ!」
「これで焼肉いけるのぉ!」
「あら、焼肉? うふふ、いいわネ、よければ私も一緒に行っていいかしら?」
「え! マスターも来てくれるの!」
「ええ! コンちゃんとお酒飲めるなんて夢みたいダワ!」
「私も嬉しいな!」
「これは楽しくなりそうじゃな!」
妾たちは焼肉店に歩いて行った。




