12話 祝杯
「いやぁ、うまくいったのぉ!」
「ええ、さすがのお手前でしたわ!」
「いやいやセージあってこそじゃ!」
うまくいったものじゃ。さすがに魔法のない世界で、魔法を使えば、一瞬で片が付くのう。まさにチートじゃな!
しかし...
「しかし...この世界の神に気づかれておらぬか...」
「その点はご安心ください。わたくしが全力をもって隠ぺい魔法をかけましたし、この世界の情報を解析しておりますが、神はこの事態にあまり興味を示しておりませんわ」
「うぅむ...この世界の神は...随分と...詰めが甘いようじゃな」
「まさか自分の世界が攻め込まれているとは思っていないようです」
「イキリ神あるあるじゃな...といっても、妾のこの世界への侵入が特殊だったというのは大きいのじゃがな...まあ、少し同情するところがあるのぅ...」
「いえ、存分に打ちのめすべきです。このような自己中心的な世界を作るような神は、とことん叩きのめさねばなりません」
「・・・いつになく、やる気じゃな」
「・・・私も、この世界には思うところがあるんです...私の世界の思い出がよみがえるようで...」
「そうか」
少し、セージの世界の話をしよう。
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その世界では、サキュバスの地位は最低じゃった...
その世界は人間の男女比が1:100の世界で・・・・・・サキュバスは人間の男を惑わす存在であるとして、教育を受けることはできず、大陸の端に、小さな国を渡されて、そのうち絶滅するのを待たれる存在であった...
本当は、サキュバスは人間より優れた容姿と、衰えることのない肉体を持っているために、人間の女たちに厄介がられたのだ。そこで追放されたというわけだ。
その世界の神はその状況を面白がっていた。その世界の神は歴史が紡がれるのを見るのが好きな神であった。まるで、自分の世界の知的種族が一つ滅びても、悲しむことのない、ある意味でピュア、別の言い方をすると純粋な邪悪であったのじゃ。
そこで、セージは生まれた。誰も皆、サキュバスは飢えており、出生してもすぐ死んでしまうような世界であったのじゃ。セージはその状況を理不尽だと、なんとひどい世界であろうと義憤にかられた。
そこで一人、身分や種族を隠し、大陸を練り歩いた。各地で数少ない男性から額を地面にこすりつけ恵んでもらいながら、セージが15の時には、サキュバスの中では賢者と呼ばれるほど賢くなった。
そこでセージが召喚魔法を使い、召喚されたのが妾じゃった。妾は、サキュバスキングという破壊神(魔王)として君臨したのじゃ。そこで妾はまず、大陸の中の一つの王国を掌握した。その際、セージの働きぶりは鬼神と呼ぶにふさわしいほどの戦略を見せてくれたものじゃ。いまだに記憶に残っておる。
その国の男をすべて戦利品として確保した。
そして、精液の供給源を得た妾はサキュバスたちと子作りをしたのじゃ。妾はサキュバスキング。サキュバスキングとは、男性器の生えた、女性の姿をしたサキュバスで、サキュバスと子作りをすることができるのじゃ。そして、妾と子供を作ると、必ず強いサキュバスが生まれるのじゃ。
本来のサキュバスはキスで子供ができるのじゃが、妾は性交で子供を増やす。この際、キスより性交のほうが与えられる遺伝子情報が多く、また妾の神の遺伝子を授けることができるので子供が強くなるのじゃ。(デメリットとして、キスでの妊娠より、性交での妊娠は妊娠期間が長いのが欠点じゃ)
妾が精液を提供し、サキュバスが子供を産む。その子供は、サキュバスたちとキスでポンポン子供を作り、指数関数的に強いサキュバスが増える。そうして、一瞬にしてサキュバスの帝国ができて、最終的に、人間を家畜化した。
そして、セージと妾は神と対決し、見事に勝利をおさめ、世界の統治権を得た。
そこからは、セージがその世界を運営しておるというわけじゃ。
で、定期的に妾の元に来て神成敗の手助けをしてもらっているというわけじゃな。
セージは才能というより、根っからの努力家なのじゃ...だからこそ、今回の世界...この体の持ち主の運命に対して、理不尽な世界に対して思うところがあったのじゃろうな...
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「さて、雑談はそこそこに、酒を飲み交わそう...手に酒は持ったか?」
「もちろん、この世界のお酒は初体験ですから!楽しみですわ!」
9%と書かれた酒を一挙に飲みほした...
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― ~~♡ っ~~♡
あっ♡ あっ♡ ゆう様♡ ゆう様ぁ♡
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チュン チュン
体が重い...んん? なんで裸なんじゃ?
隣を見る...セージがあられもない姿で寝ておるではないか...
「・・・・・・・ああああ!!!やらかしたあああああ!!!!」
「昨夜は...最高でしたねゆう様♡ちゅ♡」
「ぎぃやあああああ!!!!」
避妊魔法を外側からガッチリかけたのじゃった。




