晩秋の雨1 雨天の明暗 2001年12月
保護区はいつも現在進行 すずがも通信131号 2001年12月
晩秋の雨1 雨天の明暗
しとしとと雨が降っています。よく降りますねえ。おかげで、鳥の国では「学園祭」こと中国行き準備のポスター・ビデオ・歌づくりも無事に終わり、どさくさまぎれに傷病鳥舎の員数チェックという毎年恒例の大仕事も無事に終わり、感動的なことには、ほとんど「不明」の鳥やカルテを出さずにすみました。
風切羽を切り忘れたために9月24日に丸浜川を飛び去って皆をあわてさせたコブハクチョウは、旧江戸川や江戸川放水路のあちこちに出没し、餌をもらったりしてのびのび過ごしたあげく、幸いにも無傷のまま消防署に保護され、行徳警察の手をわずらわせて、10月17日の員数チェックの最中に戻ってきました。しばらく大部屋で不満そうにしていましたが、23日に風切羽を切って丸浜川に戻しました。この機会に順位の逆転をねらった後輩の片翼がないコブハクチョウ「青」は、大立ち回りの結果、負けてしまったみたい。出戻りの「コブちゃん」が元にも増してのさばっています。
デスクワークや野鳥病院関係には恵みの雨でしたが、保護区内の作業にとってはなみだ雨。「思い切って」を標語にしている今年は、来春のことを考えて、湿地をおおいつくす丈高い草本類の勢いをできるだけ削いでおこうとしています。そのためには、念入りなトラクターがけが必須。
これまで新浄化池の棚田を中心にしていた水田作りを来年は「旧棚田」とも呼んでいる湊池の棚田に移そうと計画しています。今年はいくつもの品種を1枚の田に植えたため、開花や収穫の時期が1ヶ月以上もずれているものが同じ場所で共存して、水調整がうまくできませんでした。湊池は棚田1枚1枚の面積が小さく、きちんと考えて水路をつけてあるため、理論上は10枚ある棚田のうちのどの1枚に水を入れることも、どの1枚を干すことも可能(実際は、水漏れ等でなかなか理論どおりには行かない)。管理が楽なはず、というのが移動の理由。
ただし、造成してから既に8年を経過した湊池棚田には、水田雑草がけっこうはびこっています。草取りが楽なこれまでのようには行かないだろうな。そのためにも、冬の間にしっかり地ごしらえをしておかなくてはなりません。基本的には畑土のようによく乾かして、何度かトラクターをかけておきたい。




