④、~救出と銀狼~
今回は救出します。助けるのは題名で分かりますね。
俺は、急いで声のもとに行く。
チート性能の速さで何秒ともいわずに着く。
着いた場所は、木が生えておらず、草が生えているぐらいだった。
襲う魔物の正体が見える。
初めて見たな、トカゲ、それも灰色と言う初めて出会う色。
グレイリザードと名前を付けよう。
それにしても5匹いる。これは危ないかな……。
けどそんなのもつかの間。
襲われている、助ける目標を見ると。
ハッキリ言って、目を奪われた。
声を上げたのは、犬ではなく狼だった。
ただの狼ではなく、銀色の毛を持つ狼だ。
まだ子供だけど、大人になったら素晴らしい魔物となるだろう。
意識を無理やり戻す。
こんな間にグレイリザード襲おうとしている。
俺は勢いよく出る。
グレイリザード5匹は驚いたようにこっちを向く。
「先手必勝! 炎よ、槍と成りて、貫け――《フレイムランス》!」
ランク4の火魔法。
一体を焼きつくす。残りの4匹は俺を襲いに来る。
速い。しかし、俺は避ける。
避けると同時に攻撃は忘れない。
「斬撃、一ノ型――《パワースラッシュ》」
剣に魔力を纏い、振る。……しかし、
「ッ!? 硬い……」
弾かれてしまった。物理攻撃は諦めよう。
なかなか隙は見してくれないが、間間に、魔法で倒していく。
そして残り1となった。
それでも逃げないこいつは、やはり強い。
「行くぜ、雷よ、落ちろ、《サンダー》」
ランク5の雷魔法だ。
雷がイエローリザードに落ちる。
消し炭になった。雷魔法は威力高いな。
とりあえずすべて倒し終わった。
俺は狼に近寄る。
傷を負っている狼は怯えて、俺を警戒するように唸る。
「大丈夫だ安心しな、聖なる水よ、癒せ《ヒール》」
光と水の混合魔法、ランクは6だ。
混合魔法は使うのは難しいが、かなり便利だ。
狼の傷はすべて癒える。
その後、すんなりと立ち傷が癒えたのを確認すると、
お座りをして礼を言ってるかのように吠える。
……やばい、可愛い。
思わず自分の飯だったお肉をあげる。
貰っていいの? と首をかしげながら、しっぽを振っている。
「食べていいよ」
狼はまたお礼を言うかのように吠えて、肉にかぶり付く。
食べてる姿がまた可愛い。
頭を撫でたくなるが、我慢する。
犬は知らない人に撫でられるのは、基本嫌がる。
狼ならば、もっと嫌がるだろう。
この姿が見れただけで良しとしよう。
やがて、肉を食べ終わる。
お別れの時間か。
未練を作らないように、俺はなにもかまわず帰る。
その時、狼は俺に近づいてきて、足元で俺に頬擦りをする。
「なんだよ~、可愛いな~」
我慢ができず、撫でまくる。
餌付が良かったのか、心を許してくれているらしい。
なので、気持ち良さそうにしている。
伝わるか分からないが行ってみる。
「俺と一緒についてく「ワン!」そ、そうか!」
狼をお持ち帰りで~す。
今日から家族が一人増えました。
なんていい日なんだ。
初めてのキャラ(ペットだけど)出ました。