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練習生オーディション 1
私は綾瀬夏希。18歳。
今日は私の夢が始まる日だ。
夢に向かう第一歩に期待が高まる気持ちと、
ここで終わるかもしれないという恐怖がある。
両親に反対されながら、一度だけという約束で私は生まれ故郷の福岡から東京へやってきた。
すべては幼い頃からの夢を掴むため、
プロレスラーになるために。
私はすうっと一度息を吸い込み、
はぁっと吐き出してドアを開く。
東京都内に構えられた道場の扉を開くとそこにはすでに何名かの女性が居た。
ストレッチをしたり、周囲を忙しなく見回したりしている。
「あら、あなたも練習生候補?」
ショートカットでスーツを着た女性から声をかけられる。
「は、はい!福岡から来ました!綾瀬夏希です!よろしくお願いします!!」
「ふふふ、元気ね。プロレスラーを目指すんならそうでなくちゃ。私は阿部史子。このエターナル女子プロレスの広報統括部長です。よろしくね」
そう言って史子さんは手を差し伸べてくれた。
私は慌てて手を拭くとその手を握り返す。
「それじゃあ、着替えの更衣室はあっちにあるから、そこで着替えたらここに戻ってきてね。あと30分後にオーディション開始だから、アップも済ませておくように。」
「はい!」
私は指定された更衣室へ行って着替える。
いよいよ夢への第一歩を踏み出すんだ!




