049『お姉ちゃん』
初登場キャラの癖が強すぎるあまり、文量が普段の約2倍になりました。不本意ながら2話分の量です。
『勝者、大魔導士ルナと愉快な仲間たち!』
『序列更新』
『31位→30位へ!』
『上位組へと進出しました』
『次回より、対戦相手を選択して序列戦を始められます』
「ふぅ」
五人目の相手を倒し、ひと息つく。
結果だけ見れば、完勝だった。
手首の魔導器を見れば、変わらず『5』の表記。
一度も攻撃を受けないという目標は達成できた。
それに、辛うじてだが、何秒間は出来た気がする。
世界を読む。
荒唐無稽な、だけど確かに届く場所にある技術。
シルバー先生の語った『常時』というのは難しくとも、その時、その瞬間にピンポイントで使うことは……なんとなく、出来るような気がしてる。
だが。
「ぐ……っ!」
感じたことの無い、強烈な痛み。
頭痛……いや、もっと浅い。
これは目の痛みか。
咄嗟に目を押さえるが、痛みは引かない。
かつてない激痛に目眩がして、咄嗟に木剣を杖にする。
ドクンッ、と。
脈打つように激痛が走る。
どろり、と視界が赤く霞む。
――血の色だ。
まずい、どこか負傷したか。
それとも、いきなり無茶を通し過ぎたか。
いずれにせよ、これは明らかな異常だ。
そう判断し、反転を回しかけたその瞬間。
とん、と。
背中へと、誰かの手が触れた。
「反転を使うな。それは肉体ではなく、魔力の問題だ」
それは、リオの声だった。
振り返ると、げっそりとした顔のリオがいた。
驚いていると、ふと、赤く霞んでいた視界が本来の色を取り戻し始める。
あれほど酷かった痛みが、引き始めた。
「えっ、と……」
「私の攻撃を生身で受けて顔色一つ変えなかったお前が苦しむとは……余程なのだろうな。安心しろ。神の目で貴様の魔力に干渉し、流れを元に戻している。まもなく治るさ」
「ありがとうございます……?」
とりあえず感謝を送る。
だが、何が起こってるのかはさっぱりだ。
僕の表情を見たリオは、ややして僕の背から手を離す。
体の調子を確認すると、既に痛みは完全に引いていた。
僅かな疲労感だけ残って、あとは完治と言えるだろう。
「言っておくが、今の技術に魔力は一切使われていない。誓っていいが、一切の『ずる』なく、お前は件の技術を身につけた。……問題は、その後だ」
その瞳に、理解不能な曇りが映る。
「お前は新たな道を開いた。有り体に言えば強くなった。……まるで、その成長に引きづられるように魔力が暴れ始めた。……なんなのだソレは。魔力のはずなのに、まるで生きているようだ」
「うげぇ……?」
魔力が、生きている……?
ぞわぞわっと、気持ち悪い表現に背筋が震える。
「そ、そんなことあるんですか?」
「あるわけなかろうが。ただでさえ泥のような魔力なのに、それが使用者の意志を離れて蠢いている。……端的に言うぞ。気持ちが悪い」
「……」
泥のような魔力、か。
……もしかして、転生の弊害かな?
半田塁と、シュメル・ハート。
二人分の人生を生きてるわけだし、シュメル・ハートとして生きている今、自分の中に『半田塁』の魔力が残留していたって不思議ではない。
そして、半田塁。
かつての僕は……まぁまぁ闇堕ちしてたわけで。
そんな人物が持っていた魔力だ。
質が泥のよう、と言われても納得できる。
とはいえ、だ。
「……本人ならば自覚があるかと思ったが」
リオの言葉に、黙って首を横に振る。
泥のような魔力の根拠。
今考えたのは、単なる憶測。仮定の話だ。
合ってるかどうかは分からない。
それに、僕の意志を離れて動いている理由もわからない。
「ちなみに、他の人とかは……」
「悪人でもなければ、基本的に澄んだ色をしている。貴様だけだこんなものは」
彼はそこまで言い切った上で。
はぁ、とため息を一つ漏らした。
「……そう、思いたかったのだがな」
「シュメルさぁーん!」
嫌な空気を切り裂くように、赤色の能天気が突っ込んでくる。
面倒くさかったので顔面を片手で受け止めると、ぶへぇ、とつぶれたような悲鳴。
「い、痛いじゃないですかシュメルさん! ほら、恥ずかしがらずに! せっかく上位組に入れたんですからぁ! 勝利のハグですよぉ!」
「うるさい。大切な話してんだから突っ込んでくるなおバカ」
「もぉ! 恥ずかしがっ――痛い痛い痛い!?」
ルナに無言でアイアンクローを極めた。慈悲はない。
「で、公子。なんか言ってませんでしたっけ?」
悲鳴を上げるルナを無視して振り返ると、彼は僕の背から手を放す。
彼は一瞬、ルナと僕を見比べたような気がした。
ただ、視線の揺れはわずか一瞬。
再び彼は、深いため息を漏らして首を振る。
「お前らが似ているといったんだ。なんだ、生き別れの兄妹だったりするのか?」
「「それだけはない」ですね!」
僕とルナは、互いの赤髪を指さし即答した。
似てるのなんざ、髪の色くらいだろうが、と。
☆☆☆
序列戦を終えて。
序列30位になった僕たちは訓練場を後にした。
というのも、前に殿下から説明を受けた通り、上位30位からは対戦相手を選んで直接序列戦を申し込めるんだ。
今までのように、訓練場で誰とも分からない相手と戦うだけではなく、こっから先は本気で『上位10位入り』が目指せる場所になっている。
「にしても、これでやっと上位パーティ入り出来ましたねぇ! やりましたね私たち!」
「私たち?」
皆さん、ではなく私たちといったかこいつ?
「おまえ、いい加減にしとけよ。同じセリフ吐いて嫌われてるゲームのキャラクターとかいるんだからな?」
「げー……、き、きゃら……? 何言ってんですかシュメルさん。頭使いすぎておバカになっちゃったんですか?」
「あはは、お前ほどじゃねぇよ」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁっっ!?」
脳天にチョップ炸裂。
ごめんね、ゲームとか言って。
前世の話だしわかんないよね。
でもお前の言い方はとても腹が立つ。
「うふふ、仲がいいですね。妬いてしまいます」
そんな僕たちを見て、楽しそうに笑うのは殿下だ。
「焼く? 何を言っているクラリス殿下。人を焼くのは犯罪だ。やめておいた方がいい」
ヘンテコな回答をするのは、当然リオ。
さっきまではIQ高そうな雰囲気だったんだけどなぁ。
会話を重ねるほどに素のお馬鹿が出てくるねこいつ。
「ご安心を。今の『妬く』とは、シュメル様が他の女性と仲良くお話しているのを見て、モヤっとする心境を的確に表現する言葉です。物理的に焼くという意味ではありませんよ」
「なるほど、よく分からんな」
「ええ。とはいえ私はシュメル様の幸せが一番ですから。ルナさんが相応しい方であればなんの文句もございません。ねぇ、ルナさん?」
「ふへ?」
殿下からルナへ、唐突なキラーパス。
ルナは受け損なった。
「うへ? い、いやぁ、勘弁してくださいよぉ」
「……勘弁? まさかシュメル様では物足りないと言いたいのですかルナさん。これはじっくりとお話する必要がありますね。今晩は時間がありますか? ありますね? では行きましょうルナさん」
「…………」
ルナは無言で僕を見上げた。
僕はその視線を真正面から受け止めて、首を横に振る。
殿下は無慈悲にルナの首根っこを掴んだ。
……既に手遅れというやつだよルナ。
殿下の地雷を踏み抜いたお前が悪い。
諦めなさい。
「それではシュメル様。リオ。急用ができてしまいましたので、それでは」
「うむ、それではな」
「はい、また明日」
ルナは絶望した目を浮かべ、そのまま連行されて行った。
「……ふむ。難しいな、乙女心というやつか」
「ですね。……ほんと、難しいですよ」
殿下ったら、好意を隠してくれないんだもの。
そのくせ、自分以外を選んだっていいとか本気で思ってる。
……ほんと、難しいよ。
どう答えたらいいのか、全然分からない。
「王族っていうのは、皆、ああなのか?」
「さぁ? ……でも、大体似たような感じなんじゃないですか? クラリス殿下はまだしも……こっちの方こっちの方はだいぶ面倒くさそうですし」
「はっはっは! なんともはや、酷い言い草だな!」
声の方向を、僕とリオは同時に振り返る。
気配には気がついていた。
神の目を持つリオも同じだろう。
で、多分だけどクラリス殿下も気がついていた。
だから、多少なりとも強引にこの場を離れた。
なんてったって、顔を合わせたくない相手だろうから。
「初めまして、ですよね?」
そこに居たのは、クラリス殿下によく似た少女。
肩まで伸びた金髪に、空のように青い瞳。
王族の特徴をこれ以上なく濃く、明確に継いだ麒麟児。
「アイサ・クローズ殿下」
「うむ! お姉ちゃんと呼ぶのを許すぞ!」
アイサ・クローズ。
この国の第一王女。
クラリス殿下のお姉様。
学院序列一位の、絶対強者。
「ちなみにですが、クラリス殿下が居なくなるまで待ってた理由を聞いてもいいですか、アイサ殿下」
「むむ、強情だな。それに乙女心を分かっておらん! 難しいとは言っていたが、今の発言は難しい以前におもくそ無視しているではないか!」
その発言を受け、僕は少し考える。
彼女を見ていると、不思議と第一王子殿下を思い出した。
第一王子。
強いし、優秀。
民からもよく思われているが、腹黒い。
加えて言えば、クラリス殿下を暗殺しようとしてた張本人疑惑がある。そんな人。
残次の国王は十中八九あの人になるだろう。
しかし、確定じゃない。
もし第一王子殿下になにかあった場合。
その際は、その次点として選ばれるのがこの人。
アイサ・クローズ殿下が女王陛下になる可能性が無きにしも非ず……というか、第一王子がこのまま裏工作を続けるなら、なんだったら彼女の方が可能性高いわけだが……この有様を見る限りじゃ、なぁ?
僕は肩を竦め、鼻で笑い飛ばした。
「ええ、無視したんですよ。妹相手に怖がってるようじゃ、次の国王陛下にはなれないでしょ。あなたはそういう器じゃない」
「あんた、ほんと気持ち悪いわねぇ」
僕の体に、影が差す。
見上げれば、筋骨隆々な肉体。
そこから放たれる拳が……僕の眼前、数センチのところで止まっていた。
「……おい。いきなり何をする。危ないだろうが」
リオの透明な盾だ。
城崩しを持った僕でも真正面から破ることは出来なかった超強度、不可視の盾。
いくら不意打ちとはいえ、一学生の拳を受け止めるには十分すぎる強度だ。
……ただ問題は、その拳を放ってきた方だ。
「あぁ? なにアンタ。ぶち殺すわよ?」
その人物は…………なんだ。
一言で表せば『オカマ』と言うやつだった。
僕を上回る背丈に搭載された、膨大な筋肉の塊
金髪縦ロールに、ピンク色のフリフリ改造制服。
本来であれば相反し交わらないだろうそれらが、奇跡的に同じ個体へと詰め込まれている。
なんという情報量の塊だ。
調べて、知識として『そういう人がいる』とは知っていたが……目にすると驚きだな。
「ルーシィ、やめないか」
「えぇ? だってぇ。踏み潰したくなったんだもの!」
この学園の3年生。
ルシアーナ。
通称ルーシィ。
彼というか彼女というか。
彼もまた『序列一位』のパーティメンバーだ。
疑う余地もない強者。
僕は少しだけ申し訳なくは思いつつも、変わらず口を開く。
「日に同じことを何度も言う主義じゃないんですけどね。あと一年で卒業でしょう? 叶わない夢を見るのは勝手ですが、そろそろ現実でも見たらどうですか?」
「あぁ? んだテメェ」
金髪縦ロールから、ドスの効いた声が響く。
「何怒ってるんですか、図星つかれた程度で。ほら、先輩ならポーカーフェイスくらい見せてくださいよ」
「し、シュメル? その、言い過ぎでは……」
「言ったわねクソガキァ!!! 」
リオの不安そうな声をかき消し、怒りの絶叫が轟く。
筋骨隆々の肉体から殺意が滲む。
遠目で見ていた生徒たちがざわめく中、ただ一人、アイサ殿下だけは冷静な様子で僕らのやり取りを見つめていた。
「ルーシィ」
「止めないでよアイサ! なにこいつ、噂と全然ちがくて口悪くなぁい? 性格ひん曲がってるわよこのゴミカス!」
ルシアーナは激昂している。
顔を真っ赤にし、僕へと純粋な怒りを向けている。
この調子だな、と内心考えた……のも、つかの間。
慣れないしたことをしたせいかな。
怒らせるのは成功した。
だけど、僕はその程度を見誤った。
端的に言うと、怒らせ過ぎたんだ。
「あんたの妹殿下も、こんなのに夢中とか見る目が無――」
「――ルーシィ」
たった一言。
先程と同じ呼びかけ。
なのに、重さが違った。
ルシアーナの頬に冷や汗が伝う。
恐る恐るとアイサ殿下を振り返った彼の視線の先には、曇った目をした第一王女殿下が立っている。
「私の事は構わない。が、私の妹を馬鹿にするな。二度はないぞ。私はお前を殺したくない」
「ご、ごめんなさい……そ、そんなつもり無かったんだけど、つい、その、売り言葉に買い言葉でね……」
アイサ殿下の視線が僕へと向かう。
「慣れないことをするものではないぞ、弟くん。私やルーシィを怒らせて、因縁をつけようという腹だろう? 30位が1位に序列戦を挑んでも断られないようにするため」
「…………」
……バレてたか。
30位に上がったことで、僕らは第1位に勝負を挑める権利を手にした。
だが、それと『受けてもらえるか』は別の話。
第1位に挑むパーティが非常に多い中、アイサ殿下には挑まれた勝負のうちどれに答えるか、という選択権がある。
だから、無策でいきなり30位が1位に挑戦状を叩きつけても、無視と放置されて、それで終わりだ。
だから、ちゃちな策を弄した。
「あ、あんた……!」
「すいません、ルシアーナさん。わざと酷いこと言いました。見逃すにしては、ちょっと大きすぎる魚でしたので、つい」
「つ、つい、で王族相手に喧嘩売ったわけ!? あ、頭おかしいんじゃないの?」
僕は正常ですと肩を竦めて、首を横に振る。
その様子を見ていたアイサ殿下は、ため息を漏らした。
「今ので私が君を嫌っていたのなら、もしかしたら怒りに任せて勝負を受けていたかもしれない。目にものを見せてやる、とね」
「……ええ、それが狙いでした」
「うむ! 浅い、浅すぎるな! 浅漬けかと思ったぞ!」
「それは意味がわかんないですけど」
彼女は元気よく僕の狙いを指摘した。
何言ってるかはちょっとわかんないけど、狙いを全て見透かされていた、というのは紛れもない事実だ。
僕は少し肩を落として、試しに、と聞いてみる。
「でも、なかなか生意気な後輩ムーブしてませんでした? 普通はちょっと嫌になると思いますけど」
「うむ、普通はな! だが私たちの関係は普通ではないだろう? だから、残念、私が君を嫌うことはないのさ!」
「「「…………ん?」」」
何言ってんだこの人。
僕、リオ、ルシアーナの三人の困惑が重なった。
初対面だよね、僕たち。
リオとルシアーナの視線が僕へと向かう。
僕は「いやこっち向かないでよ」と慌てて首を振った。
「そう、私たちは言わば家族! 家族を嫌うことなどあるはずもないだろう、我が弟くんよ!」
「……えっと」
ちくりと、嫌な予感がした。
そういえば、終始『弟くん』って言ってるよなこの人。
いや、まさか……。
思わずと頬を引き攣らせる僕に向かって。
彼女は、ちょっとばかし聞き流せないことを口にした。
「なんてったって、君は我が妹の交際相手なのだからね!」
時が、凍った。
遠くから、クラリス殿下の吹き出す声が聞こえた。
そんな気がした。
「……あの、別に交際してないんですけど」
「またまた! お姉ちゃんに嘘はいかんぞ! いくら家族とはいえ、全く笑えん冗談ではないか!!」
はっはっはっはっは!
そう、彼女は大きな声で楽しそうに笑った。
笑って、笑って、しばらく笑って。
「…………冗談だよなぁ?」
ゾッとするような目で、僕に尋ねた。
「嘘だろお前。おいお前、弟くん。あれだけ好意を向けられていながら……なぜ付き合っていない。え? なに? なんなのお前? あんなに可愛い妹だぞ。あんな天使に好意を寄せられて……何故? 言っておくが、我が家は全員『まぁ、仕方ないかぁ』となっているんだぞ」
「似てますね、そういう興奮すると早口になるところ。クラリス殿下とそっくりです」
「えっ、そう? それは嬉し――話を逸らすなァ!!」
目の前で叫ばれ、思わず耳を塞ぐ。
だが、塞いだ手をがっしりと掴まれ、強制的に耳元で囁かれる。
「よく聞け弟くん。私はお姉ちゃんだ。あの子を幸せにする理由がある。義務がある。使命がある。なにせ私はお姉ちゃんだからだ。分かるな? ……分かると言え」
「分かりました」
「よし、ならば私の言いたいことは分かるな?」
「分かりません」
「何故だァ! 分かるだろう普通はァ!!」
お姉ちゃんは絶叫した。
あまりにも狂った悲鳴だった。
僕はちょっと、頭が痛くなった。
「……いや、なんとなくは分かりますよ? ただ、過干渉は良くないんじゃないですかね。だから嫌われるんですよ、アイサ殿下」
「私は嫌われてなどいない! ただ、なんとなく気まずくなってお互いに避けちゃってるだけだ!」
「そうですか」
「『そうですね』だろ弟くん!! 私が嫌われていないと肯定してくれよ!! 興味無さそうな顔をしない!! お姉ちゃん、傷ついちゃうだろうが!」
癖が強いなぁ、この人。
そんなことをぼんやりと思っていると、ズビシッと勢いよく指を差された。
「もういいッ! ならば決着をつけるまでだ!」
「……えっと」
「戦いたかったのだろう? ならば喜んで戦おう! だがな弟くん! 私が勝ったときは私のことを『お姉ちゃん』と呼ばせてやるぞ!」
まさか、と目を見開く。
呆れ果てた様子のリオとルシアーナが視界の端で溜息をつき、遠くの草むらの影から金髪が僅かに見えている。
周囲には帰宅途中の生徒たちが多く居る中。
第一王女殿下は、宣言する。
「私が勝てば弟くんはクラリスと交際だ! ついでに、私と妹の仲直りも手伝って貰う!! 覚悟することだな!!」
☆☆☆
その宣言より翌日。
序列30位『大魔道士ルナと愉快な仲間たち』宛に。
序列1位『剣閣』から挑戦状が届くのだった。
――アイサ・クローズ。
ド級のお姉ちゃんである。




