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【第3部完結】勇者参上!!~究極奥義で異次元移動まで出来るようになった俺は色んな勢力から狙われる!!~  作者: Bonzaebon
第4章 はぐれ梁山泊極端派Ⅱ【沈黙の魔王と白い巨塔】 第2幕 K'(ケー・ダッシュ)
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第489話 甘いタレよりも天日干し? (第3部最終話)


「どうした、サヨちゃん? このアホ娘が何か粗相でもやらかしたか?」



 サヨちゃんがやらかすのはまずあり得ない話なので、ここは自然とプリメーラが何かやらしたと見ていいだろう。普段から素行不良で問題ばかり起こしているアイツはファルに怒られているし、聖歌隊にいたときもロレンソをしょっちゅう困らせていたようだ。そんなヤツをサヨちゃんが見逃すはずがない。見つかったら最後、年貢の納め時がとうとう来てしまったようだ。



「そなたも知っておろう。コヤツの甘ったれぶりを。今回の働きぶりは大したものじゃったが、如何せん、根性が足りぬせいであと一歩届かぬ有り様じゃった。根性を一から叩き直してやろうと思うてのう。」


「ほー、叩き直すと? でも、叩けば叩くほどホコリが出てくるヤツだから気を付けた方がいいよ?」


「ホコリを全て叩きだし、念入りに手荒い(※恐らく手洗い)したうえで、灼熱の太陽に晒して天日干しにするまで徹底的に仕上げるつもりじゃ。」



 て、手荒い……? なんか手洗いの聞き間違いじゃないよね? 手荒くシバキ倒した上で干物にしようとするとは何の例えなのだろうか? 地獄の鬼特訓コースの予感しか感じられない。果たしてプリメーラは耐えきることができるんだろうか?



「えええーっ!? 私、干物のカピカピのジャーキーみたいになっちゃうじゃん!!」


「むしろ食材は干した方が熟成するもんじゃぞ? キノコの類いや、ほれ、このパーシィモンみたいに霊薬のごとき力を発揮する物もあるくらいじゃからな。」



 食べ物に例えるとは……。確かに保存が効くという長所以外に味の熟成が進むというのもあるが、果たしてそれを人に適用していいものかどうか? しかもわざわざパーシィモンを引き合いに出して、実物を懐から出してプリメーラに見せつけている。



「そんなシワシワのおばあちゃんみたいになりたくないっ! 若さを保つには張りと艶を与えるのが重要なんだよ!」


「そんな生活習慣の乱れた人生を生きておるから、そなたの体幹やら姿勢やらが乱れておるのじゃ! それを正せばそなたの力は何倍にも跳ね上がるぞ。」


「やだ!! 今の生活が維持できないならストレスで死ぬもん!! そんな規則正しいお利口ちゃんな生活してたら心が死んでしまうっつーの!!」


「ちょっと擦りむいたくらいで、死ぬ死ぬなどと宣って転げ回っておった癖に、よう言いおるわ。死の覚悟を一ミリもしたことのない小娘ごときが生意気を言うんじゃないわい!!」



 明らかに口論の内容はプリメーラが負けているが、屁理屈・小理屈こねくりまわして、必死に応戦している。サヨちゃん相手によくもまあここまで食い下がるもんだ。ここまで散々言ってたら後からサヨちゃんに何されるかわからないぞ?



「プリちゃんが修行に行くなら、私も行きたいアルよ。」


「リンしゃん! ああ、我が心の友よ! これで決定! リンしゃんと駆け落ちする計画が整いました!!」


「妾が小娘一匹逃がすと思うておるのか? 地獄の底まで追いかけて行くから覚悟しておけ。」


「逃げ出さないように私が説得するアル。ワラワ先生もどうぞお手柔らかに。」



 シャンリンがプリメーラの特訓に着いていくと言い出した。友達の醜態を見かねて、それをフォローする役割を買って出たようだ。それを何故かプリメーラは脱出の助力になると早とちりし、早くも脱走を企てようとしている。そんな浅知恵でサヨちゃんから逃げられると思うなよ? ホントにどこにいても「いつも見ておる」とか手紙に書いてくるような感じだから逃げられるはずがない。



「シャンリンが行くと言うならオレも同伴する! 妹を見守るのは兄の役目だからな!!」


「却下。」


「何故にぃ!?」


「そなたは……修行よりも世間に揉まれることの方が先決じゃ。そなたは社会というものをもっとよく学習するべきじゃ。」


「言われてるよ、若ぁ?」


「チクショー!!!」



 ああ、そうかもしれないな。あのボンクラはもっと世間を知った方がいいだろうな。あんな屈折した環境で育ってたんだから、もっと己という物を思い知った方がいいだろう。回りの太鼓持ちに持ち上げられ過ぎて変にプライドが肥大化してるようなヤツはそういう経験を積んだ方がいいだろうな。



「お楽しみのところ、失礼。貴方が勇者ロアですね?」


「ん? 誰? 俺になんか用?」


「あ、アンタは!? 何故、こんなところに!?」



 なんか突然、妙に黒い神官服を着た女性に声をかけられた。歳は30~40位の女性だった。神官だからか、派手さは抑えられているものの、美と身だしなみに異常に気を遣って若作りしているような印象がある。なんだ、この人は妙に嫌な印象がある。それはそうと、驚きの顔を見せているジュリアや周りの、特にクルセイダーズ関連の人たちが警戒するような素振りを見せている。



「ちょっと、貴方に用がありまして。直々に会いに来たんですの。」


「で、出たな!! 邪神官バ・ゴーン!!!!」



 バ・ゴーン! バ・ゴーン……しばらく周囲に俺の声が響き渡った!! 謎の中年女性に対してズバリ正体を言い当てたつもりだったのだが、なんか周囲の反応がおかしい。なんか間違った事を言ったような雰囲気が出ちゃってる! 滑った? 俺が? いやいや、どう見たって、この人”バ・ゴーン”でしょ? え? エニッコス伝説エピソード2に出てくる、あの人じゃないんですか? 違うの?


第3部 完


※以降のストーリーは第4部へと続きます。

 第4部はこちらから⬇

 https://ncode.syosetu.com/n4549lp/

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