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ロウド
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──山頂にて──
そこにいたのフィンクスではなく、銀色の髪を結んだ端正な顔立ちの男だった。名は、ロウド。帝国が分裂し、三つの国の一つである民主国の王。黒の毛皮に身を包み、着ている鎧はすべて一級品。それらを用いて戦場に舞い降りれば、見る者によっては戦神だ。
「いまさら何ようだ?」
そして、数分遅く、吹雪が最も荒れ狂う山頂に着いたフィンクス。山頂は、氷の床が広がっており、雪は入り込んでいなかった。フィンクスは無言で剣を構え、忠告する。
「その指輪をこちらに渡せ」
ロウドは、顎を触り、フィンクスから視線を逸らす。
「この指輪がそんなに欲しいのか…そうか、なら、奪うか?」
その言葉にフィンクスの眼差しが険しくなり、剣を構えた。ロウドも、自身の鞘から黄金の刀身が特徴の剣を抜き、構える。一歩、フィンクスが踏み出し、前進する。
「なら」
ロウドも走り出し、黄金の剣を右斜め下から振るう。フィンクスの胴体を切り裂こうとした。一方、フィンクスはそれよりも早く、真上からたたき斬ろうと剣を振るう。
両者は、一撃で勝負を決めるつもりであった。
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