↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔物使いの異世界大陸平定記〜神々や大悪魔すら配下!? 規格外のテイム能力で異世界の理をぶち壊し、気づけば大陸全土を制覇していた〜  作者: ボルトコボルト
第一章 深淵の樹海

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

433/433

第433話 【大団円!】決着の四霊獣結界と邪神封印!大陸制覇の覇道と未来へと繋がる新たなる旅立ち!

 激動の戦況の中、俺の視界には激戦を繰り広げる猛者たちの姿が次々と映し出されていた。


 太古の悪獣どもと死闘を繰り広げている仲間たちの勢いも、留まることを知らない。


 蛇身人面の不気味な悪獣窫窳(あつゆ)に対し、華麗な連携魔法で追い詰める悪魔アンドロマリウスのリリア副将軍と悪魔リリスのリーネット副将軍。


 猛烈な(のみ)の巨大な牙を持つ鑿歯(さくし)の突進を、鉄壁の身構えで真正面から受け止めて押し返す悪魔ロノウェのゴブ1。


 九つの頭部から毒炎と濁流を吹き荒らす巨竜九嬰(きゅうえい)を、弓矢の雨で蜂の巣にするダークハイエルフのグレイア女王。


 暴風を巻き起こす巨大な怪鳥大風(たいふう)を、空中で鋭く切り刻む亜神ペナンガルのビー将軍。


 大地を抉る巨大な大蛇修蛇(しゅうだ)の巨躯を、鋭い剣技で断ち切っていく悪魔ゼパルのリガント将軍。


 そして山のような巨体を持つ狂暴な大猪封豨(ほうき)の猛進を、真っ向から組み伏せる亜神ヴァラーハのオク1。


 我が樹海帝国の眷属たちは、完全に敵の悪獣軍勢を圧倒し、圧倒的な攻勢に出ていた。


「よし……一気に決着をつけるぞ!」


 俺と霊亀のリザは、絶対的な存在感を放つ魔神蚩尤(しゆう)へ向けて一直線に飛び掛かった。


 蚩尤(しゆう)は六本の腕に握られた六種類の神兵を縦横無尽に振るい、猛攻を仕掛ける麒麟のコボミと大悪魔アスタロトの二人を同時に相手取りながら、なおも圧倒的な力で押さえ込んでいる。


 俺は神刀ムラマサの柄を強く握り締め、極限まで練り上げた魔力を刃に宿らせて一閃、蚩尤(しゆう)の胸元へ向けて必殺の突進を繰り出した。


 だが、蚩尤(しゆう)は常軌を逸した反応速度で長剣を滑らせて俺の一撃を弾くと、すさかさず横から長大なる()を振り下ろし、俺の首を薙ぎ払いにかかる。


「そこですッ!」


 素早く割り込んだリザが、絶対防御の大盾を滑らせて()の軌道を絶妙な角度で受け流した。空間に激しい火花が飛び散る。


 その隙を逃さず、俺の全身を覆う漆黒の鎧から、亜神バアルゼブルのスラオが大量の闇の触手を爆発的に展開した。触手は生き物のように蠢き、蚩尤(しゆう)の巨躯と六本の腕へ絡みついてその動きを強引に拘束する。


 さらにその時、空中から光り輝く砂の旋風が巻き起こり、蚩尤(しゆう)の足元を包み込んだ。雷神トールのライゾウが携えていた伝説の宝貝パオペエ息壌(そくじょう)』の無限に増殖する神砂だ!


「ヒロト陛下! 息壌(そくじょう)はそっちの補助に回すぞ! 一気にかませッ!」


 風伯と激しい嵐の激突を続けながら、ライゾウが布袋から解放した息壌(そくじょう)を俺たちの援護へと集中させてくれたのだ。


 畳みかけるように、右腕から応龍のハクが神聖なる尾を力強く伸ばして蚩尤(しゆう)の首元に絡みつき、左腕からは精霊王レイが世界樹の太い蔦を噴出させて蚩尤(しゆう)の残る腕をガチガチに縛り上げた。


 そして左目の神眼アイが未来視を発動。蚩尤(しゆう)が力ずくで拘束を破ろうとする僅かな筋肉の収縮と未来の動向を完全に予測し、スラオ、息壌(そくじょう)、ハク、レイへ念話で完璧な拘束補正の指示を飛ばす。


「グオォォッ……おのれぇえッ!」


 暴れる魔神蚩尤(しゆう)の六本の腕と巨躯が、ほんの数瞬、完全に止まった。


 ハクの切迫した声が脳内に響く。


「長まりは持たないわ、ヒロト! 今が最大のチャンスよ!」


「おおおぉぉぉッ! 『天之尾羽張(あめのおはばり)』ッ!!」


 俺は全身の神気と極大魔力をムラマサに宿らせ、渾身の力で斜め一閃に刀を振り抜いた。


 神刀の一閃が空間そのものを切り裂く。


 ドゴォンッ!!


 完璧な一撃は蚩尤(しゆう)の左肩口から右脇腹にかけて見事に通り抜け、巨躯を真二つに両断した。


 しかし——鮮血は一滴も流れない。


 両断された蚩尤(しゆう)の断面から不気味な黒い神気が溢れ出すと、まるで蜘蛛の糸のような無数の白い紐状の物体が断面から凄まじい勢いで湧き出し、切り離された上半身と下半身を力ずくで繋ぎ合わせようとし始めた。


(うわ……マジかよ!? 神刀の必殺スキルを叩き込んでも死なないのか!? 魔王の時みたいに特別な撃破条件があるのか?)


 焦る俺の脳内に、ハクから即座に念話が入る。


(転生神の時と同じかもしれないわ! 身体の核を断つか、首を完全に落とせば隙ができるはずよ!)


「よしッ! もう一度踏み込むぞ!!」


 俺はムラマサの放つ圧倒的な神気を全身に爆発させ、地を蹴った。


 ハクの尾、レイの蔦、スラオの闇、そしてライゾウの息壌(そくじょう)が死力で蚩尤(しゆう)の動きを押し留めている。


 俺は両手に込めた力を一気に解き放ち、蚩尤(しゆう)の太い首筋を目がけてムラマサを横薙ぎに振り抜いた!


 スパァァンッ!!


 絶大な切断力を伴って、蚩尤(しゆう)の頭部が胴体から完全に切り離される。だが、首は地面へと落ちることなく、怪しく黒い神気を纏って宙に浮遊した。


 切断された首の口端が不気味に歪み、嘲笑うかのように言葉を吐き出す。


「クハハハ……流石は樹海帝国の皇帝よ。見事な腕前だ。……だが、この程度で俺という絶対の神を滅ぼすことなどできんぞ!」


(ハク、ハピ、コボミ、リザ! 奴の肉体をこれ以上再生させるな! 『四霊獣結界』で完全封印するぞ!!)


((((はいッ!!))))


 ハク、ハピ、コボミ、リザの四人が即座に意識を同調させた。


 ハクは蚩尤(しゆう)に絡めていた尾を解き、本来の凛々しい姿で跳躍する。レイも蔦を切り離した。


 スラオの闇の触手と息壌(そくじょう)がなおも蚩尤(しゆう)の胴体を拘束し続ける中、俺はムラマサを高速で閃かせ、再生を図る蚩尤(しゆう)の肉体を細切れに滅多斬りにしていく。


 その僅かな隙に、四霊獣たるハク、ハピ、コボミ、リザが蚩尤(しゆう)を中心とした東西南北の四方に陣取った。


 宙に浮遊し、バラバラに刻まれながらも漂う蚩尤(しゆう)の肉片と黒い神気。


「結界発動!!」


 ハクたちの叫びとともに、四人から神聖なる途方もない神気が放射され、蚩尤(しゆう)を包み込む絶対不可侵の結界陣が組み上がった。


 カァァァァァッ!!


 天地を照らし出すほどの眩い閃光が炸裂する。


 宙に漂っていた蚩尤(しゆう)の凶悪な黒い神気と細切れの肉片が、結界の力によって中央の一点へと猛烈な勢いで圧縮されていく。


 やがて光が収まると——。


 コロン……。


 手のひらほどの小さな、禍々しい漆黒の塊がひとつ、カラカラと音を立てて地面へと転がった。


 すかさず駆け寄ったハクが、その黒い塊を自身の異次元空間へと安全に隔離・収納した。


「やった……蚩尤(しゆう)を完全に封印したぞおおおおおッ!!」


 俺の勝利の咆哮が、広大な戦場全体へと轟き渡った。


 激闘を繰り広げていた仲間たち、そして敵の幹部である風伯、雨師、雷公、電母、雲使いを一斉にこちらへと振り向く。


 誇り高き戦いを繰り広げていた巨人夸父(こほ)はすでにリザルドの手によって息絶えており、主軸である蚩尤(しゆう)を失ったことで、生き残っていた凶暴な悪獣たちや『竜生九子りゅうせいきゅうし』の面々は、戦意を完全に喪失して脱兎のごとく彼方へ逃げ出していった。


「ふぅ……ようやく終わったか……」


 俺は刀を鞘に収め、深く息を吐き出した。


 取り残された蚩尤(しゆう)の直属の部下たち——風伯、雨師、雷公、電母、雲使いの五人は、武器を収め、黙って静かに俺のことを見つめていた。


 俺は五人の神々にゆっくりと歩み寄り、落ち着いた声で問いかけた。


「さて……主を失ったあなたたちは、これからどうするつもりだ?」


 こうして、蚩尤(しゆう)の側近である風伯、雨師、雷公、電母、雲使いの五人が正式に降伏・投降したことにより、世界を揺るがした大戦地獄は終わりを迎えた。


 その後、俺たちは風伯たちの案内を受け、南の王国の地下深くにある龍脈の源流へと足を踏み入れた。そしてハクたちの四霊獣結界の力を応用し、龍脈そのものに強力な封印を施した。


 これによって、龍脈の暴走による新たな魑魅魍魎の出現は完全に潰えることとなった。しかし、すでに南の王国全土へ拡散してしまった無数の魑魅魍魎たちは依然として生き残っているし、逃亡した悪獣や『竜生九子りゅうせいきゅうし』たちも大陸のどこかに潜んでいるはずだ。


 そのため、南の王国に構築した前線拠点はそのまま維持し、ヴァルキリーの四姉妹や、投降した風伯、雨師、雷公、電母、雲使いを配置して管理を任せることとなった。彼らには今後、残存する魑魅魍魎を駆除しながら、人々が再び安全に暮らせる土地を少しずつ広げてもらう予定だ。


 さらに、俺たちの巨大ダンジョンを南の王国の龍脈まで一気に延伸。獲得した膨大なDPを注ぎ込んで将来的に都市を完全に復活させ、避難していた多くの人々が安心して故郷へ帰れる環境を整えていく。南の王国全土は、実質的に我が樹海帝国の平和な領地として統合されることだろう。


 そして——日照り神『ばつ』へと劇的な進化を遂げ、世界を救う鍵となった勇者ハーミアは、自らの希望によって拠点の地下ダンジョン最下層で一人静かに暮らすこととなった。


 あまりにも強力すぎる日照りの権能を持つ彼女は、地上に留まれば周囲の水分を奪い尽くし、永遠の干ばつを引き起こしてしまう。だが、ダンジョンの最下層であれば周囲に悪影響を及ぼすことなく、安全かつ快適に過ごすことができるのだ。もちろん、俺たちは頻繁に彼女の元を訪れ、決して孤独にはさせないと固く誓っている。


 激闘からしばらくの時が流れた。


 俺たちは今日も、樹海帝国皇帝の城にある広々としたいつものリビングで、穏やかな時間を過ごしていた。


 専属メイドであるブラウニーのブラリリ、ブラルル、ブラロロの三人が、焼きたての香ばしいお菓子と温かい紅茶を忙しく給仕してくれている。


 窓から差し込む優しい陽光を浴びながら、ハクが紅茶のカップを傾けて微笑んだ。


「ふふ、これでこの広大な大陸全土が、名実ともに全て樹海帝国の領土になったわね」


「えっ、そうだっけ? 南の王国に広がる小国群の中には、まだ正式に傘下に入っていない国がいくつか残っていたと思うけど……」


 俺が記憶を辿りながら首をひねると、ハクは「あら」と可憐に目を丸くした。


「何言ってるのヒロト。あのあたりの小国群はね、アマゾネスのヒポリュテが全部まとめて電撃的に併合しちゃったわよ?」


「うっそー!? マジで!?」


 俺が素で驚愕すると、ソファでくつろいでいた吸血鬼真祖のヒナがクスクスと嬉しそうに笑った。


「マジマジ。あっという間の鮮やかな電撃戦だったよ〜」


「ふふ、これで名実ともに『大陸平定完了』というわけね」


 魔女のサクラも愛猫のミサキを撫でながら、満足そうに頷く。


 広大な大陸の全てが平和になり、俺たちの手によって治められたのだ。ふと、俺の胸に新たなる冒険の予感が湧き上がってきた。


「……よし! ならば次は、まだ見ぬ別の大陸を目指して海を渡ってみるか!?」


 俺が身を乗り出すと、霊亀のリザが即座に居住まいを正して頭を下げた。


「どこへ行かれようとも、陛下の盾としてどこまでもお供いたします」


 しかし、すかさずヒナが頬を膨らませて俺の服の裾をぎゅっと引っ張った。


「もうっ! 新しい大陸に行くのは良いけど……ヒロト、私たちが全員無事に出産するまでは、絶対に待ってよね!」


 ヒナのお腹には、俺との間に宿った新しい命が温かく息づいている。ハクも、コボミも、ハピも、リザも、ルシーも……みんな愛しい笑顔で俺を見つめていた。


「ははは! もちろんだ。みんなで新しい家族を迎えてから、ゆっくりと次の大冒険へ出かけるとしよう!」


 温かな笑い声がリビングいっぱいに広がり、俺たちの物語は輝かしい未来へと続いていくのだった——。

最後まで読んでいただきありがとうございました!


他にも異世界ファンタジー作品を多数執筆しています。

気になるタイトルがあれば、ぜひチェックしてみてください!



・モブキャラ異世界転生記~モブキャラに転生しちゃったけど従魔の力で何とかなりそうです~

https://ncode.syosetu.com/n7571mk/


・史上最弱のコボルトテイマーが異世界を征服するらしいっす〜最弱スキルの犬たちは、最強の軍勢になりました〜

https://ncode.syosetu.com/n4351mk/


・【改訂版】Sランクパーティーに捨てられたポーターは実は最強の空間魔法使いだった。~虐げられた世界に復讐して『ざまぁ』するんだぁ!~

https://ncode.syosetu.com/n4852mj/


・二度も過労死(斬首)した俺、三度目の人生は1ミリも働かない!~レベル1固定の【死霊術師UR】ですが、倒した勇者や剣神を24時間不眠不休の社畜にして世界を蹂躙します~

https://ncode.syosetu.com/n6852mo/


・断罪の鍛冶師 〜異世界の神剣と断罪の鉄鎚〜

https://ncode.syosetu.com/n7435mo/


・悪逆無道の異世界冒険記〜テンプレ世界をぶち壊す! 邪魔な奴らは全員ざまあして突っ走る〜

https://ncode.syosetu.com/n5589fz/


・復讐の異世界転生者 ~魔法適性ゼロの『魔抜け』、前世の知識と『気功』を極めて魔法至上主義を粉砕する〜

https://ncode.syosetu.com/n8226ft/


・異世界戦国記~戦国の世に大うつけ者で戦闘スキルが無いと追い出されたけど天下布武やっちゃうよ~

https://ncode.syosetu.com/n5737gt/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。