第242話 難民問題の対応(その1)
樹海帝国内から蚩尤軍を追い払ったが、今度は南の王国から難民が流れて来る問題が発生した。
蚩尤軍に対する防衛もする必要があるし、難民は日毎に増加する一方らしい。
南の王国の動向も気になる。
雷公の撤退時に言った台詞『計画は順調だ。
時間は随分稼がせて貰ったよ。』も気になる。
だが、喫緊の課題『難民問題』の解決が優先か。
庇護を求めて逃げてくる罪の無い人達を拒絶するのも可哀想だし、攻撃するのは問題外。
かといって、大量の難民を無制限に受け入れる事が出来るか分からない。
だが、アマゾネス国の女王ヒポリュテがバズのダンジョンを利用して難民を受け入れていた。
良い方法だと思う。
ただし、これも今後増えていく難民に対して何処まで出来るか未知数だ。
我が国のダンジョンマスター3人と樹海帝国城のリビングで相談だ。
いつものこのリビングには、妻がほぼ全員いるので、呼ぶのはバズだけだ。
異世界転移者で吸血鬼真祖のダンジョンマスター、妻の一人ヒナ。
同じく異世界転移者で深淵の魔女のダンジョンマスター、同じく妻のサクラ。
そして南の王国の迷宮『千尋の洞窟』で眷属にした、ダンジョンマスター魔神パズズのバズ。
「バズ、ヒポリュテの難民受け入れの状況はどうだ?」
バズ「今のところ順調です。」
「難民は日々増加している様だが、今後の見込みはどうだ。」
バズ「増加が多すぎるので、その内飽和するでしょう。」
「そうだよね。ダンジョンだけでは限界があるよなぁ。
帝国でもバックアップしないとね。」
サクラ「でも小国群は砂漠が間にあるでしょう。
輸送に問題があるのよね。」
ヒナ「そうねー。
普通に陸路で輸送だったら、期間もかかるし運べる物も限られるねー。
樹海帝国の食料庫と言えば、広大な農地を誇るガラード地域でしょ。
そこから運ぶのは遠いよね。
飛竜便で運んでもいいけどー。
飛竜便自体が樹海帝国では不足気味だからねー。」
「ダンジョンのスキル、迷宮転移で運んだらどうだい?」
サクラ「うーん。細い管みたいな通路を伸ばしてガラード地域と繋げて、迷宮転移を使うのは有りと言えば有りだけど。
DPが持つかな?
距離と量によって必要なDPは多くなるわ。」
ヒナ「私の迷宮なら世界樹が有るから、DPは全く問題無さそうだけどね。」
「世界樹があちこちにあれば良いけどね。・・・。
龍脈って迷宮にあるとDPを沢山取得出来るかね。」
サクラ「成る程。それはいい考えかも。
ヒナ、どう?
ヒナの迷宮ってウィーラの迷宮とシルミル地域にある召喚の間の龍脈も入ってるよね?」
ヒナ「世界樹が凄すぎて良く分かんないな。」
「今、サクラのダンジョンコアはフリーだから、竜王山の龍脈に、サクラの迷宮を作ってみたら分かるんじゃない?」
サクラ「成る程。それは直ぐ出来るからやってみよう。」
「良し、ちょっと転移して試してみよう。」
スラオに影転移で俺とサクラが、四霊獣結界で封印した竜王山の龍脈に転移した。
竜王ドラシルが封印の前で座っていた。
「よう!ドラシル、龍脈をちょっと使うよ。」
ドラシル「へ、陛下、お疲れ様です。
どうぞ、ご使用下さい。」
ドラシルは横に退ける。
四霊獣結界を張っている応龍のハクと麒麟のコボミ、鳳凰のハピ、霊亀のリザのそれぞれの分身体がいる。
「ハク、封印に入るよ。」
ハク「どうぞ。」
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