第229話 VS魑魅魍魎(その2)
古竜の山脈の龍脈を占領した蚩尤軍の、増え続ける魑魅魍魎に対して、ゴブリン軍とオーガ軍、キラーアント軍、翅蟻の大群を出撃させた。
次は一騎当千の強力な戦力だ。
先ずは、レベルアップが急務の覚醒勇者達。
勇者タクミと勇者ハーミアを召喚。
「二人とも覚醒勇者で初顔合わせだが、協力して魑魅魍魎達を倒してくれ。進化出来たら夸父にも挑んでもいいが、進化前は止めておけ。亜神はまだ荷が重いだろう。」
タクミ「承知しました。早く進化出来るよう頑張ります。」
ハーミア「はい。畏まりました。」
次に夸父の対応だな。
リザルド、オニバル、ライゴー、ライカを召喚。
リザルド「待ってたぞ。俺に任せろ!」
オニバル「夸父を倒します。」
ライゴー「期待に応えるよう頑張ります。」
ライカ「進化の成果を見てください。」
「オニバル、夸父を倒して龍脈を奪回したら連絡をくれ、龍脈は四霊獣結界で封印する。」
オニバル「御意。」
「みんな、頼むぞ!」
竜王の竜脈も心配だから城に一度戻ろう。
俺は転移して樹海帝国皇帝城のいつものリビングに戻った。
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初めに翅蟻の大群が魑魅魍魎を襲った。
黒い煙が魑魅魍魎達を包む。
一匹一匹が小さい魔物の翅蟻。
牙は鋭く硬い。
その強力な牙で魑魅魍魎達を噛み千切る。
顔を目を鼻を頬を噛み千切る。
首を胸を腹を足を手を噛み千切る。
全身小さな傷が増えていく。
黒い煙が通り過ぎた跡は、目も見えず口もきけず立つことさえ出来なくなって、呻き蠢く魑魅魍魎だった者。
辛うじて息をしている状態。
その後にゴブリン達が魔剣で止めを刺していく。
ゴブ1「これじゃ、戦いじゃなく作業だな。
翅蟻のが進む方向は避けて進むぞ!」
翅蟻は真っ直ぐ進む。
ゴブリン達は右に逸れて進んだ。
同じくオーガ達。
魔剣で魑魅魍魎の頭を叩き斬り、息の根を止めながら左に逸れる。
ゴブリン、オーガの何倍もの数のキラーアント達が翅蟻、ゴブリン、オーガの後を進み、魔槍を心臓に刺して掃討していく。
その後ろから勇者ハーミア、勇者タクミが走って来た。
タクミ「すっかり倒し尽くされて魑魅魍魎は殲滅されてるな。」
ハーミア「急がないと、敵がいなくなるぞ。」
タクミとハーミアは走る速度をあげる。
更にその後ろから、オニバルは巨大な黒いスレイプニルに乗ってゆっくりと進む。
オニバルの右を青い馬に乗ったライゴーが進み。
左を黒い馬に乗ったライカが進む。
その上空をリザルドが飛んで夸父に向かう。
「待ってろよ!夸父!」
ライカ「我々も急がないと!」
ライゴー「魑魅魍魎はゴブ1さんオガ1さん達の獲物だ。
俺達は真っ直ぐ夸父に向かえば良い。」
オニバル「リザルド元帥の様に飛んで行っても良いぞ。
後ろの警戒は俺一人でも充分だ。」
ライカ「警戒?」
オニバル「戦は何があるか分からん。
こんな時に挟撃されたら危険だ。
警戒は必要だろう。」
ライカ「なるほど。」
オニバル「夸父の実力は分からん。
ライカ、先行してリザルド元帥の手助けをしてこい。
初手と止めはリザルド元帥に任せろよ。
あくまでも手助けだ。」
ライカ「承知しました。」
ライカはドラゴンの翼を広げる。
ライカを乗せた青い馬は飛翔した。
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