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魔物使いの異世界大陸平定記  作者: ボルトコボルト
第6章 蚩尤
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第229話 VS魑魅魍魎(その2)

古竜の山脈の龍脈を占領した蚩尤しゆう軍の、増え続ける魑魅魍魎に対して、ゴブリン軍とオーガ軍、キラーアント軍、翅蟻の大群を出撃させた。


次は一騎当千の強力な戦力だ。


先ずは、レベルアップが急務の覚醒勇者達。


勇者タクミと勇者ハーミアを召喚。


「二人とも覚醒勇者で初顔合わせだが、協力して魑魅魍魎達を倒してくれ。進化出来たら夸父こほにも挑んでもいいが、進化前は止めておけ。亜神はまだ荷が重いだろう。」


タクミ「承知しました。早く進化出来るよう頑張ります。」

ハーミア「はい。畏まりました。」


次に夸父こほの対応だな。


リザルド、オニバル、ライゴー、ライカを召喚。


リザルド「待ってたぞ。俺に任せろ!」

オニバル「夸父こほを倒します。」

ライゴー「期待に応えるよう頑張ります。」

ライカ「進化の成果を見てください。」


「オニバル、夸父こほを倒して龍脈を奪回したら連絡をくれ、龍脈は四霊獣結界で封印する。」

オニバル「御意。」


「みんな、頼むぞ!」


竜王の竜脈も心配だから城に一度戻ろう。


俺は転移して樹海帝国皇帝城のいつものリビングに戻った。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

初めに翅蟻の大群が魑魅魍魎を襲った。


黒い煙が魑魅魍魎達を包む。


一匹一匹が小さい魔物の翅蟻。


牙は鋭く硬い。


その強力な牙で魑魅魍魎達を噛み千切る。


顔を目を鼻を頬を噛み千切る。


首を胸を腹を足を手を噛み千切る。


全身小さな傷が増えていく。


黒い煙が通り過ぎた跡は、目も見えず口もきけず立つことさえ出来なくなって、呻き蠢く魑魅魍魎だった者。


辛うじて息をしている状態。


その後にゴブリン達が魔剣で止めを刺していく。


ゴブ1「これじゃ、戦いじゃなく作業だな。

翅蟻のが進む方向は避けて進むぞ!」


翅蟻は真っ直ぐ進む。


ゴブリン達は右に逸れて進んだ。


同じくオーガ達。


魔剣で魑魅魍魎の頭を叩き斬り、息の根を止めながら左に逸れる。


ゴブリン、オーガの何倍もの数のキラーアント達が翅蟻、ゴブリン、オーガの後を進み、魔槍を心臓に刺して掃討していく。


その後ろから勇者ハーミア、勇者タクミが走って来た。


タクミ「すっかり倒し尽くされて魑魅魍魎は殲滅されてるな。」

ハーミア「急がないと、敵がいなくなるぞ。」


タクミとハーミアは走る速度をあげる。


更にその後ろから、オニバルは巨大な黒いスレイプニルに乗ってゆっくりと進む。


オニバルの右を青い馬に乗ったライゴーが進み。


左を黒い馬に乗ったライカが進む。


その上空をリザルドが飛んで夸父こほに向かう。

「待ってろよ!夸父こほ!」


ライカ「我々も急がないと!」


ライゴー「魑魅魍魎はゴブ1さんオガ1さん達の獲物だ。

俺達は真っ直ぐ夸父こほに向かえば良い。」


オニバル「リザルド元帥の様に飛んで行っても良いぞ。

後ろの警戒は俺一人でも充分だ。」


ライカ「警戒?」


オニバル「戦は何があるか分からん。

こんな時に挟撃されたら危険だ。

警戒は必要だろう。」


ライカ「なるほど。」


オニバル「夸父こほの実力は分からん。

ライカ、先行してリザルド元帥の手助けをしてこい。

初手ととどめはリザルド元帥に任せろよ。

あくまでも手助けだ。」


ライカ「承知しました。」


ライカはドラゴンの翼を広げる。

ライカを乗せた青い馬は飛翔した。

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ーーーーーーーーーーーーーーーー

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