第224話 VS渾沌(その5)
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ムラマサとスラオの連携で渾沌に攻撃を通す方法が判明した。
渾沌は物理攻撃無効の空間と魔法攻撃無効の空間を、自分の周りに展開することが出来て、相手の攻撃の種類により瞬時に切り替える。
物理攻撃と魔法攻撃を同時に放つことにより、どちらか一つしか防御出来ず、どちらかがヒットする。
俺とオニバル、バズ、ハーミアが渾沌と対峙する。
そこに吸血鬼真祖のヴァンスが・・・。
あ!悪魔に進化してるよ。
ヴァンス「ちょっと待った!
俺の眷属達が渾沌に弄ばれた。
仇を討たせてくれ。
その為に悪魔に進化した。」
「分かった。任せる。」
ムラマサ「え!俺とスラオの決着はどうなる?」
「『漆黒の呪炎』か『天之尾羽張』のどちらかがヒットすれば渾沌を殺しちゃうよ。
ヴァンスはかなり怒ってるし、眷属の仇を討たせてあげようよ。
それに眷属に倒させて経験値稼がせた方がいいじゃん。」
ムラマサ「ぐぬぅ。」
そこにヴァルキリーのスクルドが現れた。
スクルド「すいません。
陛下の一撃を見せていただきました。
渾沌に攻撃が通るのですね。
私も眷属にしてください。
自分の手で仇を討ちたいんです。」
「なるほど、気持ちは分かる。
だが、一度眷属になれば一生俺の配下に入って貰うぞ。
覚悟は出来ているか?」
スクルド「問題ありません。
渾沌をこの手で倒せれば良いのです。
その為に生きてきました。
討伐後は陛下にこの身を捧げます。」
「分かった。・・・テイム!」
スクルドは俺の眷属になった。
スクルド「おお!力が一気に増えました!」
「それが、俺の眷属になった証だ!
この槍を下賜しよう。」
俺はアイテムボックスから聖槍なんちゃって『ロンギヌスの槍』をスクルドに与えた。
ロンギヌスの槍。
地球ではイエス・キリストの死を確認するため脇腹を指した槍だ。
そんな物がこの世界にあるはずがない。
樹海帝国の技術の粋を集めて神殺しの武器を作ったのだ。
スクルド「こ、これは!!聖槍!」
「そうだ。それで渾沌を殺せ!」
スクルド「はっ!この聖槍で必ず!」
勇者ハーミアも俺の前に跪き、お願いする。
ハーミア「私も眷属にしてください!
そして渾沌を倒す力を下さい!」
「断る!」
ハーミア「え!今の流れは、『しょうがないなぁ』って言って、私を眷属にして聖剣をいただけるパターンでは?
ここで私が渾沌を倒さないと、勇者の伝説が成り立ちませんよ。」
「そんなの知らん。
だって俺が魔王で、悪の根元なんでしょ?
どの面下げて俺にお願いするかなぁ。
勿論、全部見てたからね。
そもそも、俺の眷属だったけど、あまりにも礼儀がなってないので、眷属を首になったんだぞ。
反省してそこで、見てなさい。」
俺はヴァンスを向いて確認する。
「ヴァンス、俺と渾沌の戦いは見てたかい?」
ヴァンス「念話でバッチリ見てました。」
「なら言うことはない。スクルドと息を合わせて渾沌を倒してくれ。」
ヴァンス「承知しました。」
渾沌が起き上がった。
ヴァンス「スクルド、お前はその聖槍で物理攻撃を任せる。」
スクルド「分かりました。」
ヴァンスとスクルドは飛翔する。
スクルドの聖槍の突き、払いに合わせて、ヴァンスの魔法が火を吹く。
初めは息が合わなかったが、何度か攻撃するうちに段々息も合ってきた。
スクルドの聖槍が突き刺さり、ヴァンスの魔法が当たる度に渾沌は傷付く。
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