第220話 VS渾沌(その1)
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樹海帝国軍オニバル将軍と魔神パズズのバズを敵に回し劣勢の勇者ハーミア。
勇者の奥義をもって戦況の打開を試みたが、聖剣を斬られて体勢を崩す。
オニバルはハーミアを蹴り飛ばす。
ハーミア「せ、聖剣がぁあああああ!」
ハーミアは斬られた聖剣を見て愕然とする。
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その頃、ハーミアとの戦場からオーダンの元に急ぐヴァルキリーのスクルド達。
スクルド「オーダン!覚悟しろ!」
スクルドは雷撃をオーダンの本陣に放つ。
オーダンの本陣は結界で覆われており、ドーム状に雷撃が光る。
オーダン「スクルド、敵討ちか?
者共!行けえええええ!」
本陣の結界が解かれ、本陣を守る屈強な近衛隊の戦士達が、スクルドに攻めかかる。
近衛隊の戦士には、ハーピーや有翼人もおり、空中戦が繰り広げられる。
飛べない戦士達は地上から魔法や弓を放ちスクルド達に攻撃する。
スクルドの槍が先が煌めく度に討たれていく近衛隊の戦士達。
しかし、数が多くなかなかオーダンに辿り着けない。
オーダン「ふむ。ここまでか。」
オーダンは本陣を後にし、逃げようとしていた。
スクルド「ここまで来て、逃がすものか!
ヒルド!頼んだぞ!」
ヴァルキリー隊でヒルドだけは迂回して回り込み、横からオーダンを狙っていた。
スクルドの想定通りの展開。
スクルドは最悪オーダンが逃げようとした場合、オーダンを仕止める為、ヒルドに古代兵器『小銃』を渡し狙撃する手筈をとっていた。
ヒルドの『小銃』が火を吹く。
オーダンの頭が銃弾に貫かれる。
馬に股がり逃げようとしていたオーダンが馬上から崩れ落ちる。
ヒルドはオーダンに次々と銃弾を放ち。
倒れたオーダンの顔、首、心臓、腹を貫き。
銃声が鳴る毎にオーダンの身体はその衝撃で動く。
銃声が鳴り止むとオーダンは動かなくなった。
近衛隊達「オーダン様!」
近衛隊の戦士達はスクルドの戦闘を放棄しオーダンに駆け寄る。
オーダンの側近で一緒に逃げようとしていた者がオーダンの死体を確認すると突然笑いだした。
男「はっはっはっは。
オーダンは死んだ。
流石だ。ヴァルキリー達よ。
そろそろ頃合いか。」
男の身体から闇が溢れ出す。
影が人間から魔物に変わっていった。
一気に拡散する闇。そして神力。
闇が晴れると現れたのは渾沌。
渾沌。
長い毛に覆われた身体。
足が4本、2本の前足と2本の後ろ足。
尻尾があり、尻尾も長い毛でおおわれている。
体毛は月白色。
顔はあるが、目、耳、鼻、口の7孔は黒い穴。
2対4枚の翼。
スクルドが叫ぶ。
スクルド「渾沌!」
ヒルドの『小銃』が火を吹く。
渾沌に銃弾が炸裂するが、長い毛に衝撃が吸収されて、下に銃弾が落ちるだけ、傷ひとつつかない。
ヒルドは何発も銃弾を発射する。
弾が切れるまで・・・。
渾沌は無言でスクルドの方に顔を向けるが、目の箇所にある黒く深い闇の孔は見えているのか分からない。
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