↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ナーロッパの貴族の馬車の話  作者: ナーロッパって摩訶不思議
PR
5/5

因果律には勝てなかった話

このぐらいやらないとテンプレ展開にはならないと思うんですよね。

街道を進む一行の前に突如として木が倒れてきた。

どうやら通りかかるときを見計らって、盗賊が倒したようだ。


「待ち伏せか!」

「隊長、包囲されています!」


突如として襲撃を受けるも、プロである護衛達は即座に対応する…はずだった。


「やむを得んな…。副隊長、お前の馬に…なんだ、思考にモヤが」


隊長は自らの思考が急速に闇に包まれるのを感じていた。

様子がおかしいのは隊長だけではなかった。

副隊長以下全ての護衛達も動きを止めてしまったのである。

お嬢様にいたってはキャーキャー叫ぶだけの機械と化している。


「お頭、奴らの様子が!」

「なんだ?…なにかの罠かもしれん!迂闊に近寄…る……何で近寄っちゃダメなんだ?」


様子がおかしくなった護衛の姿に動揺していた盗賊達だったが、異変は既に彼らにも迫っていた。


「総員、下馬して馬車の周りに集まれ!まとまって戦うな、個別に戦え!」

「「「「はっ!」」」」


わざわざ下馬させた上、分散させるなど明らかに異常な戦術を選択する隊長。

小学生ですらもっとまともな指揮を執りそうなものである。

しかし、誰も指摘しないどころか素直に従う始末である。


「ヒャッハー!!男は殺せ!女と金目の物はかっさらえ!!」


先程まで計画的な襲撃を行っていた盗賊の頭目であったが、こちらももはや別人のごとくキャラ崩壊している。

手下達も明らかに手練れの護衛に躊躇無く突撃する。


「ぐわあっ!」

「ぐふっ!」

「くっ!…なんとしてでもお嬢様をお守りするのだ!」


次々と倒れてゆく護衛達。

複数で襲いかかる盗賊達に1人ずつ応戦に出るのだから当然である。

もはや本当に守る気があるのかすら疑わしい。

しかし、彼らは真剣である。


「そこまでだ!!」


突如として現れた見慣れない服を着た少年。

そう、主人公である!!

お嬢様や護衛、盗賊達がおかしくなったのも納得である。

強制力を引っ提げた主人公の接近により知能が著しく低下してしまったのだ!


「なんだ、このガキは!」

「こいつもまとめてやっちまえ!」


数の利がある自分達の前に堂々と姿を表した不審者にも全くの無警戒で突撃する盗賊達。

今の彼らはハトより知能が低いので仕方がない。


「くらえ!ナンカスゴイ魔法!!」

「「「「ぐわぁぁぁぁ!!」」」」


主人公の放った魔法学校の入学試験で「なんだこの魔法は!?」と言われそうな魔法で全滅する盗賊達。

甘ちゃん主人公の攻撃のため当然生き残りもいるだろうが、護衛達がトドメを刺して回るようなこともない。

彼らは知能が低下している上、突如として現代日本の倫理観が芽生えているからだ!


「ありがとうございます!あなたは命の恩人です!お礼をしたいので屋敷までお越しください!」


先程の襲撃など無かったかのようなテンションで突如現れた不審者に近寄るお嬢様とそれを容認する護衛達。

普通ならば先の失態と合わせて処分されそうなものだが安心してほしい。

主人公が関わればお嬢様のパパも知能が低下するため彼らが処分されることはない。



「あれ?俺、なんかやっちゃいました?」

主人公、チートの種類に関係なく圧倒的なデバフ能力持ち。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。