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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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遠距離恋愛

 若い頃、遠距離恋愛をしていた。

 俺は東京の大学に、彼女は地元の短大に入学したからだ。

 当時は携帯電話もなく、遠距離なので電話料金もかかった。

 それなので俺と彼女を繋げる会話手段は手紙がほとんどだった。

 昔を思い出しながら写真を見る。写っているのは妻だ。

 単身赴任で日本を出てきた俺も、ひとりでいると妻に会いたくなる。

 しかし昔と違い今は連絡も楽だ。今日もメールを送信。

 距離を越え、俺と妻は今も遠距離恋愛中である。

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