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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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空気感

 一才の娘が微熱をだした。病院に行こうかと聞いても妻は冷静だ。

「しばらく寝かせて様子を見ましょう」

 子供の治癒力はたいしたもの。

 看病したかいもあり、翌日には治った。

 ところが娘の様子を見ながら、うたた寝していた自分が熱を出すはめに。

「うつるといけないから、ふすまを閉めておくわね」

 頭には氷枕だけ。

「うたた寝したら風邪ひくよって言ったのにねー」

 ふすまのむこうからは、娘に話しかける妻の声。

 何故だ? この空気感。

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