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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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ご本人さま

 仲間に音痴なんだから上達しろよと言われた。

 歌うのが苦手な俺は、努力しないといけないのだろう。

 カラオケにいっては、一人で歌うのが日課となった。

 それでも得点は低い。挫けそうになる。

 俺には才能がないんだ。ところがある曲に変えると高得点が出た。

 嬉しくて何度も歌う。これを自信に変えて頑張ろう。

 ところが次の日、雑誌に載った。

『あの歌手が持ち歌を熱唱』

 落ちこんだんだから仕方ないだろう。少しくらいいいじゃないか。

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