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小さな玉手箱【二百文字小説集】  作者: つるめぐみ
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無礼講

「今日は無礼講だ。遠慮なしにやろう」

 忘年会で、社長の音頭とともに乾杯する。

 次々と腹の中におさまっていく料理たち。空のビンも並んでいく。

「ちゃんと飲んでいるか? 無礼講なんだから飲め」

 席の隅で飲んでいる者をつかまえた。

「しかし、車の運転が」

「運転代行を頼むといい。社長が言ってくれたのだから飲もう」

 それで忘年会は終了。

 正月休み後の新年の挨拶で驚いた。

「今年から新社長となる者です」

 知らない顔ではなかった。

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