表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第4章
80/136

 第4章 2

 少し考えた張爛は考えを決めたのか、


 「どうなっても知りませんよ!」


 というと孫嘉の躯を抱きかかえ、三埜宮の関の城門の上へと

投げ飛ばした。

 それを見ていた風雅は


 「ちょっと、肩を借りるよ!」


 と言うと軽々と張爛の片方の肩に飛び乗ると

張爛の肩を勢い良く蹴り、孫嘉と同じように

三埜宮の関の城門の上へと上がった。

 何とか、二人とも無事に三埜宮の関の中に入ることが出来ると


 「先を急ぐぞ!」


 孫嘉はそう言い、風雅と共に三埜宮の関の中で

敵の死鏡と戦う蒼琥のもとへと急いだ。

 追詰めた蒼琥に死鏡が


 「これでトドメだ!」


 と言い、蒼琥にトドメを刺そうとしたその時……


 その死鏡に目掛けて、無数の矢が飛んできて、

その中の一本が死鏡の片方の肩を射抜いた。


 「邪魔が入ったか……」


 死鏡は射抜かれた肩を押さえ、悔しそうに

その姿を蒼琥の前から消え去った。

 死鏡が蒼琥の前から消え去ったのを確認し、


 「だ、大丈夫?……」


 風雅はそう言うと慌てて、蒼琥の前に駆け寄ってきた。


 「良かった。間に合って……」


 孫嘉はそう言うと新しい武器を片手に孫嘉の前に現れた。

 間一髪の所で蒼琥の事を助け出した孫嘉らは傷付いた

蒼琥の怪我を治療しながら、連絡を待つ劉・小狼らに連絡をした。

 孫嘉から連絡を受けた劉・小狼らは敵の虎王丸と戦っている

趙燕と連絡を取り、孫嘉らがいる三埜宮の関へと向かおうとすると


 「このままだと三埜宮の関を奴らに取られてします!」


 虎王丸は劉・小狼らの動きに気付くと劉・小狼らに

三埜宮の関に取られまいと趙燕と戦っていた軍勢を

劉・小狼らに向け、突撃させた。

 虎王丸の動きを呼んでいた郭瑜は冷静に関遼の率いる手勢を

最前線に出すと虎王丸の後方から来る趙燕の手勢と共に

虎王丸の軍勢を挟み撃ちにした。

 圧倒的な兵力の差に虎王丸の軍勢は呆気なく、敗れ去り、

虎王丸は討ち取られた。

 そんな虎王丸の最後を死鏡は小高い山の上から

見詰めていたが突然、その姿を何処かへと消し去った。

 蒼琥が気を失っている間に敵である虎王丸を討ち取った

劉・小狼らは三埜宮の関へと入った。

 劉・小狼らが郭瑜と龐悦の指示のもと、三埜宮の関の防衛を

整えていると三埜宮の関の一室で傷付いて、

気を失っていた蒼琥が目を覚ました。


 「だ、大丈夫?……」


 目を覚ました蒼琥に風雅は心配そうに優しく、声をかけた。

 蒼琥の近くで更なる新しい武器の調整を行っていた孫嘉も

蒼琥が気がついたのに気付くと


 「き、気がついたか…… 大丈夫か?」


 と蒼琥に訊いた。

 まだ、意識がはっきりせず、ぼーっとしている

蒼琥は見慣れる部屋の中を見廻しながら


 「ええぇ…… ここは?……」


 と孫嘉にそう尋ねた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ