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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第3章
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 第3章 1

 黒武侯が牙狛侯の味方に付いた事により、

天豚は計らずとも黒武侯らの仲間になるしかなかった。

 黒武侯は早速、牙狛侯と話し、天豚を舜炎帝のもとに


 『牙狛侯が自分の居城で謹慎した!』


 偽の報告をさせるために戻らせ、舜炎帝らの動きを探らせる

一方で牙狛侯と黒武侯の軍勢の姿を入れ替えると黒武侯は

牙狛侯の軍勢に成りすませた自分の軍勢と共に牙狛侯の居城に

一旦、入った。


 その一方で牙狛侯は黒武侯の軍勢に扮した自分の軍勢を率い、

智龍侯との国境沿いに向かった。

 牙狛侯の領地を取り囲むように包囲していた手勢は

それぞれのもとに戻っていった。


 『そろそろ、良いかぁ……』


 頃合いを見計らって、黒武侯は再び、牙狛侯の軍勢に

成りすませていた自分の軍勢を戻すと自分の居城へと戻った

龐炎侯のもとを自分の軍勢を率いて、訪れていた。

 牙狛侯と黒武侯が不穏な動きをしている頃……



 劉・小狼らは我箕の民らと共にやっと、智龍侯の居城がある

城下町の近くまでやって来ていた。


 『やっと、ここまで来たかぁ……』


 劉・小狼が安堵していると智龍侯の居城から智龍侯が

自分の手勢を率いて、劉・小狼らのもとにやってきた。

 郭瑜らは突然、自分らのもとにやってきた智龍侯と

その手勢に警戒をしていると突然、智龍侯は乗ってきた

馬から降りると


 「よくお越しを…… 数日、ここに滞在されると

ありがたいのですが……」


 と劉・小狼らに言ってきた。

 郭瑜が驚いた顔で


 「そ、それはどういうことですか?…… 

まさか、我らを捕まえるおつもりでは?」


 と智龍侯にそう言うと


 「いや、いや…… 舜炎帝がそなた達を

お見送りしたいそうですから……」


 と智龍侯は劉・小狼らに言った。

 先を急いでいたが劉・小狼らは舜炎帝を待つ為に

暫くの間、智龍侯の居城の付近で滞在する事にした。

 とりあえず、舜炎帝を待つために智龍侯の居城の

南東にある平原に伴ってきた我箕の民らと滞在する事にした。

 だが、郭瑜は浮かない顔をしていた。

 郭瑜が陣幕の中にいると浮かない郭瑜のことに気付いた

庖悦は郭瑜の陣幕の中に来て、

 「どうした? 郭瑜。 浮かない顔をして?……」


 と言うと郭瑜は自分の陣幕の中にかけている水霞曉の

勢力地図を見ながら


 「このまま、我らはすんなり、この水霞曉から

出れるのだろうか?…… 私はこのままでは終わらないと

思っているのだが……」


 と呟くと庖悦は郭瑜の陣幕内にある椅子に腰掛けながら


 「お前もか?……」


 とそう言った。

 間もなくして、郭瑜と庖悦の不安は的中した。


 4侯の一人の龐炎侯の領地に牙狛侯と手を組んだ

4侯の一人の黒武侯が攻め込んだのだった。

 突然の黒武侯の暴走に戸惑いながらも舜炎帝は龐炎侯を助け、

暴走した黒武侯を捕らえるべく、王騎軍を龐炎侯の領地へと派遣した。

 それに呼応するように黒武侯の領地に残していた黒武侯の手勢が

舜炎帝がいる海月宴に攻め込んだ。

 龐炎侯の領地にほとんど、王騎軍を派遣し、海月宴に兵がいなく、

舜炎帝が危ないと見ると智龍侯は手勢を率いて、

舜炎帝の救援に向かった。

 そこに手薄になり、劉・小狼らがいる智龍侯の領地に

黒武侯の領地に隠れていた牙狛侯が


 『待ってました!……』


 というばかりに攻めてきた。


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