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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第2章
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 第2章 8

 スパッ……


 という音と共に蒐賽の妖刀・緋燕を持っている手は

手首の辺りから切れ、地面に落ちた。

 突然のことに初めは何が起こったのか

まるでわかっていなかったがすぐにあまりの痛みに蒐賽は


 ぎゃあぁ……


 と悲鳴と声と共にその場に転がり、のた打ち回った。

 劉・小狼らはすぐさま、そんな蒐賽の周りを取り囲むと

劉・小狼はそんな蒐賽の喉元に剣を突き立て


 「何を企んでいる?……」


 と訊いたが蒐賽は何も答えず、のたうち苦しんでいた。


 「恐らく、その者に訊いても何も答えないでしょう?

それより……」


 と言うと持っている剣を再び、腰に収め、

劉・小狼らのもとに近付いてきた。

 智龍侯はゆっくりと劉・小狼らの方に趙燕と共に

近寄って来ながら


 「その者を口を割らすのは後にして……

それより貴方が感じた殺気を放つ者【劉閣】は

今、何処にいるかわかりますか?……」


 と劉・小狼に訊いてきた。

 劉・小狼は少し困った顔をし、


 「今は何処にいるかわかりませんが……

さっきはその者はこの道の先を真っ直ぐに

進んでいましたが……」


 と蒐賽が現れた道を指差しながら、智龍侯にそう答えた。

 智龍侯は劉・小狼が指差した方を見て、


 「いけません…… この道の先は舜炎帝がいる神殿です」


 と顔色を変えた。


 「貴方が感じたその殺気を放つ者がこのまま、真っ直ぐに

向かったなら、舜炎帝の命が危ない。 あの事は私が

処理しておきますから貴方らは一刻も早く、舜炎帝のもとに

向かってくれますか!」


 智龍侯は舜炎帝のもとに劉・小狼らを向かわせた。

 劉・小狼らが舜炎帝がいる神殿に向かう道の途中、

殺気を放つ仮面の男【劉閣】の仕業か、智龍侯が配備した警備兵は

ことごとく、打ち倒されていた。


 「これが奴【劉閣】の力か?……」


 劉・小狼らが改めて、殺気を放つ仮面の男【劉閣】の力の凄さに

驚いていると殺気の放つ仮面の男【劉閣】に打ち倒されたはずの

警備兵が突然、立ち上がり、目を赤く光らせたかと思うと

劉・小狼らに襲い掛かってきた。

 劉・小狼らは応戦をしながら、関遼は劉・小狼に


 「ここは私と張爛で引き受けます! 小狼さまは趙燕と共に

先に進んでください!」


 と言った。


 「すまん! 後は頼んだ!……」

 劉・小狼はその場を関遼と張爛に任せると趙燕と共に

舜炎帝がいる神殿へと向かった。

 劉・小狼が趙燕と共に舜炎帝がいる神殿の前までやってくると

そこにはさっきの警備兵のように舜炎帝を護る神殿兵が倒れていた。

 それを見た劉・小狼は


 「これはまずい……」


 と言い、趙燕と共に神殿内へと急いだ。

 劉・小狼が舜炎帝がいる所までやって来ると

街で劉・小狼が感じた殺気を放つ仮面の男【劉閣】は

まさに舜炎帝に持っていた短刀で襲いかかろうとしていた。


 『まずい!』


 そう思った劉・小狼は気の塊を仮面の男【劉閣】にぶつけ、

舜炎帝のそばから弾き飛ばした。

 舜炎帝の傍から殺気を放つ仮面の男【劉閣】がいなくなると

尽かさず、趙燕は舜炎帝を護るべく、舜炎帝の前に立ち塞がった。


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