表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第2章
30/136

 第2章 4

 蒐賽が恐る恐る、老霍が入っていった洞窟内を

進んでいくと薄暗いその洞窟の奥には先に洞窟内へと

入っていった老霍と……


 老霍と対峙するように岩に腰掛けている

怪しげな仮面を被った男【劉閣】がいた。


 「なんとしてでも倒したい奴【劉・小狼】がいるんだ!

何卒、我らに力を貸してくれないか?」


 老霍は岩に座っている仮面の男【劉閣】にそう言うと

仮面の男【劉閣】は殺気の混じった異様な気を発しながら


 「そいつ【劉・小狼】は強いのか?……」


 と言うと老霍と蒐賽は仮面の男【劉閣】が放つ

恐ろしいほどの気に身体を強張らせながら


 「ああぁ……」


 と頷いた。

 老霍と蒐賽の願いを受け入れ、仮面の男【劉閣】は

劉・小狼を討つべく、老霍と蒐賽の案内で水霞曉の

北東の小さな村・郷瓶【ごうへい】に入った。

 仮面の男は郷瓶の村に入るなり、自分の持つ

殺気を帯びた圧倒的な気で郷瓶の村人たちを

次々と従わせていき、は自分に刃向かう者は

容赦なく、倒していった。

 それを見た老霍と蒐賽は背筋が凍りそうに怯えた。

 だが、仮面の男【劉閣】は従わせた郷瓶の村人を訓練し、

殺戮集団にすると近くの村などを襲い始め、

さらに自分らの仲間を増やしていった。

 始めは様子を伺っていた水霞曉の舜炎帝と智龍らの4侯らは

仮面の男【劉閣】が率いる殺戮集団を無視できなくなっていた。



 そんな時…… 


 劉・小狼の治める我箕の地にお忍びで4侯の一人の智龍侯が

供の者を連れ、現れた。

 智龍侯は連れて来た供の者を人払いすると劉・小狼らと共に

奥の部屋に行き、劉・小狼と対峙するように椅子に腰掛けた。

 劉・小狼は和やかな顔をし、


 「どうなさったのですか?…… 用があれば、

私らの方で出向いたのに……」


 と言うと智龍侯は差し出されたお茶を飲みながら、

和やかな顔をし、


 「良いのだ! ちょっと、用事のついでに

寄ったまでだから……」


 と言った。

 劉・小狼も同じように差し出されたお茶を飲みながら、


 「そうですか…… 用事とはもしかして……

北東の地のことですか?」


 と言うと智龍侯は一瞬、驚いた顔をしたがすぐに

また和やかな顔をし、


 「はははぁ…… お気付きでしたか?

そう!その北東の地の事でこの水霞曉を治める舜炎帝に

我ら、4侯は呼ばれておってなぁ……」


 劉・小狼に舜炎帝に呼ばれている事を素直に話した。

 劉・小狼は智龍侯から舜炎帝の言葉を聴き、

突然、顔色を変え、


 「ち、智龍侯! お願いがあります!……

私を舜炎帝に合わせてくれませんか?」


 と言った。

 智龍侯は突然の劉・小狼の言葉に


 「そ、それは……」


 と少し困った顔をし、答えに困った。


 「決して、お邪魔をしませんから……」


 劉・小狼は更に智龍侯に頼み込んだ。

 劉・小狼のあまりの真剣な頼みに負け、

智龍侯は劉・小狼らと共に舜炎帝がいる

水霞曉の中央の地・海月宴かいげつえんへと向かった。


 それを知った仮面の男(劉閣)も老霍と蒐賽の案内で

舜炎帝がいる海月宴と向かった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ