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仙龍創乱3  作者: 劉・小狼
第2章
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 第2章 3

 孫嘉は劉・小狼の周りを立ち並ぶ、関遼らを見ながら


 「そうそう…… 私のところに来た客人を

私の乗ってきた荷馬車に乗せて来ました。

後でお引取りを……」


 と趙燕のことを見詰め、そう言った。

 趙燕が孫嘉から顔を背けると劉・小狼は咳払いをし、


 「で…… 私に何の用かな?」


 と孫嘉に尋ねると孫嘉はハッと我に返り、

劉・小狼の方を見ると


 「……この我箕での商いの許可を頂きたくて……」


 と劉・小狼に深々とお辞儀をしながら、

そう言った。

 劉・小狼は孫嘉の本当の目的が気になったが

許可しない理由もなかったから一応、我箕での商いを

許可したが密かに孫嘉に監視を付けた。


 我箕の街で孫嘉が商いを始めた頃……


 智龍侯が牙狛侯のところを訪れて以来、

牙狛侯は蒐賽と距離を置き始めた。


 「くそ! アイツ(劉・小狼)らめ!……

覚えていろよ!」


 蒐賽がそう思いながら、牙狛侯の治める街・

箔臥暁【はくがぎょう】を歩いていると

牙狛侯のもとをクビになった老霍が現れた。


 「なんだ?お前か…… 何か、用か?」


 蒐賽が不機嫌そうに老霍にそう言うと


 「なぁ…… アイツ(劉・小狼)らに一泡、

吹かせないか? 俺に良い考えがあるんだが……」


 老霍は蒐賽にそう持ちかけた。


 孫嘉も劉・小狼らに監視されていることがわかっていて、

我箕の街の外れに住居を構え、何事もないように

我箕で雑貨などの商いを始めた。

 劉・小狼も初めは孫嘉のことを警戒をしていたが

別段、怪しい行動などを一切、取らない孫嘉に

自然と自分から近付き、気軽に何でも話すようになり、

いつしか、趙燕らと同じように自分の傍に置き、

関遼らと同じように色々な相談などをするようになった。

 初めは関遼らも孫嘉を警戒をしていたが

別段、孫嘉に敵対意思がないことがわかると

古くからの友人のように劉・小狼と同じように

気軽に何でも話すようになった。


 孫嘉が新たに劉・小狼の仲間に加わった頃……


 舜炎が治める水霞曉と刻神に代わり、堯閣が治める

龍炎国との境に老霍と蒐賽の姿があった。


 「ここは何処なんだ? 私を何処に連れて

行こうとしているんだ?……」


 蒐賽が不満そうに自分の前を歩く老霍にそう言うと

老霍は蒐賽の方を振り返ることなく、


 「まあ…… 黙って、わしに付いてくれば良い……」


 というと薄気味悪い深い森の中と奥へとどんどんと

歩いていった。

 蒐賽は老霍を疑い、不満を募らせながらも逸れないように

薄気味悪い深い森の中を暫く、歩くと気味悪い洞窟の前に

老霍らは出た。


 「さあ。着いたぞ!」


 老霍はそう言うと更に目の前に現れた気味悪い洞窟の中へと

入っていった。


 『本当に大丈夫か?……』


 蒐賽はそう思いながらも、老霍の後を追いかけ、

その気味悪い洞窟の中へと入っていった。


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