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ワールズエンドの歌姫  作者: 染島ユースケ
3.ライブハウスの歌姫
38/177

 15分。

 それは、オーディションライブで4人がザ・ジェロムズとして初めてステージに立った時間だった。

 それは、まるで夢のような時間だった。

 ジェロムのダンサブルなビート。

 それを支える梨音のベースサウンド。

 さらに彩りを添える奏介のギターソロ。

 そしてその中心、彼方の歌声。

 全ては断片的で、あっという間に過ぎ去っていた。

 ただ、それでも奏介は覚えていた。

 これまでに見たことのない、観衆の興奮を。沸き上がる熱気を。割れんばかりの拍手を。その歓声は、確かにジェロムズに向けられていたということを。

 きっと、自分の歌声ではあり得なかった。

 彼方の歌声だから創り上げることのできた、絶対的、圧倒的ステージだった。

 手に握った汗すらも蒸発してしまいそうな熱狂の中で、最後の曲、最後の音が終わったその時、奏介は決意を固めていた。

 自分の音楽は、彼方に捧げよう。

 彼方が歌うそのために、自分の音を奏でよう。

 その瞬間、奏介は自分の魂が体温とともに燃え上がるのを感じていた。

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