アメルーミラの危機
丸薬を見た、ヲルンジョン少尉は、その丸薬を、もどかしそうに、アメルーミラの手から取ると、口に含み、それを持っていた酒瓶を口につけて、その丸薬を酒と一緒に流し込んだ。
その丸薬を飲んだのを確認すると、アメルーミラは、ヲルンジョン少尉に抱きついた。
すると、ヲルンジョン少尉もアメルーミラと同じように背中に腕を回して、アメルーミラのお尻を触り出した。
そして、スカートの中に隠れている尻尾を探し当てると、その付け根のあたりを指で擦り始めた。
亜人の尻尾は、人の尾骨と同様の位置にあり、お尻の穴の直ぐ上から出ている。
尻尾の下の方を探られると、直ぐにお尻の穴になるので、アメルーミラは、お尻に力を入れていたのだが、尻尾を弄られるので、お尻を締める力は、徐々に緩んでいった。
アメルーミラは、声が出そうなのを我慢していたので、口をヲルンジョン少尉の鎖骨の辺りに押し付けていた。
体が密着するとアメルーミラは、顔をヲルンジョン少尉に押し付けているので、ヲルンジョン少尉は、アメルーミラを無理やりキスをしようとしているのだが、唇に届く事はなく、かろうじて耳元の辺りに自分の口元がいく程度だった。
ただ、アメルーミラは、毎日、ジューネスティーン達の部屋で、女子3人と一緒に風呂を使っていたので、髪の毛から心地よい匂いがするので、ヲルンジョン少尉は、その匂いを楽しんでいた。
娼館についても、ピンからキリまで、色々あり、常に娼婦達の体の清潔を保つところもあれば、簡単な湯浴み程度だったり、中には、井戸の側で水浴びをする程度の店もある。
ヲンムン軍曹のような、部下の必要経費を渡す際にピンハネする、ヲルンジョン少尉なのだが、上手くピンハネできた時は、高級娼館に出向くのだが、そうで無い時は、安い娼館の女を買うのだ。
そんな女達からは、石鹸の匂いがするような事はなく、むしろ汗の匂いが薄くしたりなら良いが、場合によっては、顔を近づけたくないと思うような女もいたのだ。
そんな最近の女達の事を考えれば、石鹸の匂いは、なんとも芳しい匂いに思えたようだ。
そして、ヲルンジョン少尉は、体から力が抜ける感覚と、思わず、女を抱いた時の昇天する気分を味わいつつ、気持ちが遠くにいく感覚を感じているのだった。
アメルーミラは、とても不愉快な感覚を覚えたのだが、ヲルンジョン少尉に丸薬を飲ませる事に成功した事で、あとは、薬が効き出すまで待つのだが、ヲルンジョン少尉が、非常にガツガツとしていたので、薬を飲んだ瞬間にスカートを捲られて、直ぐに行為に及ばれる事を嫌ったのだ。
丸薬は、媚薬だと伝えてはあるが、それは、ヲンムン軍曹からもらった、即効性の睡眠薬だった。
ただ、薬の効き具合というものがあるので、効果が出るまでの時間は、アメルーミラは、身の危険があったのだ。
その間をどうやって切り抜けるか考えた結果、アメルーミラは、抱擁するように、体を押し付けてしまうことを考えたのだ。
完全に体を密着するようにして、ヲルンジョン少尉の手が、自分の前に入らないようにガードをすることを思いついて、丸薬を飲んだ瞬間に、ヲルンジョン少尉に抱きついて、体を密着させた。
ただ、下腹の辺りに、ヲルンジョン少尉のいきりたつものが密着している感覚、そして、耳元にかかる、酒臭い息は、とても嫌な感覚だった。
そして、無防備だった、お尻には亜人特有の尻尾があり、薄いスカートなので、スカート越しに自分の尻尾の付け根の特に下の方を弄られてしまい、時々、その下のお尻の穴をくすぐられるので、なんだか、声が漏れそうになってしまったのだ。
アメルーミラは、必死で、その気持ちを耐えていると、突然、ヲルンジョン少尉の体重が自分にかかってきて、弄られていた尻尾の指が外れた。
(薬が効いた! )
アメルーミラは、助かったと思ったようだ。
そして、ヲルンジョン少尉の体重を受け止めつつ、ゆっくりと、地面に下ろしていき、寝かせると、ため息をついた。
ヲルンジョン少尉の横に、スカートのまま、女の子座りをしたまま、アメルーミラは、何かを考えるような表情をした。
(良かった。 この人に遊ばれるところだったけど、なんとかなったわ。)
そして、気持ちよさそうに寝ているヲルンジョン少尉を見ると、自分の下腹のあたりに手を当てた。
(なんで、男の人って、あんなにイキリ立たせるのかしら? まだ、押し付けられた時の感覚が残っているわ。)
アメルーミラは、自分の下腹のあたりを擦るようにして、先程の感覚を忘れようとしたようだ。
(それより、ヲンムンさんは、どうなったのかしら? 言われた通りの場所に連れてきて、睡眠薬も飲ませて、少尉さんを寝かしつけたのよ。 この後の事は、どうするのよ。 ・・・。 このまま、放置しておいて、いいのかしら? )
アメルーミラは、ヲンムン軍曹に言われた通りの仕事をしたのだ。
その後の事は、何も効いてなかったので、誰も居ない更地で地面に寝ているヲルンジョン少尉を、どうするのか気になっていた。




