ヲルンジョン少尉を誘惑するアメルーミラ
アメルーミラは、ヲルンジョン少尉の腕を、胸に抱くようにすると、上目遣いで、ヲルンジョン少尉を見た。
「少尉様、これから、楽しいことしますけど、このような通りの脇では、気分も落ちてしまいます。 私が、とても良い場所を知っていますから、そちらで、いたしましょう。」
アメルーミラは、ヲルンジョン少尉を誘惑するような表情で言った。
「お、おお、そうか。 それなら、そこにいこうじゃないか。」
アメルーミラの言葉に、ヲルンジョン少尉は、嬉しそうに従った。
そして、金糸雀亭の脇から、通りに出ると、金糸雀亭とは反対の方向に歩いて行った。
それをヲンムン軍曹は、見送ると、直ぐに金の帽子亭に戻っていった。
アメルーミラは、酒に酔ったヲルンジョン少尉を支えるようにして歩くのだが、抱くようにして持っていた右手を、ヲルンジョン少尉は、外して、アメルーミラの肩に手を持って行った。
そして、アメルーミラを自分の傍に抱えるようにすると、自分の脇にあたる、アメルーミラの柔らかい感触を味わうように密着させていた。
そして、その手が下がっていくと、アメルーミラの脇腹をさするように触り出した。
時々、ヲルンジョン少尉は、足がもつれるような歩き方をしつつ、脇に当てた手が上に上がり、アメルーミラの脇の下まで上げると、前の方に手を持って行った。
その鷲掴みにされた感覚をアメルーミラは、不快に思ったようだが、言葉にする事はなく、むしろ、いたずらっ子を見るような目で、ヲルンジョン少尉を見た。
ヲルンジョン少尉は、それに気を良くして、今度は、足がもつれたようにすると、脇に添えた手を前にさするようにだすと、そのまま、下に持っていった。
アメルーミラは、流石に、それはダメだと思ったのか、自分の右手を、ヲルンジョン少尉の右手を押さえるようにして、元に戻した。
そして、上目遣いに見た。
「少尉、焦らないでください。 夜は長いですし、それに、ギリギリまで我慢した後の方が、喜びは、格別なものがあります。 だから、もう少し、我慢してくださいね。」
アメルーミラは、少し引き攣ったような笑顔を向けるが、ヲルンジョン少尉には、それが、また、たまらないのか、お預けをされている、その自分の欲望を抑えることで、溜まっていく感覚が、たまらないと思えたようだ。
ニヤニヤとイヤらしい笑いを浮かべて、通りを歩いている。
そして、時々、同じ事をしていた。
ただ、アメルーミラは、部屋着用兼普段着用のワンピースを着ていた。
しかも、袖もあり、胸元も完全に隠れているものをチョイスしていたので、ヲルンジョン少尉の悪戯で、直接、肌を触られるような事はなかった。
ただ、時々、スカートを、捲り上げようとしているヲルンジョン少尉の手を摘むようにしていた。
そして、悪戯を牽制するようにして、ヲンムン軍曹に言われた場所にヲルンジョン少尉を連れて行った。
そこは、第9区画の西のはずれになり、その先は、更地となっている。
主な開発は、帝都の正面の第2区画とその西側の第5区画の南側を中心に行った。
帝都は、長方形に考えられているので、その先の更地は、今後、開発する予定でいるため、西北側から開発が始まり、途中で中断している、第8区画の南側から、のびた堀は、第9区画の南側の堀と、直角につながっている。
その第8区画から伸び、第9区画まで、ただの更地になっている。
第9区画の西は、念のため塀が作られているが、魔物避けとしても、その先の堀が、魔物の侵入を妨げているので、外部からの魔物の侵入は無い。
しかし、ごく稀に、更地の部分に魔物の渦が、できてしまう事があるので、簡単な魔物避けの塀は用意されている。
だが、何箇所かは、人が簡単に抜けることができるようになっていたので、その場所をアメルーミラは、教えられて、そこを抜ける。
人目につかない場所へ誘ったので、ヲルンジョン少尉は、その塀を抜けた瞬間、アメルーミラに抱きついてきた。
「お、お待ちください。」
アメルーミラが、それに抵抗すると、ヲルンジョン少尉は、さらに興奮したのか、体をキツく抱きしめて、アメルーミラの耳元から首筋を、舌で円を描くように舐め回し始めた。
「しょ、少尉、とても、興奮なさっていらっしゃいますが、わ、私は、もっと、良くなる方法を知っております。」
そんな風に言っても、今まで、興奮を抑えつけられていたヲルンジョン少尉の、淫らな行為は止まらない。
「あ、あのー、これをしたら、何度、逝っても、小さくなることもなく、続けて、何度も、昇天するという、お、男の人には、とても、ありがたいものなんです。」
何度もたてつづけにという言葉に、やっと、ヲルンジョン少尉は、反応した。
体を少し離すと、目の前に怯えるような表情のアメルーミラを見て、目を細めた。
「そ、そうか、お前は、そんなものを持っているのか。」
「は、はい。 せっかくですから、少尉には、思いっきり、楽しんでもらいたいと思いました。 折角ですから、今まで経験なさったことの無い気持ちよさを味わってもらおうと思います。」
アメルーミラは、ビクビクしながら、話していた。
「こ、これです。」
そういって、丸薬を見せた。




