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月夜の霞に梟鳴きて――青炎に囚われた者たち――  作者: 藤橋峰妙
序章:【The Blue Flame, or The Nightmares】
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魔法×犯罪捜査ミステリー×男女バディのお話です。

感想お待ちしてます!

【世界】

 表の世界の裏には、二つの月が昇る異世界「ファル・カタル」が存在する。

 そこは魔法と不可思議な存在が息づき、魔法種(アデイラ)と魔法と人が共存する世界である。

 

 表と裏の世界は鏡のように互いを映し合うが、裏の世界は荒廃と混乱が広がる地だ。

 一方、表の世界は秩序が保たれ、魔法や異世界の存在は一般には知られていない。

 

 両世界の均衡を保つため、裏の世界の魔法種は、表の世界への干渉を避けている。

 しかし、魔法による犯罪や不正が起きた際には、両世界の秩序を守る「魔法捜査官」が動き出す。


【組織】

 ○アマリ幻想地区司法局・魔法管理部 魔法警備局公安警察部 魔法犯罪取締課

  ——「特殊魔術犯罪広域対策室第1班『梟』」


 法に触れる罪を犯した魔法使いや、問題を起こした幻想生物種を捕獲・管理する「魔法警備局・公安警察部」のうち、

 あらゆる別部署が投げ出した案件や、ヘルプを求める案件、上層部からの案件処理する部屋。

 

【人間】

 ○非魔法種アデン

 

 非魔法種は、人口の九割を占める。

 彼らは、魔法や幻想種(レヴェリー)を認識できないが、実体化したものに限り知覚できる。

 表の世界に暮らす非魔法種は、魔法種の存在を知らずに日常を送っている。

 裏の世界の非魔法種は、魔法種の存在を認識して共存しているが、地域によっては差別や偏見が根強く残っている。

 裏の世界と表の世界は「次元膜」によって隔てられており、魔力を持たない非魔法種は通過できない。

 非魔法種は双方の世界を行き来できず、また魔法種であっても、渡航には厳しい制約が課される。


 ○魔法種アデイラ

 

 ハルフ:魔法を使うことが出来ない魔法種。

 ギリア:生れながらにして魔法を使うことができ、生物学的にも非常に優れた能力を持つ(上位3%程度)

 カリア:生れながらにして魔法を使うことができるが、その能力はギリアよりは劣る。

 魔法は遺伝性が基本であるとされるが、なかには突然変異として現われるものや、非魔法種の者から魔法種が生れることもある。

 魔法の覚醒を「目覚め《ダブリック》」という。大抵の場合、十歳までに生じる。


 ○スピル

 

 魂の分身や守護精霊と言われる、動物の形をした霊的存在。ギリアやカリアの精神が形となって実体化したもの。

 場合によっては見ることができるが、大抵、非魔法種はその姿を見ることができない。

 ハルフは微かに感じ取ることができる。


 本人の精神状態によって、スピルの姿も変わるが、十歳~思春期を過ぎるころにかけて、その形が一定に収まる。

 逆に、子どもの頃のスピルは形が不定で、どんな動物の姿にも変わることができる。

 基本的には本人であれば触れることができ、他の人が触れることは拒む。心の底から信頼している者には触れさせることもできる。

 スピルが害されたり殺されたりすると、本人も怪我をしたり死ぬ。


 ○バウン状態

 

 魔法を使いすぎたり、魔法に飲み込まれたり、魔法を制御できなくなる状態のこと。

 バウン状態に陥ると、まず全身に苦痛が生じ、意識が混濁し、精神が錯乱し始める。

 バウン状態から抜け出すためには同じギリアからの「呼びかけ」が必要となる。

 しかし「呼びかけ」が失敗すると、「呼びかけ」を行ったギリアにも反動が生じる。

 バウン状態になると、スピルは獰猛になるか、瀕死の状態の二極化になる。


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