13話 ー実技試験ー
遅れてしまいました、申し訳ないです。
「ここでオッケーです、合図があるまでこれをつけて待機しといてください」
俺ら三人は国の近くにある、迷宮の中のセーフティルームに連れられた。
そこまで広くはないが、三人がゆっくりするには十分な広さだ。
この迷宮は「夜霧の迷宮」といって、この王国で一番有名な迷宮で、迷宮の内部暗く、霧がかかっていることから名付けられたらしい。
「まだ、始まらないのか?」
着いて早々だったので、ファルナが驚いていた。
「パーシーくん、まだ着いたばかりだよ…?」
「そうだよ、一回ゆっくりしたら?」
少し不満そうだったが、すぐ床に腰掛けた。
少しゆっくりしていると、
さっきもらった、腕輪についている赤い宝石から声が聞こえた。
「これより、実技試験を始める、
今、君たちがいるのは、夜霧迷宮の一階層だ。
今から一時間の間に、三階層にたどり着いた班を試験合格とする、
ただし、三階層に辿り着かなくとも点数はつく、最後まで諦めないこと、
そして、もちろんここは迷宮なので、魔物が出てくる。
もしも、なにかあった場合は、この腕輪についている宝石を取れば、地上に脱出できて、
もちろん、時間の限りは、何度でも迷宮に潜れる。
では、説明は以上だ。
それでは、試験を開始する」
「よっしゃー、行くぞ、着いてこい!」
説明が終わるやいなや、早々にパーシーが部屋の外に出ていった。
「ちょ、ちょっと待ってよパーシーくん」
「ファルナ、行くよ!」
「う、うん」
そうして、どんどん進んで行った。
「何だよ、全く敵いねぇじゃねーか」
「だね、もう他の班が倒しちゃったのかも」
「ま、待って」
「ん?どうしたファルナ」
「いる、そこの角を曲がったところにいるよ」
ーーーーー
少し前
「パーシー、ファルナ、今の間に情報共有をしない?」
「ん?情報共有?なんのだ?」
ファルナは確かにといった顔だったが、今ので、パーシーの頭は良くないということだけは、わかった。
「自分たちの魔法特性やユニークネームだよ」
「あーなるほどな、
俺の得意属性は【地】だ、ユニークネームはないが、剣術もできるぞ!」
「ん?ないってどういうことだ?」
「そのまんまだろ、ユニークネームなんて持ってるやつは、あんまいないぞ」
「フォレスティエンくん、確か千人に一人とからしいよ」
どうやら、フィニー師匠のことだから言い忘れていたんだろう。
だが俺の両親はどちらも持っていた、遺伝なんかも関係するのかもしれない。
「なるほど、俺の得意属性は【固有】、ユニークネームは【独学者】っていうけどどんなものかは、まだわからない、父の影響で少しだけなら剣術もできる」
「私の得意属性は【水】で、ユニークネームは【鋭感覚家】って言って、近くに誰がいるかとかがわかったりするよ、あと少しだけなら治癒魔術もできるよ」
「おー、治癒魔術か!それはあった方がいいな!まあ俺はそこら辺の魔物にはやられねぇけどな。
だが二人ともずるくはないか?ユニークネームなんて、そうそう持っていないのに…」
パーシーが拗ねてしまった。
「ま、まあ私のそんなに良くないし…大丈夫だよ!」
そんなパーシーを、笑顔でファルナが励ました。
ーーーーー
「よし、俺がやるから後ろで二人は見とけよ!」
そういって、一人でパーシーが突っ込んで行った。




