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激突編6


 

この化け物と俺はかなり相性が悪い!

表面から絶え間なく粘性の血が流れ出ているせいで小太刀の威力が殺されている

おまけに

「また!クッソ!」

間合いを詰めさせてくれない

ナイフ、小太刀を近づかれるとヤバイものだと認識しているような、ある程度知能があるものらしい

人間相手でも不可思議相手でも、賢い奴とは戦いたくない。

 

「でもわかってきたぞ」

こちらから仕掛ければ後ろに下がり

こちらが引けば前に出てくる

本当に気持ち悪いぐらい、正確な距離を取ってくる

だいたいだけど、5メートルって所かな、それ以上でもそれ以下でもない。


「小太刀だけだと思うな!」

右手の小太刀を戻し、足にあるホルダーから銃を抜く

「人類の英知の結晶の力!味わえ!」

トリガーを引けば必ずアイツは避ける、避けた所をワイヤーで捕まえて足を一本切断する

体に巻いたワイヤーの一部を外し、胸のナイフを使って……

 

放った弾丸は、きちんと着弾した

予定では躱すと思っていたが、当たるならそれでいい!

「ちょちょちょ!」

化け物の攻撃を躱し、後ろに距離を取る。

銃撃を受けてもびくともしない

「おい、まじかよ」

粘性の血液で、弾が止まっている。

 

化け物の爪を躱しながら、攻撃する

「やりずれぇ……」

攻撃しても手応えが無い

しかも……ッ!

化け物が踏みつけようとしてくる際に、踏んだら刺さるように構えると攻撃を辞めてくるのだ

 

「カウンター対策まで出来てるし……」

予定変更!

「実践でやったこと無いけど……やってみますか!」

ワイヤーを二重にして、中距離攻撃を可能にした簡易ヌンチャク……いや槍?

何でもいい、ワイヤーを持って繫がった小太刀を振り回すだけだけど……これなら距離が埋められる

以前使った時は、ワイヤーが体に絡まったり、ナイフが足に刺さったりと大変だった。

 

「じゃ、いっくぜぇ!」

ヌンチャクや他の武器と違って便利な所は

「せいやーッ!」

やっぱり思った通り!掠っただけだが

キズを与える事ができた!

そう、利点はリーチが相手からは分からない所にある、相手は攻撃がくるまで最適な距離がわからない

なので相手はワイヤーの長さを全てリーチとして考えなければならない。


唯一の弱点だと思われている所は

「!!!!」

やっぱり気づいたらしいが

「対策済みなんだよ!ボケが!」

この武器、怖いのは普通に考えれば先端の小太刀だけだ

俺に近い距離でワイヤーをガードしてしまえば先端の小太刀はとんでもないところに飛んでいき、俺はと敵をぐるぐると巻き始めるだろう

 

ガードできたら、だけどな

化け物がワイヤーに触れてから約1秒、粘性の液体を切り開き、接地面である足を切った。

「ナオ特製の殺人ワイヤーの味はどうだクソ野郎!」

まぁ、このワイヤーが切るのは相手だけじゃない

「とは言っても、あんまり余裕ねぇし早く終わらせる!」

手袋、これも作ってもらった物だ

これは特殊ワイヤーから手を守るための物で

『このワイヤーだけは体に巻かず、所持品として必ず装備はせず、ポーチか簡易収納場に収めて下さい。そして手袋は常につけて下さい』

って言われてた。


「こりゃ、帰ったらナオ達にボーナスをやらねぇとな」

……って、おいおいどうなってんだ

切断した足が再生してる

しかも、本当に一瞬だ、一瞬で足が再生された

そして驚く事に、毛皮がある


毛皮が……輝いている。

どこかで見たような……

「って!考えてる場合かっての!」

首めがけて小太刀を投げ、刺すことに成功した

「もらったぁ!」

首につながるワイヤーを持ちながら化け物の足元を動き回る

あんまり体力無い方だけど……今ぐらいは頑張れ!俺!

 

化け物は逃げようとしたみたいだが、もう遅い

胴体、後ろ足二つ、そして首にワイヤーが触れている

「足一本なら再生できても……これなら無理だろ!」

首、足が斬れ落ち、胴体は斜めに斬れた。

 

……再生しないよな?

しないよね?してくれるなよ?

「正直……ハァハァ……もうキツイ……」

ナオから貰ったクッキーを一枚食べる

不思議な事に、口の中の水分が無くなる所か潤った。

「まじでこれ違法な物使ってんだろ……」

今までの疲れが吹き飛び、小太刀を回収して鞘に収める


ワイヤーはきちんと纏めてからポーチに戻す

よく見ると小さな刃が無数についているように見える

「再生……しなかったな」

一人で不可思議を抑えた、とても嬉しかった。

「この調子なら……」

違うだろ。

この調子ならじゃない、絶対に世界を救うんだ。

 

「姫川の為にも……」

姫川?

この小太刀……姫川の刀に似てる……

「まさか、ね」

一度取り出した小太刀を鞘に再び戻し身を隠す

 

ナオと不可思議の戦いが見えて、かつ身を隠せる場所に行かないと……

一人で先に進む事も考えたが、あまりにもリスクが高すぎる

「ナオに頼ってばっかりだ」



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