表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/151

激突編2


 

 

 

きりきり木、この不可思議の近くに死体を置くと

幹から枝が生えて、死体を突き刺した。

刺された死体は干からびていき……骨すら残らなかった

「……んだよこれ」

死体を刺した枝は、一つの階段になった

「あと……ひぃ、ふぅ、みぃ……300段もあれば扉に辿り着ききます」

死体を刺した位置と階段の位置は等しく、俺一人では上の方に死体を運ぶのは出来なかっただろう。


「階段ってか……足場だな」

死体を投げる、そこに枝が刺さり足場になり一段となる。

これをひたすら繰り返す

途中、俺も手伝おうと近寄ると

「ご主人!」

ナオに蹴り飛ばされた

「おっま……ふざけん……な?」

俺がきりきり木に近づいた場所に枝が……出ていた

俺を刺しそこなった枝は枯れ木のようになり、根本から落ちていった。

 

「ご主人は人間です、近づけは餌食になりますので、お気をつけ下さい。」

先に言えよバカ!階段にされる所だったぞ!?

「でも、安全でしたでしょう?」

そうだけどさぁ……危ない目にあったじゃんか


ナオ達は次々と作業を続けている

……これさ、俺必要だったか?

「必要ですよご主人、すぐに理由がわかりますよ」

「大丈夫でちゅよ〜、僕ちゃんは必要でちゅからね〜」

そりゃ……どうも

「時間ですよご主人」

もうそんな時間か……何だかんだでもう数時間は経っている

骸の山も半分近く減っている、集中してると時が経つのは早い

 

ポケットから錠剤を二つ取り出して、噛み砕く

味は……いちごミルク味だ

「僕ちゃんには苦い苦いのだめでちゅからね〜」

どうもどうも……そりゃ、飲みやすいに越した事は無いけど……いや感謝しなきゃだな

「ありがと、苦いのは好きじゃないって覚えてたんだ」

「もちろんですよご主人」


残りは10、栄養剤とあわせて2日分だ

「これを飲むと元気になるって言うか……何だろ、不思議な感じがするんだ」

「愛情の濃度が他のとは違いますから」

やっかましい

 

座ってボーッと死体が下から上に飛ばされるのを眺めていると、死体が無くなった。

「ご主人、では行きましょうか」

ナオに抱き抱えられて、階段を駆け上がる

俺が居た場所には枝が飛び出てくるが、ナオの移動速度のほうが早く、順調に登っている。

「着きます」

木の上、ポツンと現れた扉を蹴り飛ばし中に入る

「ご主人と私!こっちへ!」

俺を抱えてないナオが、俺達の前に立ち腕を掴む

 

「ジャック!突っ込みすぎるでない!」

「セクションは引きすぎです!それだと他の調査員を無駄に殺してしまうではないですか!」

あれは……俺を捕まえたオレンジ髪の女と……

もう一人はわからない、目立つ、そしてブロックのような凸凹した白いアーマーと、フルフェイスの白いヘルメットをした二人が、何かと戦っている

「いえ、ご主人他にもいます」

他にも銃を持って戦ってる調査員がちらほらいるが

「死体の方が多いじゃねーか」

立っているのはせいぜい……15人といった所だ

 

「ご主人、口に一本指のマークです」

情報秘匿班だ!精鋭、特殊部隊じゃないか!

「ご主人の3倍は精鋭です」

「私、それは失礼ですよ……向こうに」

「ご主人……」

「私達はダメなご主人が好きです」

いちいち比べるんじゃねぇ!

別に声は掛かってたから俺も入れたっての!

問題はそこじゃない

 

「ありゃ……なんだよ」

調査員達の視線の先、そう、俺の視線の先には

二つの不可思議があった

一つは人型、そしてもう一つが……増殖型だ

「ご主人、あれで一つです」

あの人型の不可思議が死体に触れると死体が動き出し、人間を襲っている

オレンジ髪の女が"何か"を振るうと、臓物を撒き散らして破壊される

しかし、それでも動きを止めない。


「ナオ、あれは」

「不可思議012"わかって!"です」


不可思議第012は、何にでもなるし、何物でもない

しかしソレを見てしまうと効果が発揮される

ソレを見た人間が見た1番恐怖を感じた悪夢の世界に辺り一帯を引きずり込む、そして悪夢をクリアさせようと世界が動く。

クリアした瞬間、ほんの少しだけ不可思議第012が無力化され、捕獲する事ができる

「捕獲したら誰も目にできない場所で保管して下さい、できれば70℃ぐらいの空間がベストです」

 

「説明はいい、今の状況だけ説明してくれ!なんできりきり木からこんな所に!?」

最短ルートを使えるって書いてなかったか?

「……この博物館自体がアレの世界に引きずり込まれてます、何処に移動しても同じでした」

ナオでも事前に気付く事はできないぐらい、厄介な不可思議らしい。

「この世界がどんな夢からきているのかはわかりません……ですが喜んで下さい」

「私達は不可思議の影響を受けないんです」

……へ?

 

「私達には普通の部屋、そして死体と調査員、ご主人が見えていますが夢の世界に飲み込まれていません」

「アレを見ても影響はありませんが……向こうも同じ条件です」

アレも……お前らの影響を受けないってのか

つまり、ナオ達に頼れないって事、おまけに真縅の調査員達もいるし……

「アレを無力化して入手します、隠密の私はケースを」

ナオがポケットから小さい、目薬ぐらいの大きさの金属製の筒を取り出した

「アレがあればご主人の願いを叶えやすくなりますので……どうでしょうか?」

「おっけ、んで俺はどうしたら?」

 

今、ナオに腕を掴まれている事で誰にも存在はバレてない

「このまま待ちましょう、無力化した所を奪えばいいので……真縅の特殊部隊の活躍でも見ませんか?」

コーヒーとケーキが、戦闘特化のナオによって用意されている

「ご主人に渡します、私達では捕獲できない可能性がありますので」

その為に俺が必要なのね

「不可思議と不可思議は反発します……例外はありますが、それでもリスクは少ない方がいいでしはから」

 

ナオの説明を受けて、不可思議横取り作戦が開始した

……やる事?今は見てるだけかな。


 

何故か完結にチェックが入ってましたが、まだまだ続きます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ