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日記-1

 そのとき見た風景や天気の話がほとんどです。たまに食べものの話も。

 思いのほか文量があったため、3分割しています。


1、

 蛇口の下でコップを構えた。水道のコックをひねる。ザーと音を立てて、水が出た。コップに水が注がれていく。コップの八割が水で満たされた。

 コックを閉める。キュ、と音が鳴った。


2、

 水道から注いだ水を、コップで飲む。ひんやりとした感覚がのどを通り抜ける。清涼感が心地よかった。

 水分を摂ることができて、すっきりした。



3、

 スマートフォンの画面には、投稿サイトのページが映し出されていた。

 サイトの表示設定がダークモードになっていた。黒地のページに、白い文字が並んでいる。

 小説のページが開かれていた。投稿者のアイコンと名前、作品名、作品の説明などが書いてある欄……。そういった、作品の情報が連なっている。



4、

 朝。黒い屋根の家を眺めた。

 角度がついた屋根が見える。その縁に沿って、いくつものつららができていた。

 日当たりのいい場所に伸びたつららからは、ぽた、ぽた、と水滴が落ちていた。

 ぱきん。澄んだ、か細い音がした。つららが1本折れていた。

 つららが落ちた地面を、上から覗き込む。人はいない。怪我をした人は、ひとまずいなさそうだった。




5、

 朝、外を見ると、雪が積もっていた。朝日に照らされている。白さと雪質のきめ細かさが、より際立っているように感じた。きれいだった。

 細かい雪質の雪に見える。指を沈めたら、ずぶりとそのまま沈んでいきそうだった。




6、

 午前、雪が降っていた。空は曇っている。それにもかかわらず、外は明るかった。

 雪明かりってこんなに明るいのか、と驚いた。


7、

 冬の朝の空気は美味しい。澄んでいて、ひんやりとした空気。肺いっぱいに吸い込むと、心地良かった。


8、

 早朝。空は、夜の気配を残す、淡い青灰色だった。

 日の出を迎える。地平線から、空にじんわりとクリーム色が広がっていく。まだ残る青色と、クリーム色が合わさる。

 クリームソーダフロートみたいな色合いになっていた。おいしそうだった。


9、

 積もった雪が美味しそうだった。まっ白でさらりとした見た目に、食欲をそそられる。舌の上に乗せたら、あっという間に溶けそうだった。


10、

 昼前。和室のカーテンを半分ほど開けていた。白い日差しが、窓の形に切り取られる。四角くて白い光が、畳にぽっかりと浮かんでいた。

 また、閉めたカーテン越しにも、陽光が透けていた。部屋中を、仄明るく照らしていた。




11、

 深夜。紫紺の空。淡黄の月が中天にかかっている。柔らかな光が、ほんのりと放たれていた。


12、

 みかんを一房食べた。歯でうす皮を食い破る。甘酸っぱい果汁が、口いっぱいに広がった。さわやかな香りがした。果肉はぷちぷちとした食感だった。


13、

 ティーパックの緑茶を淹れた。お茶の粉が手につく。指に引っかかりを感じないほど、さらりとしていた。

 丸みのある甘さ。その中にさわやかな苦さが目立つ。そんな香りがした。


14、

 やかんでお湯を沸かした。注ぎ口から、ゆらゆらと白い湯気が立ちのぼる。視覚的に温かさを感じた。ホッとする。


15、

 明け方。換気扇に備え付けのランプをつけた。赤みがかった黄色い光が、ゆっくりと明るくなっていく。常夜灯をつけた部屋の一角が、ほんのり明るくなる。

 暗いなかで明かりを見つけた心地になって、ほっとした。



16、

 街の明かりが、ぽつぽつとつき始めていた。

 トラックのエンジン音と、カラスの鳴き声が聞こえる。空は灰色の雲でいっぱいだった。

 それでも、雲のすき間から覗く空は、白くて明るい。遠くの空には、朝焼けが見えている。

 朝が来た、と感じた。


17、

 早朝。台所。窓のすりガラス越しに、青白い外の光を感じた。


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