78、海鮮だし
そして新鮮な貝などを煮込んだスープが出来上がり、みんなでいただくことに。
とれたての海産物に変わったハーブで味付けをした濃厚なスープ。
もちろん中に入っている玉ねぎやニンジン(小さめのにんじんは海の中の岩に生えているらしい)も海で取れたもので、海鮮の出汁が染みて非常においしい。
それらを楽しんだ後、残った出汁に何を入れるかで……論争になった。
サラやクレアが言うにはパスタのようなものや、このスープを使ってシチューのようなものを作りたいとの事だった。
対して俺たちはご飯を入れて雑炊にしたいといった話になっていた。
海鮮雑炊は非常においしのである。
そこで俺たち対、クレア達の戦いになった。
なんでも、くじを引いて当たりを引いたものが勝利といった話になる。
そうして俺たちはくじを引いて、寿也がそれを引き当てて、雑炊になったのだが、クレアたちががっかりしているのと、スープが思いのほかたくさん残っていたので二つに分けてパスタと雑炊の両方を作ることになった。
こうして俺たちはスープパスタと雑炊の両方を楽しむことに。
麺類もご飯の類もどちらも美味しい。
とれたての海の幸の出汁はなかなか良かった。
そういえばこういった貝を使えば、貝からの出汁でお味噌汁といったものも作れる。
だが他の料理との兼ね合いも考えるとした準備やら貝を集める手間やらがかかるから、ここまで来るのにどれくらいかかるのかといったことも考えると、
「難しいか。このスープは美味しいんだけれどな」
という結論に達した。
もう少し保存性のいい食材を使わないといけない。
といった理由からとりあえずは、海の中の岩に生えている人参と、岸近くに大量に浮いている玉ねぎ(縄のようなものが岸についていてこれが茎であるらしい)を回収して帰路に付いたのだった。
そんな風にして楽しみつつ、その次の日も次の日も食材集めは順調に進んでいた。
形や味はそっくりなのに、明らかに生態系が俺たちの世界とは違っている。
本当に異世界に来たんだという実感を感じてしまう。
他にも豚肉……のようなものや、牛肉……のようなものは、魔物のような大きい“何か”を倒して手に入れた。
肉の部位は分からないというか、倒したとたんに大きな肉の塊になったりしていたので、そろそろ訳が分からなくなった。
それらを回収してから一部をベーコンに加工するなどした。
ベーコンを作るときには、肉自他を塩やハーブなどをワインに溶かし込んだ液体にしばらく漬けるのだが、これらはハーブの香りが初めからついている物でこのまま塩をまぶして燻製にすれば、ベーコンになる……らしい。
塩漬け肉にして保存をしたりもするらしいが今回は、料理をする時期が近いのでそのままにするとの事だった。
そういった処理をしていくうちに気づけば約束の日がやってきた。
「よし、予定通り、日本の料理と洋食を組み合わせて出すぞ!]
「「おおー!」」
そう寿也と百合に話して俺たちは、指定された場所に向かったのだった。
評価、ブックマークありがとうございます。評価、ブックマークは作者のやる気につながっております。気に入りましたら、よろしくお願いいたします。




