77、リア充
こうしてちょっとしたカレーとピザを作るイベントは終了した。
他には、デザートはどうしようかといった話になって、あんこを使ったデザートはどうだろうといった話になったりした。
結局その日はそれでお開きとなり次の日。
山や海に食材を探しに行くことになった。
なんでも魔物によっては肉を落とすものもあってそれは美味しいらしい。
その肉を使ってベーコンを作るのだそうだ。
「作り方は私が知っています」
とサラが言っていたのでそのあたりはお任せすることに。
そして早速森の中に俺たちは入っていく。
この前の森とは違う場所だが、とりあえず採れそうなものは採っていくことに。
とはいえ下見の面があるので、今日はそれほど沢山採集しないことになっていた……のだが。
「これはサクランボみたい」
百合が見つけたさくらんぼのような果実は“コロボ”という名前の果実らしい。
それらも回収しつつ、他にも網のようなものでおおわれた蔓についている果実は、里芋のようなものであるらしい。
煮っころがしのようなものも作れるかもしれない。
他に長芋のようなものがあるかどうか、と思ったが見当たらなかった。
だからとろろなどは諦めることに。
そしてニンジンなどを探し回り、キノコを手に入れて……と道なき道を進んでいく。
といっても途中から普段歩く山道のような土の道を歩き始める。
理由は大方採り終えてしまったからだ。
保存出来るとはいえ持ち帰るも大変だからだ。
そうして一通り食材を集めてから、あるものがないと気づいた。それは、
「玉ねぎがないな。どこに生えているんだ?」
俺がそう呟くとサラとクレアに怪訝な顔をされた。
この世界の玉ねぎはこういった森で取れないのかと思っているとクレアが、
「玉ねぎは海に行かないと取れませんよ」
「え?」
といった話を聞いた。
どうやらこの世界では玉ねぎは海産物であるらしい。
異世界の生態系はどうなっているのか気にはなったが、郷に入れば郷に従え、と思いつつそれ以上俺は考えないようにしたのだった。
次の日は海に行くことに。
海で取れる野菜など手に入れるのが目的ではあったけれど、少しくらいは遊んでもいいだろうといった話に。
行く前に町で水着を購入して、海に向かう。
玉ねぎ以外にも貝や魚などを手に入れる。
これらは後で、浜辺で煮てスープにしようという話に。
この世界の美味しい浜料理を今回はサラとクレアがしてくれるらしい。
ただ火加減は途中で交代制で見ることになったが。
そしてそれらを待っている間に俺たちは水遊びをすることに。
水着姿の女の子たちが何人もいるのは眼福だった。
一緒に水をかけたりして遊んでから、俺と寿也が交代で火を見ることになる。
その間クレアとサラ、百合、ライカが楽しそうに水遊びしている。
気持ちよさそうなその様子を見ながら俺は呟いた。
「寿也。俺はひょっとするとするとリア充の仲間入りをしているんじゃないのか?」
「気づいてしまったか。実は俺もそうおもっていた」
などと話しつつ、女の子たちが楽しそうにしている光景を見ていたのだった。
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