76、ピザとカレー
ピザが焼きあがったらしい。
香ばしい良いにおいがする。
手作りのだいご味はこういう所だよな、と思いながら取り出す。
そしてピザカッターで切り分けてお皿の上に。
チーズがとろけているうちに食べてもらわないといけないので、気ってお皿に乗せたらそれぞれすぐに食べてもらうことに。
まずはクレアとサラだ。
「チーズが伸びます。にょ~ん」
「……本当ですね。面白い食べ方です」
そう言って二人そろって食べている。
それらを見ながら上手く出来たようだと思いつつ、寿也……の前に、ライカにピザを渡す。
異世界人の反応をみてから幼女に……と思ったのは秘密だ。
そして切り分けている間に淹れておいて、少し冷やしたほうじ茶をカップに注ぐ。
どうせなら冷たい物でも良かったかもしれない。
早めに作って冷やしておいた方がよかっただろうか?
「冷気でお茶を冷やしてみるか? ピザは熱いから、熱いお茶はあまりよくないかもしれない」
「いえ、温かいお茶も美味しいですよ」
俺がそう案を出すとクレアがそう言って、これでいいと言い出した。
だからこのままでいくことに。
そして作ったピザを俺も食べてみると、やはり手作りの良さを感じる。
気づけばお代わりをしてあっという間に食べてしまった。
美味しいピザだが、作るのに手間がかかる。だが、
「生地だけ素焼きにしておいても大丈夫だろうか?」
「付け合わせのパンなどは事前に用意しておいてもいいそうなので、大丈夫だと思います。これもパンの一種ですから」
クレアがそう答えるのを聞きながら俺はなるほどと思う。
それにソースを塗ったりしていけばお手軽にピザが作れる。
時間を短く手軽に作れる食べ物だ。
でも時間というと、
「スパイスから作ったカレーは時間がかかるんだよな。どこまで作ったものなら許されるのか……調味料扱いで、何とかならないか。それともいっそ、カレールーで作ってしまうか」
「カレールーレベルまでなら調味料でいけるんじゃないかな? あ、でもカレールーを使ったカレーを提供して、ルーを売ってみる?」
百合がいいことを思いついたというかのように言う。それを聞きながら、
「それもいいか? だがスパイスのカレーも美味しいんだよな」
「それはこれから作る?」
「……ピザだけだと足りないし、作ってみるか。……時間はかかるが」
というわけで俺は二種類のカレーを作ることにした。
一つは市販のカレールーを使ったもの。
もう一つはスパイスを使ったもの。
シナモンやクミン、ショウガなどを入れてカレーを作っていく。
飴色玉ねぎなどで甘味をつけつつ、野菜などを事前に煮てスープにしておく。
軟らかく煮た野菜はほかの料理にも使えるが、今回はカレーにする予定だ。
そして作った手作りのカレーと、カレールーで作ったカレー、事前にたいておいたご飯を盛る。
せっかくなのでサフランを入れて、黄色い色に炊き上げてみた。
そして手作りカレーのお味はというと、
「どっちも美味しいね~、ライカちゃん」
「うん!」
そう、百合とライカが頷きあうような味に仕上がったのだった。
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