56、すごい効果が
“選択画面”を呼び出して、魔法を付加した武器の性能を見ることに。
前と後でどうなったのかが見える使用はよかったように思う。
しかも数字で定量的に測れるのがいい。
そして現れた光の板のような画面を見てみると。
「攻撃力が百倍近くなっているな。そして氷の効果で相手を小売り付けや麻痺などを引き起こすとか……炎の場合はやけどを負わせたり、物体の変質? 熱による変化でいいのか? そういったものがあるのか。必要魔力量など……強化によって発現する“必殺技”……なるほど……ん?」
それらを見て、随分武器もパワーアップするものだ、俺のメリケンサックも強化できないだろうか? 元の魔法に影響があったりするのだろうか……などと俺が思っているとそこでクレアが、
「な、なんですかこれは……」
「え、えっと、武器を強化しました」
「強化しました、強化しました……そんなすぐに簡単にこれだけの威力のものが……なんですかこれは、なんなんですか」
混乱するように俺にクレアが言っているが、この世界の基準が分からない俺には何がすごいのか分からない。
クレアからは普通に話をできない状態で、見ていたらしいギルドの人達も唖然としたようにそれを見ている。
こちらもとてもはないが、聞ける雰囲気ではない。
どうしようと俺が困惑しているとそこでサラが、
「まさかこのような国宝級の武器をあっさり作ってしまうとは思いませんでした」
「……え?」
「その数値が正しければ、職人として非常に優秀なドワーフが数か月時間をかけるようなものです。……それ二束三文の武器に異世界人がちょっと特殊能力で……こんなことになるなんて」
「え、えっと、はい」
俺はそんな風に答えることしかできなかった。
まさかそこまで強力なものになっているとは思わず、どうしようかと俺が思っているとそこでサラが箒を突き出して、
「これにも強化の付加はできますか?」
「それは……調べてみないとですが」
「お願いできますか?」
「かまいません」
どうやら彼女愛用の箒にもそういった効果を付加させたいらしい。
そう思っていると今度はクレアが、
「わ、私もこの剣を強化していただいていいですか!」
と言われて俺は、そのクレアの剣とサラの箒を強化することになった。
普通に特殊能力を使い先ほどのように能力表示をさせると、
「やっぱり百倍近く攻撃力が上がる。しかも特殊効果がついて……時々掃除機に変形する、なんだこの特殊効果は」
そこでサラの箒に変な設定がついているのに気付く。
風系の属性しか付加できなかったが、それがどうして変形するのか。
自分の魔法についてもよく分からないな、と俺が思っているとそこでサラが、
「早速この武器を持って依頼を受けてみましょう、クレアお嬢様」
「はい! 新しい武器……ぜひ使ってみたいです」
二人とも楽しそうにそんな話をしている。
俺もこのメリケンサックという武器を強化しようかと迷っていると、
「ギルドカードが出来ました」
そういった声が聞こえたのだった。
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