38、捕縛
こうしてここ周辺の敵の能力値を数値化して表示をとりあえず行ったことになる。
ゲームっぽい世界に突然なったなと自分でやりながら思った俺だが、実はこの数値と体力の表示には実は意味があったりする。
動く敵を目で追ってあてるようにするのは難しいが、この索敵の魔法を使うとその存在自体が自動で“捕捉”することになる。
後は魔法を使えば自動追尾機能がついて飛んでいくらしい。
一応は魔法自体にもその機能……対象物への攻撃を自動で補正して行う機能がついているらしいが、特こちらの機能との違いはよくわからない。
詳しく調べればわかるだろうが今はそんな余裕はない。
というわけで、俺は魔法の一つを選択した。
「“雷の矢”」
これで攻撃すると痺れる効果があるらしい。
同時にこの場所上空で大きな金色に輝く光の魔法陣が出現した。
キラキラと輝くそれを見ていると、一瞬魅入られてしまいそうになる。
そしてこの巨大な魔法陣の影響で、上を見上げる人たちが多数。
料理人も例外ではない。
それをメイドのサラが、自分の敵から視線を逸らすとは愚かな、と言わんばかりに箒で叩き潰している。
その容赦なく気絶させていく様子は圧巻だと思っていたところで、魔法人から稲妻が次々と走っていく。
それらは敵となる料理人たちに打ち込み気絶させていくが、数人まだ立っている。
グズダもそのうちの一人だ。
そこでグズダが呻くように、
「おのれ……魔法使いが……ぐわぁあああああ」
そこで悲鳴をグズダは上げた。
俺は何もしていないぞ、と俺が思っているとそこで、料理人たちが次々と、空が、空が。落ちる、落ちると悲鳴をあげている。
空が落ちる? 何の事だろうと思っているとそこで、
「う~ん、これはちょっとひどい魔法だったかな?」
「百合、何をやったんだ?」
「えっと、視覚をちょっといじった形かな? 今は空高く飛び上がったかと思うと落下する光景を見せているんだけれど……そうすれば驚いて動けなくなるから足止めできるかなって思ったのだけれど……なんだかすごいことに」
「……とりあえずもう一発魔法を打ち込んで気絶させておこう。この状態なら反撃もされないし」
そう俺は話して、俺は雷系の魔法を使い、残りの数人を気絶させる。
ただそのうちの一人はすでに気絶させたようだったが。
能力も使い方によっては恐ろしいことになるな、と俺が思っているとそこでメイドのサラがやってきて、
「私の獲物の横取りは、よろしくないかと」
「え、えっと、すみません」
「……まだ自分の能力や魔法がよくわかっていないように聞こえましたが?」
「はい、来たばかりですので」
そう俺がサラに答えると仕方がありませんねと言われてしまう。
倒せるうちに倒しておいた方が合理的のような気がするが、今は余計なことを言っていると思われるだけの気がしたので俺は黙っていた。
そうこうしているうちに、クレアがロープを持ってやってきて、
「約束を守らずに暴力に訴えようとした方々は、とりあえず牢屋い気にするので縛るのを手伝ってください」
と言って俺たちに何本ものロープを渡してきたのだった。
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