第32章 仲直り成立 ドッジボールチーム入団決定
戦いの後、刑事と保太と正斗は覆面パトカーに乗って警察署に戻っていった。その間はみな無言だった。とても気まずい空気だった。ここには車の走行音だけが鳴り響いている。刑事はそれを見かねて後ろに座っている正斗と保太に声をかけた。
「おいおい。せっかく再会したのになぜ黙っているんだ? もったいない。しりとりでもなんでもしたらどうだ? 何なら俺も参加してやるよ。」
刑事は正斗と保太が仲が悪いということを知らなかったらしい。二人は全く反応せず、無視した。そして正斗が口を出した。
「保太は僕とか僕の家族に悪いことをするんだ! そんな人と話したいなんて1mmも思わない。」
厳しい口調で言うとさすがにイラっとしたのか、保太も声を上げた。
「何だと―――! ドッジボールがうまいからって調子乗るなよ!」
「お前こそサッカーがうまいからって調子乗るなよ!」
そこに刑事が割り込んできた。
「はいはい、ケンカはやめて、しりとりでもして。」
そういったが二人は聞かない。
「しりとりしろ!」
刑事は声を荒げてしまった。
「あ、すまんすまん。別にしなくてもいいよ。」
正斗は、この刑事は意味不明なことを言う刑事だなと感じた。
「ていうか、刑事さん。なんでしりとりしろって言ったりわけのわからないことを言うの?」
正斗は刑事に問いかけた。
「いやいや~仲直りしてほしいからね~~」
正斗は思いついた。
「じゃあ~。ドッジボールチームに保太が入ってくれるなら仲直りしてあげてもいいよ~。助けてあげた恩もあるわけだし。」
保太は悩みに悩んだ。保太はあくまでもサッカーなどの蹴る系が得意だからだ。しかしドッジボールは球技だから活躍できるかもしれない。そして言った。
「仕方ないな。入団してやるよ。」
「入団するからにはしっかりやれよ!」
そして二人の仲直りは成立した。そして正斗は刑事に言った。
「保太の父親にドッジボールチームに入団したいって言っていたって言っといてね。あとコーチにも。」
「はいはい」
これで入団が決定した。そしてパトカーは警察所につき、事情聴取が始まった。
第33章に続く。




