第一話 狂想歌の開演
皆様初めましてのっぺりと申します。この度はこの作品を見ていただきほんっっっとうにありがとうございます!私は元々漫画家を目指していたのですが画力が壊滅的で(あだ名は令和のピカソ)それなら小説じゃね?と漫画でやりたかった事をそのまま書いてみました。ジャンル的には現代の異能バトルモノで、ちょっとダークな側面を入れつつギャグも交えて重すぎないようにするつもりです。初めて挑戦した小説故ミスも多々あります(堂々と宣言)ので温かくご指摘いただけると狂喜乱舞しますのでよろしくお願いします。では私はこの辺で。オーバードーズの世界をお楽しみください。
2XXX年。この世界には、およそ500人に1人の割合で異能者と呼ばれる人間が存在する。異能者は1人1つだけ、人体の限界や物理法則を超える力――通称異能を持つ。最近はどっかの誰かの異能を研究する事で、エネルギー問題がほぼゼロになるとかどうとか言われてるが、異能者への人体実験に対しての批判はかなりされてるから、すぐには実現しなさそうだ。俺としては日々の光熱費が安くなるなら全然やって欲しいんだけどなー。あー、けど俺がその誰かさんの立場だったら嫌かもなー。まあ俺も異能者ではあるがとっ捕まって研究されるような異能は持ってないし関係無いかー。なんて思ってたんだ。あの日までは。
2XXX年5月11日日曜日。その日は5月上旬のくせにクソ暑かった。マジ地球温暖化仕事しすぎだよ、少し休もうよ。そんなこと考えながら押し入れから扇風機を発掘してきて、一日中その前でパンイチでゴロゴロしてた。だってクーラー無いんだもん。その時玄関のチャイムが押され、東京の下町、築35年の六畳一間に間抜けな音が響いた。
「あれ、俺通販頼んでたっけ?はーい今出まーす!」
急いでズボンを履くが、ベルトは面倒くさくて最後の穴以外はショートカット。ビジュで選んだ知らないバンドのTシャツを頭から被り外へ出た。
「ごめんなさーい着替えしてて」
ドアを開けると見知らぬ男。40代後半ほどで顎髭を少し生やしている。きちっとしたスーツを着ていて革のビジネスバックを持っている辺り営業マンだろうかと思ったが、
「突然失礼します。私警視庁公安部特異課の渡と申します。あなたはここにお住まいになっている佐藤響さんでよろしいですか?」
なんて言われて、周りに目えないよう、ちらりと胸ポケットから警察手帳を見せられた。佐藤響は確かに俺の名前だが、俺は警察にお世話になるような事はしていないはず、多分、恐らく。警視庁公安部特異課――異能にかかわる事件を専門に捜査する5年程前にできた部署って事はニュースかなんかで見た。けどなんで俺なんかに用があるのだろうか。
「あーはい、俺が佐藤響ですけど、なにかご用ですか?」
「ちょっと聞きたいことがございまして、確か佐藤さんは現在大学生ですよね。アルバイト等の勤務先は?」
「バイト先?駅前の『カエスーラ』って喫茶店で働いてますけど、それが何か?」
「この質問は義務的なものなのでお気になさらず。ここから本題なのですが、最近なにか身の回りで変わった事などありますか?」
「変わった事?特には無いですけど」
「なるほど無いですか。では最近この辺りで連続して行方不明者が出ている事件はご存知ですか?」
知っている。最近ニュースを騒がせている事件だ。確か今4人消えてて、2人目が最後に目撃された場所は行きつけのスーパーだった。かなり現場は近いがまあ誘拐するなら俺なんかよりもっと金がある奴がさらわれるはずなので危機感は感じていなかった。
「ええ、その事件なら知ってます。俺の近所のお店も現場なようで物騒ですよね」
「なるほど知っていますか。ではあなたは行方不明者の共通点はご存知ですか?」
行方不明者の共通点?そんなこと考えたことも無かった。この辺りで消息を絶っている事?いやそれはついさっきこの渡とかいう刑事も言っていたからそれではないのだろう。
「はあ、共通点ですか?俺にはさっぱり」
「ではお教えしましょう。行方不明者の共通点、それは『異能者』である事です。あなたと同じく」
二つの意味で鳥肌が立った。まずはこの事件、異能者を狙い拐っている可能性があるという事実に。これで晴れて異能者である俺も危険というわけだ。そしてもう一つ。俺が異能者である事をこの渡、というか警察が知っていること。まあ異能者は役所に届け出る義務があるからそこから調べたのだろうし、異能による犯罪を防ぐ点では異能者を把握しておくのは妥当かもしれないが、自身の個人情報を勝手に知られている不安感はある。とにかく二重の恐怖に襲われながら尋ねた。
「それって…俺もやばいって事ですか?」
渡は無情にも、
「そうですね。可能性は否定できません」
と言った。そして少し声を落としこう続けた。
「なのでうちの部署の者にあなたの護衛をさせていただきたいのです」
護衛。政治家でも億万長者でも大人気ミュージシャンでもない俺が護衛をされる日が来るとは。
「護衛!?」
俺が間抜けな声で叫ぶと渡は人差し指を唇に当て俺を制止し、小声で言った。
「お静かに。行方不明が人為的なものだとしたら犯人に知られる危険性があります。」
犯人に知られる?渡にならって小声で質問した。
「犯人に知られるって、別に護衛なら知られても良くないですか?」
「犯人が異能者を狙ってこの一連の事件を起こしている場合、あらかじめ秘密裏に異能者を護衛しておき、犯人が拉致等を狙うタイミングを待ち伏せして犯人の特定、確保に繋げたいのです」
なるほど確かに行方不明者の傾向が分かった今、そこで張って相手が動くのを待つのか得策だろう。ただ1点気になることはあるが。
「それって俺、囮って事ですか?」
と聞くと、案の定渡はバツが悪そうに視線を外して答えた。
「囮という側面は否定できません。しかし我々は勿論市民の安全を最優先に動きますのでご安心ください」
そしてこちらを向き直し続けた。
「ご協力していただけますか?」
囮という言葉は引っかかるが護衛を断ったらより危険な目に遭うだろう。
「まあ良いですよ。護衛してくれるだけありがたいですし」
俺の答えを聞くと渡は急に声色を明るく変えて言った。
「ありがとうございます。ではこちらのお試し商品をどうぞお受け取りください」
そう言ってビジネスバックから取り出して渡されたのは化粧品が入っていそうな小箱だった。受け取って少し振ると中身が入っているようでかたかたと音がする。
「あの、これって?」
「無料ですのでぜひお試しください。ではまた伺いますので。いつも弊社の商品のご愛顧ありがとうございます。失礼します」
明るくそう言って渡は帰っていった。どうやらセールスマンのフリをしてこの謎の小箱を渡したかったようだ。それかなんやかんやで丸め込んで商品を押し付ける新手の詐欺なのかもしれない。実際受け取ってしまったし。なにはともあれ小箱の中身だ。俺は部屋の中へ戻る。立て付け悪めのドアを閉じる瞬間、何者かの視線を感じたのは多分気のせいだろう。
部屋に戻ってベットの上に座り小箱を開いてみた。中を見ると2枚の写真と折りたたまれた紙片、布ボタンのような小さな丸い物体が入っていた。折りたたまれた紙片を開いて読むと、
今回は我々の護衛の受け入れ及び捜査への協力に感謝します。小型の発信器を同封いたしましたので水没や衝撃を避けて常に持ち歩いてください。またあなたの護衛を担当する捜査員2名の写真も同封しましたが、必要時以外の接触はできるだけ避けてください。何卒よろしくお願いします。
警視庁公安部特異課 警部 渡 達也
と書かれていた。どうやらこの謎の布ボタンは発信器らしい。発信器はズボンのポケットにでも入れておけば良いか、間違って入れたまま洗濯しないようにしなきゃななんて思いながら写真の方を眺める。1枚目は俺より少し年上、25歳ほどの金髪でピアスのいかにもガラの悪そうな男。どっからどう見ても捜査員ではなく捜査される側である。まるで警察には見えないがそれが狙いなのかもしれない。そして2枚目、俺と同年代というか同い年の女子。眼鏡を掛けていて髪は基本ボブカットだが夏季はポニーテールにしてる。(ちなみに俺は心の中でポニテバージョンの方がよりかわいいと思っている。)男性に対してだと年齢関係なく敬語になるが、根暗という訳では無い。むしろ明るい。好きな食べ物はわらび餅でしょっちゅう飲食店のわらび餅の値段が高い事を嘆いており、大学では軽音楽サークルのギターボーカルだ。なんでこんな事まで知ってるかって?なぜなら俺はもうすでにこいつを知っているからだ。双葉萌。それが彼女の名前である。
彼女と俺は同じ大学の同じ学部、同じサークル――つまり軽音楽サークルに所属している。ちなみに俺の担当楽器はベースだ。まさか同じバンドに警察官、しかも公安がいるとはかなり驚いた。今までそんな素振り無かったし、というか警察官と大学生って両立できるのか。萌本人に聞きたいことは山程あるけど不必要な接触は避けろって渡の手紙には書いてたし、お互いただのバンドメンバーとして振る舞いながら護衛と被護衛の関係になるのかな、なんて思っていたらもう昼時だった。今日は大学の講義も喫茶店のバイトもバンドの練習もないので、ほっつき歩いてどこかで飯でも食おうかという考えと、暑いから配達サービスで良いか、何より俺は異能者だから狙われてるかもしれないし。という考えの間で右往左往していた。しかし俺の部屋は夢の東京生活の代償としてかなりミニマムだった。トイレは共用だし風呂はない。毎日銭湯に行くため必ず1回は外出しなければならないのだ。駅ビルなら涼しそうだしそこで飯食ってぶらついて、帰りに銭湯寄って汗流して帰ろう。そうして俺の週末の午後の予定が決まった。
家を出て駅方面へ歩き出したとき、道路の反対側にそいつ――双葉萌はいた。
「あっ響さん!奇遇ですね、お出かけですか?」
ボブヘアーを揺らし(ただし前髪はボンドで固めたのかというレベルで揺れない)駆け寄り話しかけてきた。おいおいこれは不必要な接触じゃないのか、まあ同じサークルなら話しかけない方が不自然ではあるか。
「ああ。ちょっと昼飯食ってぶらぶらしに」
「そうなんですね!カフェのバイトは今日休みなんですか?あの音楽用語の店名、なんでしたっけ?」
「カエスーラの事?」
「あーそれそれ。休みって意味でしたっけ?」
「うんそうだね」
「私的にはタセット(同じく休みを意味する音楽用語でこちらの方が楽譜上でよく使われる)の方がしっくり来るんですけどねー」
「実はうちの店長も、最初は店の名前タセットにしようと思ってたらしいんだけど、もうすでにその名前の喫茶店が北海道にあったんだってさ」
「へーそうなんですね!知らなかったー!」
そんな事を話しながら萌はしれっと駅方面へ向かう俺に付いて来ていた。
俺達の住む街は東京都渚区。東西に長い海沿いの区で北関東から流れる川が区を南北に分断している。川を渡る主要な橋は河口のある東側から、朝顔橋、昼顔橋、夕顔橋だ。俺の自宅の最寄り駅は商業施設が集まる渚中央駅で、夕顔橋を通るルートで徒歩約20分。結論から言うと夕顔橋を渡り切っても、駅前の広場に着いても萌は離れようとせず、20分もの間巧みな話術を駆使して、俺に
「なんで付いて来てるの?」
なんてことを言う隙を与えなかった。こやつ、やるな。そして挙句の果てには
「お昼何食べましょうかねー」
と言っている。もはや完全に一緒に出かけた事になっていた。いや冷静に考えたら休日に女の子とお出かけできているという事で、案外悪くないんじゃないか。そんな事をぼんやり考えていると、
「きゃぁぁぁ!ひったくりよ!」
悲鳴だ。声がしたほうを見ると30歳ほどの女性が1人床にへたり込んでいる。そしてその女性のものであろうブランドバックを抱えたフードの男がこちらに走ってきていた。速度はママチャリの全力疾走ほどだ。あの男速いな。いや最高速度というより加速が早いのだ。たとえ走りながらバックを奪ったとして人間多少は減速するだろう。男と女性の距離は今せいぜい5m、人間5mであそこまで加速できるのか。半分関心して見てるとますますおかしい事が起こった。男がどんどん加速しているのだ。男が押しのけた通行人が大きくよろめく。もうすでに男の速度は普通車ほどに見えた。明らかにおかしい。こんな事人間にはできないはずだ。仮に出来るとするならそれは、
「異能…」
呟いたのは隣にいた萌だった。そうだ異能しかない。恐らくこの男は何らかの理由で速く走れる異能者なのだ。俺が動き出す前に萌が叫ぶ。
「花時計!」
萌が叫んだ瞬間、彼女の手から何かが飛び出す。あれは双葉、双葉と言っても萌の苗字の事では無くて、本当に植物の双葉だ。俺が状況を飲み込む間もなく双葉の隙間からツルが伸び3枚の葉が現れる。そして更にツルが伸び伸びた先は加速し続ける男だった。
「おいなんだよこれ!?」
男は叫ぶ。しかし加速してるせいで急に止まれずツルの回避ができない。ツルが男に当たった瞬間、枝分かれし彼の胴体、脚、腕に絡みつく。萌は口を開く。
「これは私の異能です。この植物はかなり強く巻き付きますから、もがこうとしても無駄で…」
しかし男はまだ拘束されていなかった腕で懐からナイフを取り出した。そして脚のツルを切ってちぎり、片腕を封じられたままこちらへ向かって駆け出す。初速の時点でかなり速い。
「おい嬢ちゃん、これがお前の異能ならよ、お前殺せば止まるんだな!?」
男は叫びながらナイフを構えこちらへ走り続ける。男との距離は7m、いやもう5m、咄嗟に俺は萌の前に出る。
「響さん、だめ!」
萌の震えた叫びが聴こえるが気にしない。息を吸い男との距離を測る。3m、まだ遠い。2m、もう少し引きつけなければ。1m、風を切る音が大きく聴こえ、萌が息を呑む音も小さく聴こえた気がした。俺は目一杯叫ぶ。これが俺の異能、狂想歌。
「オラァァァァァ!!!」
その瞬間、私――双葉萌の耳に爆音が炸裂する。サークル柄大きな音には慣れてたけどそれでも耳が痛くなって、鼓膜が破れそうな大きな音。周囲の人々も耳を抑えているのが視界の端に見える。この爆音の正体は多分響さんだ。叫び声の音量を増幅させる。それがこの人の異能なのかもしれない。見ればナイフを持っていた男の人は地面に倒れていて口から泡を吹いている。あの音量を正面から聞いたら確かに気絶してもおかしくない。響さんが異能者って事は前から知っていたけど、こんな強力な異能だったなんて。
「響さん、すごい。ありがとうございます!」
「お、おう…」
帰ってきた響さんの声は掠れて今にも消え入りそうだった。次の瞬間。
「こふっ」
響さんの口から血が溢れる。そんな、まさか。響さんはあの男に刺されていたのだ。護衛対象を失った事ではない。同じ学部で同じサークル、入学当時から地方からやってきて不安な私に話しかけてくれた、不器用でだらしないけど優しい、そんな人間を失くすかもしれない。それに対しての恐怖と悲しみが、私の心を満たした。
「響さん!しっかり!今救急車呼びますから!」
響さんは手で何か伝えようとしているが無駄な体力を消耗させてはいけない。
「動かないでください!」
私はスマートフォンを取り出す。しかし響さんの手がスマートフォンを抑えた。
「なんで!?救急車呼ばなきゃ!」
そう叫んだ私に響さんのもう片方の手がうちわのようにぶんぶん振られているのが目に入る。まるで救急車を呼ぶ必要が無いと言っているようだ。というか、あれ、やけにこの人元気じゃないか?
「どうかしたんですか?」
私が尋ねると響さんは彼のポケットからスマホを取り出し何やら打ち込み、画面を私に見せてきた。画面はメモ帳アプリで、
『異能を使って叫ぶといつも喉痛めるから気にしないで』
と書いてある。よく見ると響さんに外傷は無かった。良かった、刺されてはいない。それは置いといて喉痛めるって吐血してるんですけど。明らかに喉の痛みの範疇を超えていそうだが響さんに焦っている様子は無いのでこれは想定範囲内なのだろう。安心感と共に少し涙がこぼれた。
「もう!心配したじゃないですか!」
『ごめん』
「とにかくもう無茶しないでくださいよ」
『わかった』
その時カバンをひったくられた女性がこちらへやってきて私達に感謝の言葉を述べた。
「あの、ありがとうございます助かりました。お連れの方は大丈夫ですか?」
「大丈夫です。ちょっと異能の反動があったみたいで」
「病院等行かれるのなら治療費は私がお出しします。また治療費以外にもなにかお礼をさせてください」
「いえいえそこまでしていただかなくても」
「あっご挨拶遅れました私はこういう者です」
女性から名刺を渡される。榎本美和子。最近この辺りにオープンした高級イタリアンレストランの、なんと社長だった。これが最近話題の若社長という奴なのか。こちらが目を丸くしている中、美和子さんが口を開く。
「もしお食事がまだでしたらうちのレストランでご馳走させてください」
「えっ良いんですか!?けど…」
私は響さんの方を見る。響さんは無言で喉スプレーらしきモノを使っていた。吐血は喉スプレーでは治らないんじゃないかな。そしてこんな喉の人間は満足に食事出来るのだろうか。そんな私の疑念が伝わったかのように美和子さんが口を開く。
「申し訳ありません。お連れ様への配慮が足りませんでしたね。では後日うちの店舗へ来ていただければその時ご馳走いたします。お手数ですがうちは予約制なので予約の際私の名前を出していただければ」
「分かりました!ではご厚意に甘えさせていただきます」
「治療費は後日ご来店の際に支払います。それとも前払いの方がよろしいでしょうか?」
今度は響さんに向かって聞く。彼は再びスマホに打ち込んで画面を美和子さんに見せていた。その後美和子さんは私達の名前と所属大学を聞き、何回もお礼の言葉を言って去っていったのだった。
「ふう。やっぱり良いことはするもんですね。この後はやっぱり病院ですか?」
響さんは首を振り、例の如くスマホを見せてくる
『喉スプレーは使うけど基本自然回復に任せる』
「それちゃんと治るんですか?」
『3日でまた叫べるようになる』
自然回復に任せるとは、屈強なのかズボラなのか分からない。この人の場合多分後者だろうが。突然自然回復という言葉が妙に頭に響いた。あっそういえばあの人なら役に立つんじゃないかや?
「響さん、この後暇ですか?」
『まあこの喉だと飯食えないし』
「じゃあ行きたい所あるので付き合ってもらえます?」
『いいよ。けどこの転がってる男は?』
「周りの人が通報してくれてるみたいなので後は警察に任せちゃいましょ」
私達は駅前を離れ繁華街へ歩き出す。あの人へはスマホで連絡を入れておいた。
『喉の負傷が1名。13時からいけますか』
帰ってきたのは兎が耳で輪っかを作っているOKのサイン。あの人らしいな。きっとあの人の異能なら響さんを助けられる。日曜日の午後は始まったばかりだ。
この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません
いやーこういうの1回やってみたかったんですよねー!この物語はフィクション。うーんこの響きが良いんだよなー。(この作者ほぼ変態である)
フィクションとは言いつつも登場する店名や異能名は音楽用語や実在する曲名が元になっているものが多いです。主人公の響のシングシングシングとか完全にやりにいってますね、これは有罪か。そもそも狂想歌の狂想要素何もねぇし。これじゃ狂想歌じゃなくて歌歌歌だよ。そんなガバガバな作者ですが、諦めて第二話も読んでいただけると本当に嬉しいです。次回は膝枕シーンがありますよ!お楽しみに!




