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何のための戦いだったのか

よかれと思って、戦ってきたのに・・・。


『長州テロリスト』とまで、名指しされるとは・・・。


とある著者が、とある本で、

『明治維新は正しかったのか?日本を破壊した

吉田松陰と長州テロリスト』

と、書いていた。


いったい、幕末戦争とは、何だったのか。

何のための戦いだったのか。


萩の乱に加担した不平士族が言った。

「俺たちは、何のために戦ってきたんだ!

貴様らに政権を取らせるためか!

貴様らに、贅沢三昧をさせるためか!」


それなら、徳川慶喜の新政府になっていた方が、良かったというのか?


あるいは、1945年まで江戸時代が続いていて、

それこそ本当に、竹槍でB29に戦いを挑むようなことになっていても、それでも良かったとでもいうのか?


それこそ、インドや、他のアジアの国のように、本当に植民地にされていたかもしれなかった。

それを防いだのは、我々の血のにじむような尽力によるものなのだぞ。


血ヘドを吐くような思いで、幕末の動乱を戦ってきたんだ。


確かに、薩摩(さつま)の西郷隆盛や、土佐の坂本龍馬、

あるいは新撰組(しんせんぐみ)とかの方が人気があるというのは否めない。


最近は、倒幕派よりも佐幕派の方が、大河ドラマの主役になることも多いし、もしかしたら支持されているのではないかと思ったりする。


幕府の力はすっかり衰えていた。倒幕派が手を下さなくても、いずれ滅び行く運命にあった。

幕府に代わる、我が国を代表する政権を樹立しなければならない。さもなくば、日本の歴史は幕末で終わっていただろう。

そして、我々の子孫たちは、日本人としてではなく、占領国の人間として生まれていたかも知れない。

日本語も日本史も無くなり、占領国の言語と歴史を強制的に習わされていた、そんな歴史が、あったかも知れない。

そうならなかったのは、松下村塾で学んできた

長州の志士たちが、血ヘドを吐くような思いで、戦ってきたからだ。


弱体化する一方の幕府に見切りをつけた、薩摩、土佐、肥前、そして我々、長州といった雄藩(ゆうはん)と呼ばれる藩が、次第に頭角を表すようになり、

尊皇(そんのう)攘夷(じょうい)の旗のもと、朝廷とともに、この国の新たな形をどうするかということを考えるようになっていった。


一方で、佐幕派は、幕府を守り、幕府を立て直すことで、新たな道を模索していたのだった。


史実では、結局は明治新政府軍が勝利し、倒幕派の多くが明治政府の重要なポストに就くことになる。

そして伊藤博文は、従来の大政官制に代わり、

内閣の制度を取り入れ、自らが初代内閣総理大臣に就任し、初代内閣を結成する。

さらに、ドイツの憲法を参考に、大日本帝国憲法の制定に取り組む。


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