西洋の食事
西洋に行くからには、洋服の着こなしも重要だが、それだけでなく、西洋の食事のマナーも、
わきまえておかなければならない。
日本では、箸を使うのが基本だが、西洋では、
ナイフとフォークとスプーンを使うという。
西洋の晩餐会では、ビーフステーキ、サラダ、スープといった、フルコース料理を食べる光景が連想される。
西洋の食事の作法をマスターするために、船内では、ナイフ、フォーク、スプーンの扱い方の練習、ナプキンの扱い方の練習だ。
実際には、堅いビスケットなどの保存食や、塩漬けの牛肉や豚肉などを食べていたというが、肉中心の西洋の食事に馴染めず、おにぎりや和食も持参していたようだ。
船の上ではすごく揺れるので、とても皿の上に盛り付けなどしていられない。
それに、何十日もかけて航海するので、長期保存の効く缶詰めなどが重宝されるという。
「これが、缶詰めというやつか。この缶の中に、塩漬けの肉とか、豆とか野菜とかが入っているのか。」
洋式の軍艦では、西洋式の配給に倣い、日持ちする乾燥エンドウ豆などを煮込んだスープや塩漬け肉との煮込みが作られた。
我々も、こういったメニューを航海の間は、よく食べた。
「こうして、60日~90日の間、このような食事で、船内で過ごすのだな。」
日本からロンドンまで、2ヶ月~3ヶ月、
ロンドンに着いてから、留学の期間が半年ほど、さらに、留学を終えて帰国するまでが、さらに2ヶ月~3ヶ月ほど。
これが、密航留学の全日程だ。




