表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/8

これにて、おしまいですわ!!

「アンナ、正直に話してほしい。君は本当に、カヌーレ嬢を虐めていたのか?」

「え、ええ! もちろん、そうですわよ! 私たちの結婚が、国の危機になると思って、それで――!」


 ――あっ……、言ってしまいましたわ。アンナは咄嗟に口を塞いだが、もう遅かった。


「……国の危機になると思って? つまり君は、わざと婚約破棄をしようと……?」

「え、えーっと、それは……」


 上手い言葉が見つからず、思わず挙動不審になるアンナ。――これはマズい、マズいですわ……!


「……そうか。すまない、アンナ。君は、国のためを思って……!」

「えっ……」

「婚約破棄は無しだ、アンナ! これからも、私と一緒にいて欲しい!」

「えぇぇぇぇっ!?」


 アンナは驚きのあまり、思わずスライディングしてしまった。






 ……アンナは後に、自分のおこないの正しさを知る。あのとき、ヴェイン騎士団長を救ったことで、アンナとヴェインの噂は消滅した。あの噂こそ、後に国を滅ぼすことに繋がっていたのだった。


「……おーっほっほっ! つまり、私の死に戻りは、大成功だったというわけですわ!」

「アンナ? 突然叫んで、どうしたんだ?」

「い、いえ! 何でもございませんのよ、スタン王! おーっほっほっ!」


 ――今日も宮廷に、アンナ聖女の高笑いが響く。


 これにて、アンナ・スコットの悪役令嬢物語、めでたしめでたし!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ