おばあちゃんの家に、ネギをもっていく
――草薙は、ある老婆の家を訪れた。
運んだのは主に食料。
栄養がある、免疫力がつきそうな食べ物がいっぱいである。
(今回は……ねぎだ!!)
「助かるよ草薙さん、いい時にきてくれた」
おばあちゃんである。
このおばあちゃんは、草薙の来訪をとても喜んだ。
「外を出歩くのは色々良くなくてねぇ
」
草薙はねぎをたくさん持ってきた。
「ねぎは栄養がたっぷりだ」
草薙がおばちゃんにねぎをとりだした。
無論、持ってきたのはねぎだけではない。
ヨーグルトや納豆など免疫力を高めるような食べ物をたくさん持ってきたのだ。
「ねぎをたくさん食べるようにな」
草薙は、老婆に暖かい湯豆腐を作ってあげた。
食べやすいようによそる。
そして、湯豆腐の上にねぎをかける。
たっぷりの――ねぎをかける。
「ねぎがいっぱいだねぇ」
ねぎがいっぱいなのをみて、老婆が目を丸くした。
「健康になるぞ。ねぎには栄養がたっぷりだからな」
草薙は言葉を続ける。
ねぎの栄養や免疫力向上について草薙、語る。
「ねぎは殺菌作用がある」
殺菌作用のあるねぎ。
細菌やウイルスが原因の病気は、殺菌効果のある食べ物が有効となる事が多い。殺菌作用のあるねぎはとてもいいといえる。
「栄養がある」
ねぎの栄養。
血行をよくし、疲労物質を分解する。
肩こりの解消なども期待できると、その旨を老婆に説明する。
「確かにねぇ、昔から風邪を引いた時はねぎを食えだの巻けだのいわれたもんだねぇ。ねぎの香り覚えてるよ」
「このねぎの香りが薬効強いんだこりゃ」
ねぎには特有の香りがある。
この香りの成分は強い薬効を有しているという。栄養成分はたっぷりのねぎの香り、そう思うと……このねぎの香りも、それもまた良しと思えてくる。
その旨を草薙は老婆にいった。
「おぉっ、そうだねぇ。昔から自然よいうものは人様を助けてくれるもんさね」
老婆は笑った。
自然のものを前向きにとらえる草薙の言葉は老婆にとっても心地いい言葉だった。
草薙はしばらく老婆と話をした。
老婆は笑顔を見せた。
一人ぐらし、年老いた
「じゃあなばあさん。暖かくして寝ろよ」
「大丈夫だよ……草薙さんがあったかいご飯を用意してくれたからねぇ」
老婆は感謝するように手をあわせた。
「ありがたいねぇ。こんな、年寄り相手に優しくしてくれる人なんて草薙さんくらいなもんさね」
「そんな事ねぇさ」
草薙は微笑み、手を差し出した。
意を汲み取った老婆も手を差し出す。
彼女と握手をする。
体温を確かめるように。
柔らかく、いたわるような握手だった。
「戸締まり、しっかりな」
草薙は手をふり、次の場所へ向かった。




